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工画堂スタジオ、WIN「妖ノ宮」
和風の世界観を持つ女性向けゲーム

6月 発売予定

価格:未定

日本の平安時代に近い世界観を持つ
 株式会社工画堂スタジオは、Windows用女性向けゲーム「妖ノ宮 (あやしのみや)」を、6月に発売する。価格は未定。対応OSは、Windows 98 SE/Me/2000/XP/Vista。

 「妖ノ宮」は、「パレドゥレーヌ」に続く、工画堂スタジオが贈る女性向けタイトルの第2弾。プレーヤーは物語世界のお姫様となり、魅力的な男性キャラクタたちと出会い、恋に落ちていくという女性向けゲームとなっている。キャラクタデザインとシナリオは、「パレドゥレーヌ」と同じく、渡邊里恵香氏と井坂春奈氏。

 物語の舞台は、自然があふれ、自然と共にある風雅で洗練された美しさを漂わせる極東の国“八蔓(はちまん)”。この世界には、「妖(あやかし)」と呼ばれる人外の存在がおり、彼らは人間よりも遥かに強い力を持ち、人々から恐れられている。その強大な妖を母に持ち、人々から「妖ノ宮」と呼ばれている主人公は、覇権を目前にした偉大な王「覇乱王」の娘。彼女が噂どおり恐ろしい存在となるのか、それとも心優しい女の子になるのか……それはプレーヤーの選択次第となる。

【STORY】
 千代紙と絹で織られた無数の飾り。襖に施された錦絵。あなたは、大切に大切に守られた姫君。だが、その聖域は終焉を告げた。

 世を席巻した覇者──あなたの父が、炎の中に燃え尽きる。遺された重臣たちは、覇者の子供を担ぎ上げ、覇者の跡目を狙う。

 太平の夢、権力への執着。変わることなき友情、芽生える恋心。金銀に綾なし、重なり合う煌きは、人と人とをつなぐ絆の糸なのか。

 その、糸を辿りつ紡ぎつゆく先に、世界はどのような未来を見せるだろう。その、無限に広がる世界から、あなたを迎えに来るのは、誰だろう。

 ここは極東、妖の住まう神秘の国、ハチマン。妖ノ宮と呼ばれる姫の時が、動き出す。



【登場キャラクタ】
■ 妖ノ宮 (あやしのみや)

  人と妖の垣根を払った者、『覇乱王』の娘。強大な妖を母に持つとも、世にも恐るべき術の使い手とも、人々は噂し恐れるが……?

 主人公である麗しき姫。覇権を目前とした偉大な王の娘で、大切に育てられた箱入り娘でもある。人々の目にはほとんど触れられずに育ったため、世の人々は姫の詳しいことをほとんど知らず、妖を母に持つという噂から「妖ノ宮」と呼んで (大抵の人は) 恐れている。その噂の通り恐ろしい存在なのか、それとも心優しい女の子なのか、それは物語の中で明らかになっていくだろう。

 誰を信じ、誰を想うのか? 彼が抱く夢や悩みを、聞いてあげるのか、それとも利用するのか?

 姫として権力を振るうも、妖術を駆使して人や世を操るも、はたまた愛する相手を見つけて恋を育むも、すべてはプレーヤーであるあなた次第。あなたの行動、あなたの選択が、八蔓というこの国と、この国に住まう人々を変えていくことになる。


■ 御月 佐和人 (みつき さわと) CV:宮野真守

  「あなたと過ごしたあの幼き日より、僕はあなたをお慕いし、おそばに上がれる時を待っていました」

 実直で真面目、仕事熱心な内務官僚の青年。彼の家・御月家は、姫の家・神流河家に代々仕える名門武家であり、姫は幼い頃に彼の家に預けられていたことがある。その際、同年齢の佐和人は姫の遊び相手をつとめていた。それ以来、姫のことを慕い、姫を守ることが自分の務めだと考えるようになり、今日に至る。

 彼が仕事熱心なのは、出世することでか弱き姫の身を守ることができるようになるからであり、あわよくば姫との結婚を許してもらえるのではないかという淡い期待も抱いている。そんな佐和人は、姫が彼を召し出せば、喜んで姫のもとに参上するだろう。

 しかし時悪く、姫の父・覇乱王が死去したことにより、佐和人の抱える仕事はますます山積みになってしまっている。姫は、彼との逢瀬のときを作り出すことができるのか? そして、佐和人が抱く姫への想いは、見事成就するのだろうか?


