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世界最大&世界最高「東京ゲームショウ2008」10月9日から開催
「PCオンラインゲームコーナー」を新設

10月9日~12日 開催

会場:幕張メッセ1~8ホール

入場料:1,000円 (一般/前売り)、1,200円 (一般/当日)、小学生以下は入場無料

 社団法人コンピュータエンターテインメント協会 (CESA) と株式会社日経BPは、両者の共同開催のもと開催される国内最大規模のゲームイベント「東京ゲームショウ2008」の概要について発表すると共に、出展社の募集を開始した。例年9月に開催されてきたが、今年は約1カ月遅れの10月9日から12日までの4日間の日程で開催される。会場は幕張メッセで、入場料は一般/前売りが1,000円、一般/当日が1,200円で、小学生以下は入場無料。

 まず最初に主催者として挨拶を行なったCESA会長の和田洋一氏は、東京ゲームショウがゲーム産業が発展する触媒となり一定の役割を担うところまで成長してきたとし、「もう一段上の展示も考えられる」とアイディアを披露した。「思いつきで色々言っている」と断わりながらも、「『アイディアを考えたけど作りませんか?』といったプロトタイプの展示もありなのではないでしょうか。(そういった展示もあれば) 交流としての意味が増す」と語った。

 このほかにも和田氏は、「インターフェイスとして声を使ったゲームや、カメラをインターフェイスとして使用するなど、色々なものが出てきているが、アウトプットについてもフラットなディスプレイ以外に何かあるのかもしれない」とか、「最近のユーザーはテレビを見ながらゲームをプレイしたり、ゲームをしながらコミュニケーションを取るなど、様々なネットワークの使い方がなされている。ゲームに熱中しすぎない“ながらゲーム”などもあるかもしれない」などアイディアを披露しながら「何が言いたいかと言えば、東京ゲームショウは世界最大のゲームショウとなり成果が出始めた。そこで、もっと踏み込んだ活用の仕方があるのではないかと思う。そうすれば参加者の厚みも増す」と、これまで以上に「東京ゲームショウ」の役割に期待する発言を行なった。

 共催者として名を連ねている日経BPの大輝精一代表取締役社長は、ゲーム産業が成長産業として伸びているとし、そういった中で昨年の東京ゲームショウが過去最高を記録したとコメント。海外からの出展社も増え海外プレスも倍増し、海外に向かっても順調に情報発信されていることをアピールした。

 「東京ゲームショウ2008」についてだが、テーマは「さあ、行こう! GAMEの時間です。」。理由としては、ゲームが多様化し様々なゲームが様々な形で登場するようになった中で、次のステージを目指す段階として、来場者が新しいエンターテイメントを体感してもらいたいとして、このテーマを採用したのだという。

 ショウの強化ポイントとしては、全てのエンターテインメントコンテンツが集結する場として出展内容の質的向上を図るのがひとつ。このほかにも、ビジネス環境の充実と一層の国際化、そしてこれまでにも掲げられていたが、ライトユーザー層および新規ユーザーへの対応強化が挙げられている。

 今回のショウで新しい試みとしてあげられたのが、「PCオンラインゲームコーナー」の設置。内容としては、PCオンラインゲーム、PCオンラインゲーム向けサービス、PCオンラインゲーム向けPCなどが出展対象となる。すでにほとんどのメーカーがネットワークゲームを手がけ、自社ブースで出展している中で「PCオンラインゲームコーナー」の持つ意味だが、オンラインゲームを扱っているメーカーの中には予算的な都合で出展を見合わせるメーカーもあるのだという。たとえば、1小間から数小間での出展では、40小間を超える大規模出展メーカーと比べ、見劣りするといったことも考えられ、そうであれば出展しないという選択肢もある。

 こういった状況下で、「PCオンラインゲームコーナー」を設置し、一定の規模でコーナーを確保し、オンラインゲームを集めることで、そういった不安を払拭し、これまで出展してこなかったメーカーに向けてアピールする意味合いがあるのだという。実際、「東京ゲームショウ2007」の開催に合わせ、近くのホテルでイベントを別途開催するメーカーなどもあったことも考えると、今回のコーナーが新設される意味もあるのかもしれない。ちなみに発表された出展料金によると、普通小間は通常出展と同額が設定されているが、ターンキーブースは共有ネット回線の費用込みのお得な価格となっている。

 このほかでは、キッズコーナーの強化が今年も挙げられており、キッズスペシャルブースがリニューアルされ、Wiiなどの出展も可能となった。「新しいゲームユーザーを育てる」ために子供を大切にしていくという発想から今年もキッズコーナーは様々なアイディアが盛り込まれるようだ。

 今後、メインビジュアルの発表や、出展位置の抽選が順次行なわれ、10月の開催に向け準備されていくことになる。今年はどのような新しいタイトルに出会えるのか楽しみなところだ。

CESA会長
和田洋一氏
日経BP 代表取締役社長
大輝精一氏
日経BP 事業局事業部長
中村均プロデューサー
【「東京ゲームショウ2008」開催概要】
このところ9月に開催されていた東京ゲームショウだが、今年は10月の9日から4日間の日程で開催される。会場は変わりなく幕張メッセ いち早く発表されたテーマは「さあ、行こう! GAMEの時間です。」多様化したゲーム産業において、次の展開を目指し、ゲームの時間を楽しんで欲しいという想いが込められているという 目標数値として挙げられたのは来場者数18万人、出展者数170社、出展小間数1,550小間となっている
「東京ゲームショウ2008」で新設されたのが「PCオンラインゲームコーナー」。コーナーとしてまとまったブースを確保することで、スケールメリットが得られるとし、オンラインゲームメーカーにも出展して欲しいとアピール 新設された「PCオンラインゲームコーナー」の出展料金。普通小間は通常展示と同額だが、ターンキーブースは共有ネット回線費用込みの値段となっており、若干お得な構成となっている 今年も日本ゲーム大賞の発表が東京ゲームショウの会場で行なわれる。初日に年間作品部門賞が発表されるほか、2日目にアマチュア部門、そして最終日に出展されたソフトの中から期待作が投票で選ばれるフューチャー部門がそれぞれ発表となる
日経BPが共催として参加してからライトユーザー層へのアピールに重点が置かれている。快適な会場造りのため、運営・サービススタッフの増強なども図られる予定 新しいゲームユーザーを育てていくという意味合いも込め、毎回力が入れられている「キッズコーナー」。キッズスペシャルブースがリニューアルされ、Wiiの出展も行なえるよう工夫された
【「東京ゲームショウ2007」の結果報告】
既に発表されているが、「東京ゲームショウ2007」の各種データ。来場者数も出展者数も増加傾向にある。また全体の来場者数の55.4%が新規来場者で、一般来場者の77.2%が次回来場を希望しているというアンケート結果。また満足度も高い結果となっている。ちなみに出展タイトル数も過去最大だが、Xbox 360のタイトル数がプレイステーション 3の出展タイトル数を上回っている。今年はどのような数値となるのだろうか


□CESAのホームページ
http://www.cesa.or.jp/
□「東京ゲームショウ」のページ
http://tgs.cesa.or.jp/
□ニュースリリース
http://expo.nikkeibp.co.jp/tgs/2008/exhibition/0215.html
□関連情報
【1月10日】CESA・日経BP、「東京ゲームショウ2008」会期決定
10月9日~12日の4日間開催。会場は幕張メッセ
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080110/tgs.htm
【2007年9月】東京ゲームショウ2007 記事リンク集
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070921/tgslink.htm

(2008年2月15日)

[Reported by 船津稔]



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