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タカラトミー、「2008 タカラトミーグループ 夏商談会」
「Qトレイン」や新しい「人生ゲーム」などが登場

4月9日~10日 開催

会場:都立産業貿易センター台東館

 株式会社タカラトミーは2008年の7月から9月にかけての夏商戦に発売する商品に関する商談会を都内で開催した。商談会は10日にも行なわれるが、業界関係者を対象としたもので、一般の方は入場することはできない。

 展示会では、小さな乗り物の赤外線コントロールモデルのブランドとして一定の地位を気付いた「Qブランド」の新作や、夏に公開される映画「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール ギラティナと氷空の花束-シェイミ-」関連の商品、40周年を迎え大プロモーションを展開する「人生ゲーム」などが注目を集めた。

 このほかにも多数の商品が展示され、非常に面白そうな商品も見掛けられたが、商談会という制約上お伝えできないのが残念だ。ただ、今年はおもちゃショーに向け、様々な商品が展開されそうだ。


■ Qブランドの新作は「Qトレイン」と「ホバーQ」

 コインより少し大きい程度のサイズを実現した非常に小さな赤外線コントロールカー「Qステア」、室内で遊ぶことを前提としてはいるが机の上から離発着も可能となった小さな飛行機「Qスカイ」とヘリコプター「ヘリQ」。この「Qブランド」と呼ばれるシリーズに新作が加わった。1つは電車の「Qトレイン」で、もう1つがホバークラフトの「ホバーQ」。

 「Qトレイン」は今年1月に開催された「TOYフォーラム2008」で出展されたが、今回遂に写真撮影可となった。3両編成で構成され、デフォルメされた頭身だが細部にわたって細かく再現されリアリティに溢れたデザインとなっている。車の「Qステア」同様にどこでも走らせることが可能だが、レールの規格がNゲージにあわされているため、Nゲージのレイアウト (ジオラマ) で走らせることも可能。

 操作は前後、左右旋回にコントロールが可能。1両が約3cmと非常に小さいためA4サイズで旋回可能となっている。1両目がモーターを搭載しモーター車となっており、2両目にはボタン電池のLR44を3個セットする。つまり充電は不要な設計となっている。コントローラの電源は単4電池2本。なお、3両目には何も搭載されていない。

 コントロールは前述の通り赤外線方式で周波数は4バンドが切替式で用意されており、4台まで同時走行が可能となっている。電波の到達距離は1.5m。ちなみに、Nゲージでレイアウトを組んだ場合トンネルなどを盛り込みたくなるもの。しかし赤外線方式だとトンネルに差し掛かるとコントロールが利かなくなってしまう可能性がある。そこで「Qトレイン」では操作はできないが自動的にレールの上を3分間走行する「オート走行モード (仮)」が用意されている。

 6月下旬の発売が予定されており、ラインナップはホームや信号機などがセットとなった「Qトレイン QTS01 コンパクトジオラマセット E233系 (京浜東北線)」が3,990円、車両とコントローラーのセットで「Qトレイン QT01 EF81 (北斗星)」、「Qトレイン QT02 485系L特急 (雷鳥)」、「Qトレイン QT03 EF66 (あさかぜ)」、「Qトレイン QT04 E233系 (中央線)」、「Qトレイン QT05 E231系 (山手線)」、「Qトレイン QT06 113系」の6種類が予定されている。価格は各2,415円。

【Qトレイン】
Qブランドの新作として冬の商談会で発表され、今回写真撮影も解禁となった「QTRAIN (キュートレイン)」。Qシリーズということでどこでも走らせることができる レイアウト (ジオラマ) を作りNゲージの線路上を走らせることも可能となっている。「キュートレイン」は赤外線コントロール方式だが、自走モードを搭載しており、トンネルがあっても自動的に走らせることが可能となっている 「Qトレイン QTS01 コンパクトジオラマセット E233系 (京浜東北線)」。3両編成の車両とコントローラのほかに、ホームや信号などがセットとなっている。車両はカワイイデザインだが、細部がリアルで、ジオラマもリアルだ
「Qトレイン QT01 EF81 (北斗星)」 「Qトレイン QT02 485系L特急 (雷鳥)」 「Qトレイン QT03 EF66 (あさかぜ)」
「Qトレイン QT04 E233系 (中央線)」 「Qトレイン QT05 E231系 (山手線)」 「Qトレイン QT06 113系」
註:写真の商品はトミーテック製品を使用しており、実際の商品はタカラトミー製のものとなります。


