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【連載第148回】ゲームライフに役立つグッズをレポート
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100円ショップのゲームグッズを特集!
超低価格グッズ、あなどりがたし |
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。
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いつも読者のみなさまからたくさんのご意見ご要望を頂いている当研究所だが、なかでも以前から要望が強かったのが、「100円ショップで売っているグッズを調べて欲しい」というものだった。なかなか機会がなかったのだが、今回ついに日の目を見ることとなった。
というわけで今回は、100円ショップ「ダイソー」が販売しているゲームグッズから、DS Lite用、PSP-1000用のシリコンカバーや、保護フィルターなどの4製品を試してみた。100円ショップだけに、非常に安価に購入できるゲームグッズの実力を探ってみた。
● 低価格ながら愛用できるクオリティのDS Lite用シリコンカバー
・「シリコン製保護カバーD型」
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上下に分割されたタイプのシリコンカバー |
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装着した状態。内部には干渉する部分がほとんどなく操作性は良好だ |
ニンテンドーDS Lite本体を保護するシリコンカバーだ。価格は税込みで210円と、ゲームグッズとしては群を抜く低価格となっている。上画面側と下画面側に分かれた作りになっていて、重量は上が23g、下は19gとなっている。色味は青みが少し感じられる半透明。角などの少し厚みのある部分は黄色がかっているようにも見える。
表面の手触りはシリコンそのままのもので、少しベタッと吸い付く感触がする。決して嫌な感触なわけではなく、その感触のおかげで滑り止め効果も高いのが嬉しいところだ。カバーは上下ともに厚みは2mm程度になっている。上画面のカバーは本体の天板側をヒンジまですっぽりと覆って保護する方式で、本体内側の外周部にシリコンのフチを被せて固定する。
下画面側のカバーは、内側の角2カ所のカバーと、背面のねじ穴2カ所に突起を差し込んで固定する方式。電源スイッチやイヤフォン端子、ボリュームつまみ、DSカードスロット、GBAカートリッジスロット、タッチペンホルダーなどにあたる部分は全て開けられている。カバーの厚みが上画面用のカバーと同じく2mm程度と厚めなので、少し電源スイッチやボリュームつまみが奥になってしまうが、周辺が大きめに開けられているので操作性は損なわれていない。未装着時の感触で指でしっかりと触れた。
上下のカバーを装着してみると、本体とカバーがずれてしまうようなこともなく、なかなか一体感がある。閉じた時はカバー同士がかみ合うようにできているが、カバーの厚みのぶん、少しDS Liteが開いた状態になった。カバー同士がかみ合ってしっかりと閉じられてはいるので、ホコリの混入などの心配や不安は感じないが、少し心理的に気にかかるところだろうか。
装着したままゲームをプレイしてみると、シリコンの感触が手に吸い付いて滑り止め効果としては抜群だ。L/Rボタンそばのヒンジ部分に細くシリコンが被さるため、それが少し指にあたるものの、L/Rボタン自体の操作は支障なく行なえる。内面に関しては大きく開いているため、その他の操作性にも影響はなかった。
そのほかに気になったところでは、ACアダプターを使っての充電時に、ヒンジ部のシリコンがそのままだと挟まってしまう。少しシリコンを避けてあげればいいのだが、はさまったままで半差しになったりするのに気をつけたいところ。
一体感が高く、シリコンのよれやずれも少ない。各端子類へのアクセスもしっかりと行なえるなど、基本的なところがしっかりと抑えられている。操作性への不満もほとんどなく、よくできているシリコンラバーだ。210円という低価格ながら、しっかり愛用できるレベルのグッズだったことに正直驚かされた。本体の傷や指紋汚れが気になるという方にオススメしたい。
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上段右の写真はシリコンカバーをつけて閉じているところなのだが、右端が少し浮いてしまっている。特に問題はないが気になる人には気になるところかもしれない。基本的に不満のでない一体感の高いカバーだが、充電時にはソケットにカバーを挟まないよう注意したい |
● 低価格なPSP-1000用シリコンカバーながら基本をしっかり押さえた一品
・「シリコン製保護カバーP型」
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大PSP-1000用のシリコンラバー |
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こちらは装着後の写真。フチが盛り上がっており、グリップ力を重視した作りだ |
続いては、PSP-1000用のシリコンカバーだ。こちらもDS Lite用のシリコンカバーと同じく210円と低価格。重量は30g。色味もDS Lite用のシリコンカバーと同じく、青みが少し感じられる半透明。角などの少し厚みのある部分は黄色がかっているようにも見える。手触りも近く、同じ素材が使われていると思われる。
カバーの厚みは1mmほど。方向キー、アナログパッド、○、△、□、×ボタンの部分はさらに一段薄くなっていて、操作性を損なわないよう工夫されている。下部に並ぶスタート、セレクトボタンなどのボタン類はカバーにボタンの型がついていて、ラバー越しに押す方式となっている。前面、背面の左右のフチがふくらんでおり、さらに背面にはライン状の滑り止めが3本ずつあるなど、グリップ力を増す作りになっている。そのぶん外観は少し無骨な印象になってくるだろうか。
電源スイッチ、充電端子、無線LANのスイッチ、上部のUSB端子やUMDスロットの開閉スイッチ、底面のスピーカー部など、各端子はしっかり開けられている。唯一メモリースティック デュオスロットだけはカバーに覆われる方式になっているので、メモリースティック デュオの抜き差しはあまり行なわず、USBケーブルでデータ転送を行なっている人に向いている。