■ 狐塚 聖 (こづか ひじり) CV:近藤隆

  「妖ノ宮の妖力に影響されたのか? 奴の近くにいると、心がさざめく……」

 半人半妖の退魔師。妖の血を引くため生まれつき術を使う素質に恵まれており、さら に陰陽術を会得しているなど、非常に優れた腕をもっている。人々を傷つける妖を鎮めるべく、人知れず戦っているものの、妖の血を引く異形の身であるがゆえに、人々から恐れられ、遠ざけられてきた。

 彼もまた、人々に対して心を閉ざし、ただ黙々と退魔の業をこなしている。退魔師としてひたすら戦い続けるその姿は、自らに流れる妖の血を否定したい気持ち、孤高ゆえに実は温もりを欲する寂しさのあらわれかもしれない。

 そんな彼は、姫がもつ強大な妖力を感じ取り、その力を危険視する。それどころか、なんと姫こそ術によって覇乱王を殺した存在であるとし、姫を術によって調伏しようとしてくる。さらに、彼の複雑な心を利用しようとするものの陰が……。

 はたして姫は、閉ざされた彼の心を開き、その心にあたたかい光を灯してあげることができるのだろうか。


■ 数奇若 (すきわか) CV:高木俊

  「姫のいるところには、兵の一人も、矢の一本だって入れさせない!」

 明朗快活な青年。世間ずれしておらず、どことなく少年っぽいところもある。猟師の息子、という一風変わった出自だが、これは彼のもつ特性を姫の父・覇乱王が評価し抜擢したことによる。彼の特性とは、独特の勘の良さ、果敢な行動力、土地勘に優れることなど。ある意味野生的な存在で、やっかみも込めて山猿などとあだなされるが、大らかな彼には家中の人間関係の機微などがあまり気にしていない。

 姫の父の死後も、彼は気ままに姫のもとを訪れたりして、姫の要望でやはり気ままに内外を歩き回っては話題を見つけてきたりする。そうこうしている間に、誰も思いもよらない変事に巻き込まれ、英雄と祭り上げられたり、家中の実力者に睨まれたりもしていくことになる。

 呑気で無邪気な彼は、自らを取り巻く環境の激変の中で、悩み苦しむ。大人への成長を迫られる中、姫はどのように彼を支え、あるいは励ますことができるのだろうか。


■ 積 興之介 (せき こうのすけ) CV:森久保祥太郎

  「行かねばならぬ場所があるんだよ。行ってもなにもできないんだけどさ」

 自称「神流河の一番星」。いつも飄々とした食えない男。根拠がまったくわからないものの、未来が「読める」らしく、現に彼の予言はかなりの的中率を誇ることで定評がある。いつでも余裕のある態度をしており、考えていることや本心を人に悟らせない。

 よくよく考えると謎多き存在だが、軽妙な言動で人々を煙に巻き、彼が何者であるのか、どのような目的を持っているのかは結局誰も知らない。その自由な風体で姫にも接近してきて、姫の護衛役をやると言い出しては姫の傍に居つくことになる。護衛をやると言っている割に、外へ遊びに行こうと姫に持ちかけたりもする。このように彼は姫をも振り回すが、姫の傍にいるうちに、自らを包む謎の衣を脱ぎ捨てていくことになる。

 未来が「読める」理由、軽いノリの裏に隠した目的、そして姫に近づいてきた真意……全ての謎が解けたとき、姫と彼の間に何が起こるのだろうか。


■ 六条院 御影 (ろくじょういん みかげ) CV:小西克幸

  「愛していますよ、妖ノ宮。こんな経験をくれる人は、この世にあなただけです」

 恋多き風雅な貴公子。優雅であり美しくあることが何より大事な貴族社会に属している。特に、女性との関係については、恋愛に始まり恋愛に終わる、と考えている恋愛至上主義者。そんな彼は、妖の血を引くと人々に恐れられる「妖ノ宮」に対しても、怯むことなく笑顔で接してくる。

 共に過ごす優雅な時間、ささやかれる愛の言葉……しかしその笑顔は、実はどの女性にも向けられるものであり、姫が彼にとって特別な存在である、というわけではない。

 はたして姫は、恋の駆け引きに達者な彼の心を、自分だけのものにすることができるのだろうか? また、姫の後ろ盾も、帝の補佐役を務める御影と姫が懇意になれば自分に有利……という「不粋」な思いを押し付けてくる。

 こうした中で、姫と彼は、純粋な愛を育んでいくことができるのだろうか?