 一方、「ホバーQ」は写真の撮影が禁止されていたのでスペックだけを掲載すると、こちらも赤外線コントロール方式のホバークラフト。電源をオンにするとエアーを取り込んで下部のスカートに風を自動的に送り込み浮上する。操作は前進と左右旋回。ドリフトのようにスススーと気持ちよく動くのが特長。

 電源は、本体は充電式リチウムイオン、イオンポリマー電池を内蔵し、単3電池4本をセットしたコントローラ上から充電することとなる。コントローラに本体をちょこんと乗せるだけで充電されるらくらく簡単方式。ただし充電時間は現状約40分かかり、走行は約3分と若干短めとなっている。

 カラーリングは青、赤、オレンジ、黒の4種類。バンドは2種類で2台まで同時走行が可能。9月27日発売予定で4,515円。気になるのは水の上を走行できるのかという点だが、残念ながら小型モーターのパワーが小さいため、水の上の走行は不可能だという。


■ 40周年を迎え新しいゲームなど様々な展開を見せる「人生ゲーム」

 今年40周年を迎え、メディアを含めた様々な展開が予定されている「人生ゲーム」。単なるメディアミックスだけでなく、ゲームの内容もガラリと変わったシリーズ最新作が登場した。

 その1つが「人生ゲーム ICルーレット」。これまでは様々な人生ゲームが発売されたが、基本的には一斉に同じ場所からスタートし、決まったゴールに向かって突き進むゲームとなっていた。しかし「ICルーレット」ではプレーヤーがスタート地点を選択することができるようになっている。さらにプレイ時間を設定可能となっている。1年は1ターンと換算され、最長で99ターンまで設定可能。もちろんその後再度設定すれば文字通り永遠にプレイすることができる。そしてプレーヤーは職業を決めてゲームに参加することになる。

 ではゲームの勝敗はどのようにして決するのか。「ICルーレット」はライフポイント制になっていて、ライフポイントが多い人が勝ちとなる。ゲーム終了時点でお金はライフポイントに自動的に換算される仕組みとなっている。ただし、お金が全てではなく、如何に充実した人生を送るかでライフポイントは増減するという。

 このゲームの中心となるのが今回新しく導入された電子ルーレット。これまで「人生ゲーム」ではお札のやり取りをプレーヤー間で直接行なってきたが、今回はキャッシュカードとなっており、電子ルーレットが自動的に計算してくれる。また電子ルーレットはゲームの進行に関わるタイムスケジュールも管理しており、設定されたターン前になると「あと1ターンで終了です」といった具合に知らせてくれるという。

 7月発売予定で7,140円を予定。

これまでお札で行なわれていたものがキャッシュカードとなりルーレットが全てを管理する「人生ゲーム ICルーレット」。ゲームの時間設定などが柔軟に設定でき、スタート地点を選べるなど、ゲーム性がこれまでとガラリと変わっている。これまではゴールが設定されていたが、このゲームはライフポイント制になっていて勝敗はこの数値で決することになる。ということで、これまで重要な要素だった「貧乏農場」も無くなっている

 もう1つのこれまでにない「人生ゲーム」となりそうなのが「人生ゲームプチ」だ。こちらは製品名にあるとおり、基本的には携帯型の小型ゲーム機となっている。しかしこれが歩数計となっている。ただし歩数を全て記録してくれるわけではなく、過去2日間の歩数データを記録。では歩数計はどのような意味があるのかと言えば、実は300歩あるくと1回ルーレットを回すことができる仕組みとなっている。歩いた分だけルーレットを回し、先に進める仕組みとなっている。

