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ドワンゴ、バーチャルライフシステム「ai sp@ce」を発表
美少女ゲームのキャラクタと生活できる3Dコミュニティサービス

4月8日 発表

メインビジュアル
 株式会社ドワンゴは、Windows用バーチャルライフシステム(VLS)「ai sp@ce (アイスペース)」の記者発表会を開催した。サービス開始時期は今年夏から秋にかけての予定。ビジネスモデルに関しては現状未定。

 「ai sp@ce」は、美少女ゲーム作品の世界およびキャラクタを、オンライン上で3Dグラフィックスにより再現するコミュニケーションサービス。ユーザーは自らのアバターを操作し、各作品の世界観を再現した「島」の中で、美少女キャラクタを3Dで再現した「キャラドル」との生活を楽しむというサービスとなっている。

 参画している美少女ゲームメーカーは、株式会社ビジュアルアーツ、株式会社オメガビジョン、有限会社サーカスの3社。ビジュアルアーツはゲームブランド「key」の「CLANNAD」、オメガビジョンはゲームブランド「Navel」の「SHUFFLE!」、サーカスは「D.C.II 〜ダ・カーポII〜」の世界とキャラクタを提供する。

 「キャラドル」は、これら3タイトルの美少女キャラクタを用意。衣装アイテムの着せ替えはもちろん、日常のなにげないしぐさから、ダンスまで、さまざまなモーションを覚えさせることで、ユーザー好みの個性を創ることができる。

 「島」は、「D.C.II 〜ダ・カーポII〜」の「初音島」というように、それぞれのタイトルごとに分かれている。そして、それら3つの島を繋ぐ空間として、秋葉原の街並みを再現した「アキハバラ島(仮)」が用意されている。


 発表会は、この企画の発起人の1人である、株式会社ブシロードの木谷高明社長の司会で行なわれた。

 まずは株式会社ドワンゴの取締役副社長の太田豊紀氏から、「ai sp@ce」の経緯について紹介。このプロジェクトは、サーカスの松村氏とブシロードの木谷氏から、2006年のほぼ同じ時期に、似た内容の話があったことが始まりという。松村氏の話は「ネット上に初音島を作りたい。ネット上に初音島があったっていいじゃない。ネット上に初音島があって、そこで主人公の女の子の隣の土地や家なんかはすごい値段で売れるんじゃないか」という内容だったという。

 一方、木谷氏からは「複数の美少女ゲームワールドが混在するMMORPGをやらないか。開発はヘッドロックが行ないます」と誘われたものの、最初はドワンゴ自身もゲームズアリーナなどのゲーム開発会社を抱えているため、戸惑ったという。しかし、松村氏の話と組み合わせると、非常におもしろいものができそうなことから、プロジェクトとしてスタートしたという。

 既存のMMORPGとの違いについては、「3Dのオンラインスペースというのはいくつかオンラインゲームとしてあるんですが、それらはワールドを作ってお金を回収して、しばらくしたら廃れていくというワールドが多いと思います。しかし本システムはユーザーがここをネットの拠点であると認識してもらえるサービスになっています」と解説した。

 続いて開発を担当しているヘッドロック代表取締役の岡田信之氏が登壇。MMORPGの歴史から語り始め、現在のMMORPGが持つ問題点として「不正行為、チート、RMT(リアルマネートレード)、BOT、マンネリ化、定着率の低下」、長く続ける要素として「大人数の同時接続によるコミュニティの形成、キャラクタに愛着が沸く、自分の居場所を見つける」を挙げた。そして、「ai sp@ce」はゲームではないことから、不正行為、RMT、BOTといったものは必要なく、また、キャラクタへの愛着は最初からあるという、他のMMOにはない優位性をアピールした。

今回の発表会では司会を務めたブシロードの木谷氏 ニコニコ動画の次は3Dのバーチャルワールドがネットの起点になるというドワンゴの太田氏 かなり先のことまで構想していることをうかがわせたサーカスの松村氏

