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発表会の冒頭、執行役副社長の石塚通弘氏は、具体的な数字こそ明らかにしなかったものの、25日から配信が開始されたWiiウェアについて「非常に順調にダウンロードが進んでいるときいている」と表現。。Wii本体のネット接続率は40パーセントを超えるといい、全世界で800~1,000万人と推定されるユーザーを対象に、同社Wiiウェアを積極的にアピールしていきたいとコメントした。 発表会には、コンシュマーコンテンツカンパニー オンラインコンテンツプロダクション ゼネラルマネージャーの村山顕太郎氏、音楽・映像事業部 事業部長の寺田幸司氏、株式会社エクシング エンタテインメント事業部 カラオケコンテンツ・アプリケーション部部長 エグゼクティブプロデューサーの木村良郎氏、テトリスオンライン・ジャパン株式会社 代表取締役社長の岡崎一博氏らが出席。それぞれ配信予定のWiiウェアについて説明などを行なった。
ハドソンでは、未発表も含め現在10タイトルのWiiウェアを開発中で、今後は毎月1タイトルずつ順次リリースしていくとしている。
【カラオケJOYSOUND Wii(仮)】
パッケージ版には、専用USBマイクがひとつ付属。Wiiウェアユーザー向けにマイクの単体発売も検討中。配信専用サーバーにアクセスして曲をダウンロードし、Wiiにインストールされたプレーヤーで再生。パッケージ版は、ただ歌うだけでなくレッスンモードなどの独自要素を設定。また、業務用で実施されているランキングやSNSサービス「うたスキ」についてもWii版への導入を検討しているという。 エクシングの木村氏は「昨年春から企画が持ち上がっていた。当初は単独参入を考えていたが、ビジネス展開でパッケージとマイクの問題に突き当たった。そこに、携帯コンテンツ配信で付き合いがあったハドソンから偶然提案があり実現した。ハドソンは非常に頼もしいパートナーだと感じている」とコメント。 Wii自体はカラオケ専用のハードではないため「業務用には及ばない」としながらも「できる限り同等になるよう技術スタッフの努力により高音質を実現した」という。操作系も業務用に準じており、ストレスなく操作できると説明。サービス開始時は、約20,000曲を配信。この数字は、同社が業務用サービスを開始した'92年から7年間で達成した数字で「十分な数字。みなさんの歌いたい歌はすべて入っていると思う」という。以後は、業務用と同じペースで月約1,000曲を追加配信するとしている。
2008年夏発売予定。料金は、24時間、1週間、1カ月など、一般のWiiウェアと異なる“期間課金”を採用。単位あたりの具体的な金額などは未定。
■ 「Star Soldier R」ゲーム大会
「このゲーム、点数を取ろうとすると“キャラクタが出てきた瞬間”にやっつけなきゃいけない。敵をやっつけないと、次の敵が出てこないんですね。スターソルジャーっていうのは昔からそうなんですけど、早く敵をやっつけると次の敵が早く出てくる“早回し”というテクニックを使うことによってハイスコアがどんどん伸びていく」、「これ、ラザロン。真ん中に入ってやっつけると50,000点ボーナス」など、名人自身が実際にプレイした映像をスクリーンで解説。ただし、すべてをネタばらし的に解説するのではなく「これがサイ。どっちかをやっつけるとボーナス10,000点なんです。どっちをやっつければいいかは、まだ秘密!」など、要所で上手に煽ってくるのが、熟練のテキ屋も真っ青という名人トークの素晴らしさ。あまりの饒舌さに「帰ったら早速プレイして確認しなきゃ!」などと思わされてしまう。 会場で使用された2分モードプレイムービーは、名人の現時点(3月28日)でのベストプレイ(スコア:1,065,700点)。イベント当日の世界ランキングトップは108万点台に到達しているといい「もうね、どうすりゃいいの!? って感じですよ。まぁ、ボクね、48歳なんで。これ以上点数を追求してもね、こんなもんかなという感じで(笑)」と、名人脱帽の様子。その昔、名人にあこがれキャラバンに参加していた「当時のゲーム小僧」たちは、全盛期でないとはいえ“あの名人を超えるチャンス”が目の前にあるともいえる。16連射に憧れた30代前後の中年ゲーマー諸氏は、今こそコントローラーを握り締めて「Star Soldier R」に挑戦していただきたい。
ゲーム大会で勝利した人や一定の成績を残した参加者には、Wiiポイント・プリペイドカード(1,000pts)、山本梓さんのサイン入り写真集が、最後に行なわれたジャンケン大会で勝ち残った人では、ipod、コーヒーメーカーがそれぞれプレゼントされた。パッケージソフト以外でこうしたイベントが行なわれる例は珍しいこともあり、もし可能であれば同社にはこうしたユーザーイベントを今後も積極的に行なっていただければ、と思う。全盛期の16連射は披露できなくなったのかもしれないが、それでも名人のトークと熟練の技には、我々ファミコン世代はもちろん“現役世代のキッズゲーマー”をもとりこにするだけの魅力がある。
(C)2008 HUDSON SOFT
□ハドソンのホームページ (2008年3月31日) [Reported by 豊臣和孝]
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