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会場:カフェ・ソラーレ秋葉原店
今回のイベントでお披露目されたのはEAJが発売を準備している日本語バージョンだ。イベント会場では、メディア関係者だけでなく一般来場者も自由にプレイすることができ、本作のウリである相棒キャラクタとのコンビネーションプレイの神髄を体感することができた。会場内では興味深くプレイする一般ゲームファンの姿も見られ、貴重な体験会となったようだ。
なお、本作「Army of Two」の発売プラットフォームはプレイステーション 3およびXbox 360。完全日本語版として3月19日に発売予定だ。価格はプレイステーション 3版が7,329円、Xbox 360版が7,140円となっている。 ■ シングルプレイ、マルチプレイ共に試遊台を設置。会場にはリアル「Army of Two」も登場!
マルチプレイにはNPCの敵キャラクタも沢山登場し、単なるデスマッチではなく、スコアを競うチームバトルになっていたのが興味深い。シングルプレイ用も含めて全部で8台ほど用意されていた試遊台には沢山のプレイ希望者が列を作り、ミリタリー風の姿をしたコンパニオンガールが整理券を配っては試遊の順番を案内していた。
開場奥のメインステージでは「Army of Two」の魅力を紹介するトークショウも行なわれた。ゲームの進行を支配する「相棒とのチームプレイ」が、様々な形で実行できるという、本作のゲームデザインについて実際の映像を見ながら解説が行なわれ、本作が2人の主人公によるコンビネーションプレイを主軸に据えたサードパーソンシューター(TPS)であることが紹介された。
メインステージで強調されていたように、本作の最大の特徴は、まさに「チームプレイ」にある。サードパーソンシューター(TPS)としての基本的なアクションは、「Gears of War」に近く、遮蔽物を利用して身を隠しながら、展開する敵をタイミングよく攻撃して倒していくというプレイスタイルだ。単に一人で戦っていては、敵の数も攻撃の激しさも厳しいという絶妙なゲームバランスとなっていて、そこであらゆる局面において行動を共にする「相棒」の存在がカギとなるのだ。実際にプレイしてみて、本作の特徴をかなりの程度掴んできたので、その内容をご紹介しよう。
■ 2人のコンビネーションプレイに全てを注ぐ
まずゲームの基本となる概念で、非常に面白いのが、「アグロ」というシステムだ。これはMMORPGではよく知られた同名の概念をTPSの世界に持ち込んだものだ。敵との銃撃戦の最中、敵に対してより激しい攻撃を加えるキャラクタは「アグロ」メーターが高まっていき、敵はそちらをメインターゲットにするようになる。こうして一方が敵を引きつけておくと、もう一方のキャラクタがフリーで動けるようになり、敵の側面や背後にまわって、有利な位置から敵を倒すことができるというわけだ。つまり、2人の主人公のうち、どちらかが敵を引きつけるという、MMORPGでいえば「タンク」の役割になり、もう一方が「DPS」の役回りを演じるわけである。
チームプレイの内容はそれだけではない。高い段差を乗り越えるときには、どちらか一方が肩車をし、相棒を持ち上げて移動することもできる。上った先に敵が待ちかまえていれば災難だが、安全を確保すれば、下にいる相棒に手を伸ばし、引き上げて合流、そのまま行動を継続できる。また、2人でコンビネーションを組んで狙撃することもできる。Xbox 360版では、RBボタンと十字ボタンの左を押すことで、画面が分割され、自分と相棒が照準している場所がズームされて同時に表示される。ねらいをつけて射撃ボタンを押すと、2カ所の敵を全く同時に倒すことができるのだ。これにより、敵に気づかれる前に一掃してしまうようなアクションが可能になるし、見た目も格好いい。
■ 相棒との連携は多岐にわたる。新世代のタクティカルアクションシューティング
筆者が体験したのはおよそ30分ほどだったため、「Army of Two」の神髄を理解できたとはまだまだ言えないが、本作が非常に挑戦的なゲームデザインを持つ、新世代のタクティカルアクションシューティングであるという手応えを得ることができた。基本的なアクションに関しては、冒頭でご紹介したとおり、遮蔽物を利用して戦う「Gears of War」に近いが、相棒と協力して進めていく感覚は、「Ghost Recon: Advanced Warfighter 2」や、「Full Spectrum Warrior」といった、戦術プレイに主題をおくゲームに近い雰囲気なのだ。
しかし、本作は、複数のチームメンバーではなく、ただ1人の「相棒」とのコンビネーションに特化したことで、濃密なTPSとしてのアクションと、より詳細なレベルでの協調プレイという、2つの特性を高い水準で実現しようとしている。本作でサポートされるネットワーク越しの協力プレイ(COOP)も是非体験してみたかったが、今回のネットワークプレイは2対2対戦のみだったため、発売されてからのお楽しみとして期待して待ちたい。写実的な映像や、キャラクタの自然な動きなども見応えがあり、発売が待ち遠しいタイトルである。
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□エレクトロニック・アーツのホームページ [Reported by 佐藤“KAF”耕司]
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