 デモンストレーションでは、サーカスのプロデューサーの松村和俊氏とヘッドロックのディレクターの高屋敷哲氏が、実際のプレイ画面を操作しながら内容を紹介。ここでは「CLANNAD」の渚をキャラドルに、初音島とアキハバラ島(仮)を案内した。初音島ではおなじみの桜の木が風に揺れる様子まで再現されており、かなりの高いクオリティであると感じられた。また、アキハバラ島(仮)では、看板上で動画が再生されており、「ニコニコ動画」との連携もうかがわせた。

 説明の中で松村氏は、「キャラクタのモーションはいろいろと用意していますが、ユーザーからの要望があれば、それを実装して販売するといったことも考えています。時間の概念も取り入れる予定で、夜は暗くしたりします。また、台風といった特殊な天候もユーザーから希望があれば盛り込みますが、ユーザーがどれくらい台風の日を望んでいて、どれくらい課金してくれるかによります(笑)。なんか、“それ作るのにいくら”みたいなのを用意して、みんながおもしろいのを実現できれるといいですね」と、今後の構想を語った。

キャラドルにはさまざまなモーションが搭載される キャラドルの衣装は数十ではすまないほど多種多様なものが用意される 写真ではわからないが、桜の木が揺れ動くなど、こだわりも感じさせた
秋葉原の街並みを再現した「アキハバラ島(仮)」。「ラジオ会館」の壁面ではニコアニニュースが流れていた

 そして、参画メーカーの紹介では、ビジュアルアーツの丘野塔也氏が「美少女ゲームをプレイしていて、その世界に浸っていたいと思うんですよ。この『ai sp@ce』はその夢をかなえるサービスだと思います」と語るなど、各メーカーとも非常に好意的に見ていると共に、相乗効果にも期待していた。

 最後の質疑応答では、「具体的にどういったことができるのか」という質問に太田氏は「女の子を育てることができます。生活全般ができます」と答え、続けて松村氏が「基本的になんでもできます。例えば、小学校行ってお昼休みにボールを取り合って、ボールが取れなければジャングルジム行ったりするなど、他の遊びを見つける。厳密に言うとここまで立ち返りたい。こっち側で遊びを用意するというよりは、遊べるパーツ、例えばキャラドルに“ボールを蹴る”という機能があったら、22人集まったら、ゴールを設定してみんなサッカーをやるわけですよ。ボールを投げる、捕る、打つことができればたぶん野球をやるわけですよ。街中に風船があって押したら動くようになっていれば、みんな押すわけですよ。また、例えば毎日ログインして2時間走って、9月に運動会があって『お前、速いな』と言われたりという、これまであまりなかったシステムを盛り込みたい」と、自身の要望を含めて語った。

 キャラドルとの会話については、「もし本当にできるのであれば、AIというものまで搭載したい。例えば、秋葉原のメイド喫茶のメイドさんのように受け答えしてくれるキャラクタ性をアイテムとして販売してもいいでしょうし、それを開発するためのチケットを売ってもいいのかもしれないです。みんなの要望があって、それを具現化していくというのが企画の根幹となっています。不便にして、遊びを創出させる方向で考えています」と、アイテム販売といってもさまざまな形で提供する考えがあることを明らかにした。

 ビジネスモデルについては、まだ未定なものの、基本的にはアイテム課金を採用するという。クライアントは無料でダウンロードできるようにしながらも、各タイトルごとのスターターパックという形で発売するということも考えているという。

プロジェクトの中心となるブシロードの木谷氏、ドワンゴの太田氏、ヘッドロックの岡田氏 参画美少女ゲームメーカー各社の代表者と公式コスプレイヤー 各タイトルの衣装に身を包んだ公式コスプレイヤー

【スクリーンショット】


(C)ai sp@ce製作委員会

□ドワンゴのホームページ
http://info.dwango.co.jp/
□ヘッドロックのホームページ
http://www.headlock.jp/
□ブシロードのホームページ
http://bushiroad.com/
□ビジュアルアーツのホームページ
http://key.visualarts.gr.jp/
□オメガビジョンのホームページ
http://www.project-navel.com/
□サーカスのホームページ
http://circus.nandemo.gr.jp/
□「ai sp@ce」のページ
http://ai-sp.jp/
□ニュースリリース
http://info.dwango.co.jp/pdf/news/service/2008/080408.pdf (PDF形式)

(2008年4月8日)

[Reported by 滝沢修]



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