■ 伊摩利 (いまり) CV:三宅健太

  「あなたはお優しい方だ。まつりごととは、力弱き者のためのものでなければなりません」

 とある地方の領主。頑健な体を持ち、その体力は尋常一様でなく、妖とさえも生身で戦えてしまうほどの勇者。実際に、彼はかつて強大な妖と戦ったことがあり、勝利したが、そのときの呪いで不老の存在となってしまう。実年齢はなんと百三十を数え、その間、彼は彼の領地を平和に治めてきた。

 妖との激闘や、長い年月を生きていることから、彼は平和を愛する心が非常に強く、領内の平穏無事を願っている。静かに、平穏に暮らしていきたい……それが彼の願い。とはいえ、人々から頼られれば断れない性格で、そこにつけこみ彼の力を利用しようとする者も多く、初めは姫からの接触を邪険に扱ってくる。

 姫が彼に誠意をもって接すると、彼もまた姫に心を許し、とても頼もしい存在となってくれることだろう。そして交流を深めているうちに、彼は彼の苦い過去と直面していくことになる。そのとき姫は、彼に何をしてあげられるのだろうか。


■ 土岐 典三 (とき てんぞう) CV:宮田幸季

  「貴方がその道を定めた時、貴方の隣には相応しい人間が現われることでしょう」

 異国伝来の技術を人々のためにと広めている、心優しい青年。人々がより永く豊かに人生を送れるように……という信念をもっており、彼のこの考え方は「死是流(しぜる)の教え」と呼ばれ少しずつ人々の間に浸透しはじめている。

 やがて彼は、その務めの中で姫と出会い、新たな運命に巻き込まれていく。彼が教えを広めようとした経緯、過去の彼を知る者の訪れ。姫は彼の優しさや、信念の強さの理由を知っていくこととなるだろう。彼もまた、姫の中に強さや優しさを見出し、2人は互いを尊重するようになっていく。しかし一方で、運命は彼をひとところに留まることを許さない。

 技術を悪用する者、教えに忠実たらんとして過熱する彼の信者。彼は苛酷な決断を迫られることとなる。彼は自ら進むべき道をしかと定めていますが、その道は決して平坦なものではない。信念のもとに苦しみを享受するとき、姫は彼に何をしてあげることができるのだろうか。


■ 御舟 幸之進 (みふね ゆきのしん) CV:未定

  「いつかアンタに、あんなもんじゃない、本当の歌舞華錬を見せてやるよ」

 自ら思い描く美にこだわりぬく芸術家。彼は「歌舞華錬(かぶけれん)」という、まったく新しい芸術を考案し、仲間達とともにその美を広く世に問うべく活動を続けている。

 小手先の技術を嫌い、情熱をもって歌い弾き舞うことを良しとし、自分の生き様をもって歌舞華錬をつくりあげていこうとしている。いわば自分そのものを世に表現しているのだが、それは彼がとても不器用にしか生きられず、他に自分を表す術を持たないからかもしれない。実際に彼は、仲間達と衝突したり、芸術活動を続けていく資金繰りに失敗したりと、さまざまな苦境に自ら陥っていくようなところがある。気難しい彼に対して、姫はどのように接すればよいのだろうか。

 彼に丸くなることを望むことも、また彼の覚悟をそのままに応援することもできるだろう。彼なりの言葉で言うならば、姫と彼はふたりの歌舞華錬を見出すことができるや否や、となる。


【イベントCG】


(C)2008 KOGADO STUDIO,INC.

□工画堂スタジオのホームページ
http://www.kogado.com/

(2008年3月24日)

[Reported by 滝沢修]



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