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【鉄道ゼミナール】
価格:5,040円
「鉄道ゼミナール JR編」は、鉄道に関する情報が多数収録されておりデータベースとして活用できるほか、「鉄道検定」をプレイすることで正しい鉄道の知識を身につけることができる。今回は「JR編」とあるように、JRに関する情報が収録されている。 イベントでは向谷氏が「鉄道ゼミナール」を実際にプレイしながら見所を解説。まず最初に起動直後、「これが大事です!!」と画面を指し示したのがJRの許諾社の一覧。JR北海道からJR九州まで各社はもちろんのこと、通常はあまり馴染みが無いながらもファンも多いJR貨物まで承認を得ているところが重要。これらの許諾を得るのが大変であること、またそれゆえに収録されている問題などは全て承認を得たきちんとした問題であるという。 収録されている問題は1,500問で、向谷氏は「少ないと思われるかもしれないが、各種データやコラム、マンガなどの読み物など容量ギリギリまで収録した」とコメント。音楽館のスタッフでかなり長い時間、収録する問題についても会議が行なわれ精査したという。もちろんそれゆえに難しい問題なども多いが、プレイした豊岡さんは「間違ってもなるほどと思わせる内容で (知りたいという気持ちの) 新しい扉が開く」と感想を述べていた。 ちなみに豊岡さんのマネージャーを務めている南田裕介さんは鉄道ファンの間では有名な方だが、彼もプレイしたときは100点ではなかったのだとか。鉄道ファンは多岐にわたっていて、それぞれ専門分野を持つことが多い。たとえば写真を撮る“撮りテツ”や乗車することが目的の“乗りテツ”など、好きな分野に特化するパターンが多い。このため得意分野の問題には強いが、それ以外は案外答えられないものだとか。豊岡さんは信号系の問題に強く、逆に南田氏はからきし答えることができず、「信号は真澄だな」とコメントしたとか。 単純に答えることができないで腹が立つというわけではなく、ファンにとっては「やるなぁ」、「そうきたか!」といった言葉が口をつくような問題を収録するよう心がけたという。確かにイベントでそういった風景を見掛けたので、向谷氏の意図にはまったともいえる。 ニンテンドーDSという携帯に優れたデバイスのソフトということで、向谷氏は「『鉄道ゼミナール』を持ってJRに乗って欲しい」とアピール。旅行く先で「鉄道ゼミナール」を取り出して車両を調べるなども可能なのだが、そういった用途のために検索機能も充実させたという。乗っている車両の形式がわかれば形式を辿る形で検索できる。 また、手書き認識で入力し検索することもできるほか、絞り込める機能が搭載されているところが嬉しい。たとえば手書き認識で「58」と入力すると該当車両が29両も表示されるが、そこから地域で絞り込み、たとえば九州を選択すると2両にまで絞り込まれる。 向谷氏は「エンターテイメントソフトとしてどうすれば楽しんでもらえるのか」ずいぶんと考えたのだという。もちろん前述のように鉄道ファンならニヤリとする問題は多数収録されているが、きちんと答えの中にヒントが隠されている問題があるなど、むやみにファンのためだけに存在するのではなく、鉄道に興味がある人ならば楽しめるような仕掛けとなっている。 そして向谷氏が非常にこだわった点のひとつとして掲げたのが音楽。ミュージシャンである向谷氏のこだわりは凄まじく、「検索するときは若干のストレス状態にある」としてメジャーからマイナーに入るという曲展開になっているなど、プレーヤー側の心理状態まで考えて制作されている。ニンテンドーDSのハード上の制約と言うこともあり30秒でループするなど厳しいところも多いが「手は抜かない」とこだわりを持って制作された曲が収録されている。そういった背景を知らずとも、ただ聞いていても気持ちいいメロディなので、ぜひとも音楽館のゲーム音楽のサウンドトラックを発売して欲しいところだ。 向谷氏のMCによりイベントは非常に盛り上がり、後半では「鉄道ゼミナール」にも収録されている問題をパネルにしてのゲーム大会となった。ゲーム大会の賞品は、豊岡真澄さんのサイン入り時刻表という非常にレアなもの。出題される1問1問に向谷氏のきちんとした解説も入り、さらなる盛り上がりをみせた会場だが、1時間あまりで終了となった。
最後には向谷氏とタイトーさんから豊岡真澄さんに花束が贈られた。豊岡さんは「せっかくここまで鉄道を好きになったので、主婦テツとして……ママテツとしてこれからも子どもを連れて車両基地に行ったりイベントには顔を出すときもあるので、見掛けたら声をかけてください。本当にありがとうございました」と締めくくった。。 (C)TAITO CORP.2007 JR北海道・JR東日本商品化許諾済 JR東海・JR西日本・JR四国・JR九州・JR貨物承認済
□タイトーのホームページ (2008年3月28日) [Reported by 船津稔]
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