装着してみると、正面の方向キー、アナログパッド、○、△、□、×ボタンはくりぬきの具合がよく、操作しやすい。アナログパッド周りもカバーがあまり邪魔にならず良好だ。L/Rボタンはカバーのくりぬきからボタンだけが抜け出る作りで、少しだけ露出が減る。背面の滑り止めの効果もよく、持ちやすく、操作しやすいカバーだ。
基本的にカバーと本体の一体感もいいのだが、液晶画面中央の上下あたりはカバーが細くなっており、外に向かってよれてしまった。大きな問題ではないのだが、気になるところだ。また、底面左右のイヤフォン端子、充電端子あたりのくりぬきにラバーのバリが少しみられたのも、支障はまったくないが心理的には気になる。
少し気になるところはあったものの、各部のアクセスや操作性などしっかりと基本を抑えていて、価格からは考えられないほどしっかりとした一品だ。少しラバーのフチにバリがみられるところが残念ではあるが、いろいろと差し引いても価格以上の実力が感じられるグッズだ。PSP-2000専用シリコンカバーの発売にも期待したい。
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各所にくりぬきがきちんとあって、方向キー、アナログパッド、ボタン周りは一段薄くするなどの工夫もされている。背面の滑り止めなども嬉しいが、少しバリがみられたのが気になるところだろうか |
● DS Liteの上下液晶画面を保護! 貼り付けやすい柔らかな保護フィルター
・「Screen Filter DS Lite」
メーカー:ダイソー
価格:315円
任天堂ライセンス商品
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上下画面用の保護フィルターが1枚ずつ入っている |
ニンテンドーDS Liteの上画面用、下画面用の保護フィルターが1枚ずつ入っているフィルターセットだ。上下ともに粘着面にフィルムが貼られていて、フィルムを剥がして貼り付けるよう書かれたタブがついている。取扱い説明書はパッケージの裏側に印刷されていて、貼り方から貼り付け後のトラブルの対処方法、セロハンテープを使った剥がし方などが丁寧に解説されている。
保護フィルターはどちらも薄めで柔らかい。貼り付けてみると、柔らかいため置くように貼るだけでは気泡が少し入りやすい。端から置いていき、上から指で押さえつつ貼っていくときれいに貼れた。吸着力がよく貼りやすいフィルターだ。ただし、画面のサイズにフィルターのサイズが近いため、位置合わせは慎重に行ないたい。
タッチペンの滑りは未装着の画面と比べると、ほんの少しだけ抵抗が増すだろうか。かなり微妙な差なので、ほとんど気にならないものと思ってもらって構わない。薄めのためタッチパネル感度への影響も不安がなく、実際にプレイしてみたところ快適にタッチペン操作ができた。
注意深くみると少し白っぽいものの、透明度はほとんど気にならないレベル。電源が入っている状態ならほとんど差を感じない。フィルターの貼り付けには必須のクリーニングクロスが付属しないことが残念なものの、価格を考えれば納得がいく。むしろクリーニングクロスを持っていないならば100円ショップで一緒に買えばいいという話になるわけで、なんら問題なさそうだ。安価ながら満足度の高いフィルターとしてオススメできる。
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上が上下の液晶画面に全体に貼り付けたところ。下は半分だけ保護フィルターを貼って、色味の変化を見やすくしてみた。透明度が高く、ほとんど変化しない |
● ゲームボーイミクロの液晶画面部分を保護する保護フィルター
・「GAMEBOY micro専用 画面保護フィルム」
メーカー:ダイソー
価格:315円
任天堂ライセンス商品
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フェイスプレートの液晶画面部分に貼り付ける保護フィルターが1枚入っている |
ゲームボーイミクロの液晶画面に貼る保護フィルターだ。フィルムの貼られた保護フィルターが1枚入っており、クリーニングクロスは付属しない。保護フィルターには粘着面にフィルムが貼られており、フィルムを剥がして貼り付けるよう書かれたタブがついている。
保護フィルターは液晶画面よりも上下左右に0.5mmずつほど大きいサイズで、柔らかく、粘着力が強めになっている。ゲームボーイミクロはフェイスプレートが液晶画面の上を覆っているため、他の携帯ゲーム機にフィルターを貼る感触とは少々異なるためだろう。
フェイスプレートの液晶画面部分に貼るのでフチがないので貼りやすいのだが、その反面、角がないので位置合わせは少々しづらい。粘着力が強くそれでいて薄めのフィルターなので剥がすときは少し力を入れることになり、不安を感じるところ。貼り直しはあまり何度もしたくないところだ。
非常に柔らかいフィルターのため、「Screen Filter DS Lite」同様に置くように貼っていくと気泡が入りやすい。端から指で押さえつつ貼っていこう。透明度が高く、貼り付け後にも不満がない。こちらも安価ながら十二分に実用できるグッズだ。
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中央は全体に貼った写真、右は半分だけに貼った写真となる。透明度が高く満足できるフィルターだ |
今回は100円ショップ「ダイソー」で販売されている携帯ゲーム機用のゲームグッズを試してみたが、200円~300円と非常に安価に購入できるのに、どれも基本がしっかりと抑えられた実用的なグッズだったことに驚いた。そのほかにも、100円ショップには活用方法によってゲームグッズとして使えるようなものも多く、例えばMD用のケースなどは、PSPのUMDディスクを入れておくケースとしても活用できる。安価で質のいいグッズが登場する可能性がある場所として、今後も注目していきたい。
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MDディスクを入れるケースをUMDディスク入れとして活用してみた。1ケースあたりに6枚、2ケースセットなので12枚を収納できた。ちょっとしたアイデアでゲームグッズとして活用できる |
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□ ダイソーのホームページ
http://www.daiso-sangyo.co.jp/
(2008年2月18日)
[Reported by ゲーム環境向上委員会]
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