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「マイクロソフト フライト シミュレータ」シリーズ最新作「マイクロソフト フライト シミュレータ X(FSX)」への対応に特化したアップデートとなっており、パッチを当てることにより、「FSX」および拡張ディスク「FSX 栄光の翼」の環境で、21機種70機体の機体が利用できるようになる。「FS2004」と「FSX」での比較スクリーンショットを掲載するのでぜひ参考にしてほしい。
もともと「FS」シリーズは、「FS」フランチャイズとサードパーティーの各種データ集(シーナリー)の両輪によって成立してきたジャンルだ。ところだ「FSX」では、グラフィックスエンジンを入れ替え、データフォーマットもすべて入れ替えてしまった。上位互換性を切るという決断を行なったのだ。 それ自体は過去のシリーズで何度が行なわれてきたことだが、「FSX」に関しては、発表時に一大センセーションを巻き起こしたDirectX 10モードの実装のために、自社開発に注力する余り、サードパーティーに対して、サードパーティーが満足する水準のSDKの配布を行なうことができなかった。結果としてシリーズ最新作である「FSX」には、サードパーティー製のシーナリーがほとんどないというシリーズ初の異常事態が発生したわけだ。 もちろん、マイクロソフト側もこうした状況を座して見守っていただけではない。2007年1月の「FSX」発売以降、定期的にサービスパック(SP)をリリースし、1年後にリリースされた「FSX 栄光の翼」では、待望のDirectX 10への対応第1弾として「DirectX 10プレビュー」機能が実装された。これらのアップデートにより、「FSX」の問題とされてきたパフォーマンスやサードパーティーに対するSDKの問題も、徐々に緩和されてきた。そうした中、老舗の国内シーナリーメーカーであるオーバーランドからリリースされたのが「FSX」対応パッチである。 「大空にこだわろう! 世界のエアライン」は、2006年4月に「FS2002」、「FS2004」向けにリリースされた機体データ集で、それぞれのメーカーの旅客機を収録した「ボーイングエディション」と「エアバスエディション」の2パッケージが存在する。ダウンロード販売にも対応しており、価格は各2,980円となっている。 発売から約2年後にようやく「FSX」に対応したことになるが、「FSX」のシーナリー不足が原因で「FS2004」からの乗り換えを断念していた人には乗り換えるいい機会になるだろうし、「FSX」にそろそろ飽きてきたというファンには格好のカンフル剤となるだろう。
今後、オーバーランドから「FSX」向けのシーナリーが発売されていくことが予想されるが、今後の予定については未定となっている。ぜひ、同社ならではの意欲的なシーナリーの登場を期待したいところだ。 (C)2004-2008 Overland Co.,Ltd. All Rights Reserved.
□オーバーランドのホームページ (2008年3月31日) [Reported by 中村聖司]
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