 ルーレットを回し出た数字によって進むマスを選び、ゲームを進めていくとイベントが発生しお金などをゲットしながら億万長者を目指す。エンディングは実に100通り以上だという。

 ミニゲームも3つ収録されており、お小遣いを稼ぐことが可能。さらに1プレーヤーと2プレーヤーを切り替えて遊ぶことが可能で、1台で2人対戦が可能なほか、2台あれば通信ミニゲームがプレイ可能となっている。2プレーヤーのみのモードとして「おうちモード」が用意され、現在住んでいる家の状態を知ることができる。ドンドン歩くと家もドンドン立派になっていくという。オプション機能として時計も収められている。

 7月末発売予定で、価格は3,675円を予定。

もう1つの革新的な「人生ゲーム」となる「人生ゲームプチ」。こちらもルーレットを回すのだが、300歩あるくと1回ルーレットを回すことができるというメタボ撲滅仕様となっている。ルーレットを回しコマを進め、イベントが発生して……といったゲームの流れはこれまで通り。2台で通信ミニゲームをすることも可能



■ 夏の映画公開に向けて「ポケットモンスター」も各種商品が待機中

 「ポケットモンスター」関連では、夏に公開される予定の映画「劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド・パール ギラティナと氷空の花束-シェイミ-」関連の商品がズラリと並んだ。

 特に注目されたのは新ポケモンとなるシェイミとギラティナ。ギラティナはオリジンフォルムとアナザーフォルムがあり、それぞれの形態のものが商品化されている。男の子が好きそうなデザインのポケモンだ。一方シェイミはふさふさと可愛らしいデザインで、女の子のみならず男の子からも可愛がられそうなデザイン。

 さらに現在発表されていない商品もあるようで、今後目が離せなくなりそうだ。

この夏公開となる映画「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール ギラティナと氷空の花束-シェイミ-」に登場する伝説のポケモン“ギラティナ”のアクションコントロール。様々なギミックが用意されており、“モンスターボール”タイプのコントローラで操作。7月発売予定で価格は6,300円 既に発売中の「さがしてゲットDP ハイパーボールタイプ」。スキャンしてポケモンが登場するというのはこれまでのモンスターボールタイプ、スーパーモンスターボールタイプと同じ 映画に登場する「シェイミ」、「ギラティナ」、「レジギガス」関連のグッズはたくさん登場する
【ポーズでいっぱいおしゃべりシリーズ】
3D加速度センサーを搭載した「ポーズでいっぱいおしゃべりシリーズ」。ピカチュウとポッチャマが用意されているが、ポッチャマが4月、ピカチュウが9月に発売される予定。価格は各5,040円。右写真のように寝かしておなかあたりをわしゃわしゃしてあげるとくすぐったそうに笑ったりする。それぞれ29種類のおしゃべりが収録されている
左耳を押すとバトルモードに。ピカチュウの技のひとつ「ボルテッカー!!」と言わせたい時は写真のようにポーズさせる必要がある。ゲームのコマンドのようだ…… ピカチュウもポッチャマも基本構造は同じだが、それぞれのキャラクタの特徴を捉えた音声が収録されている
【ポケモンおしゃべりぬいぐるみDP シェイミ】
テレパシーを使い人間と話すという設定からおしゃべりする「ポケモンおしゃべりぬいぐるみDP シェイミ」。ベースはこれまで発売されていた「おしゃべりシリーズ」と同じだが、おしゃべりしてくれるという点が大きい。振動センサーを搭載していて、抱きかかえるとランダムに喋る。7月発売予定で価格は4,179円


□タカラトミーのホームページ
http://www.takaratomy.co.jp/>
□関連情報
【1月15日】ホビー、トイ関係の商談会「TOYフォーラム2008」開催
様々な新製品が各社から発表
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080115/toyforum.htm

(2008年4月9日)

[Reported by 船津稔]



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