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SCEJ、錯視を利用したアクションパズル
PSP「無限回廊」、PS3「無限回廊 -序曲-」
「どうすればクリアできるのか?」を簡単な例題で解説


3月19日 発売予定

価格:3,980円(PSP版)
   1,800円(PS3版)


 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントは、プレイステーション・ポータブル用錯視パズル「無限回廊」を3月19日に発売する。価格は3,980円。同パズルのプレイステーション 3向け「無限回廊 -序曲-」もPlaystation Networkにてオンライン販売される。3月19日発売予定で、価格は1,800円。

 PSP「無限回廊」は、“エッシャーの絵”で有名な錯視 (だまし絵) をモチーフにしたアクションパズル。回廊の上を自動的に歩く人形型の「キャスト」と呼ばれるキャラクタを、複数用意された「エコー」(影) まで導き、不思議空間から脱出するのがゲームの目的。人形たちが道の切れ目や落とし穴に落ちないよう、ステージ全体を視点変更で動かして操作する。

 「道が途切れているのに、視点を変えただけは通過できないだろうに」と思われるかもしれないが、そこに「無限回廊」ならではのフィーチャーが存在する。それは錯視に基づく「主観的存在」、「主観的跳躍」、「主観的着地」、「主観的不在」、「主観的移動」といった“5つのルール”の存在だ。

 すべてに共通しているのは「視点を動かすことで、パッと見“道の切れ目”や“落とし穴”が見えなくなれば、それはその通りになる ((通れるようになる)」ということ。ルールにある“主観的”とはこれをあらわしたもので、たとえば途中で道が途切れたルートも、視点を動かし別の道を重ねて隠すことで平然と素通りできるようになる。これは落とし穴についても同様で、仮に落ちたとしても、「パッと見」で直下に道があれば、3D空間での本来の位置とは関係なく、そこへ着地することができる。後は何事もなかったかのようにキャストは歩き続けるだけだ。

【ここで問題です!!】
なかなか説明だけではゲームの内容が掴みきれないもの。ということで、「錯視クイズ」と題した一例をここに挙げてみた。「そこにあるのに、ない?」という「無限回廊」独特のルールがわかってもらえるだろうか? なお、答えは記事の一番最後にご用意している

 ゲームモードは、ランダムに出現する7つの回廊をクリアしていく「infinite」、難易度別に並んだコースA~Gから好きな回廊を選んでプレイする「box」、グリッドも何もない白い3D空間でオリジナルの回廊をエディットする「canvas」の3つ。ルールは、キャストを誘導してすべてのエコーを通過する「solo」、黒と白のキャストをそれぞれ同じ色であわせていく「pair」、黒のキャストに触れないよう避けながらエコーを通過する「others」から選ぶことができる。

 回廊数は、PSP版が100、PS3版が50。ルールは、PSP版が「solo」、「pair」、「others」が選択可能で、PS3版は「solo」のみ。PS3のオンラインとPSPのADHOC通信モードでは、オリジナルステージの送受信が可能。PLAYSTATION Network上の専用サーバーにデータをアップロードする機能も用意されている。これまでにあまり例を見ないシステムで、「東京ゲームショウ2007」などでも好評を博しており、パズルファンはもちろん幅広い層にチェックしていただきたい作品だ。

【solo】
シンプルな面のひとつ。通常で考えれば道が寸断されているので左右の行き来はできないように思えるが、クルクルとマップを回してみると、階段のあたりでこのとぎれた部分を隠すことができる。「見えていないところは道が在るように繋がる!」といった、このゲーム特有のルール「主観的存在」で通行することができる。これと同じ原理だが、たとえば穴が空いていても、その穴が隠れて見えないようにしてしまえば、そこには「穴はない」ことになる「主観的不在」が成立して、プレーヤーが落ちることはない
いずれもパッと見、非常に複雑そうに見えるが、ゲームをスタートさせマップをグルグルと動かすと何となく「この道とこの道がくっつけることができるな」と、気付くようになる瞬間がある

【pair】
【others】
「solo」では、キャストを複数用意されたエコー(影) まで導くのが目的だが、「pair」のモードでは黒と白のキャストをそれぞれ出会わせなければならなかったり、黒のキャストを避けながらエコーを通っていく「others」など、段階的に複雑な遊びが用意されている

【canvas】
自由気ままにマップを作ることもできるが、ゲームのテーマともなっている錯視を“活かした”面を作ることを心がけたいところ。自慢の面ができたら、公式サーバーにデータをアップロードしてみるのも良いだろう。逆にこの機能は、全ての面をクリアした後も、他のユーザーが作った面を楽しむことができるということでもある

【人形】
小さいので若干見づらいが、観察していると、実は細かな表情を見せてくれる。特に空間に落ちていく瞬間の「あぁ~ (人形なので声はない)」という雰囲気は秀逸。ちなみに、落ちたからと言って「終わった!」と諦めるのはこのゲームにおいては早計。マップをクルクルと動かしていると、空間の位置によっては意外な位置に戻ってくることもある

【その他、スクリーンショット】


【「錯視クイズ」の答え!!】
というわけで、記事の前半でお出しした「錯視クイズ」の答えはこちら。最後にはゲームのプレイムービーでサクッと納得してください!!

(C)Sony Computer Entertainment Inc. All Rights Reserved.

□プレイステーションのホームページ
http://www.jp.playstation.com/
□「無限回廊」のページ
http://www.jp.playstation.com/scej/title/mugen/
□関連情報
【2007年9月20日】【東京ゲームショウ2007レポート】
ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)ブースレポート編その1
PS3&PSP用タイトルを大量にプレイアブル出展!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070920/sce1.htm

(2008年2月8日)

[Reported by 豊臣和孝]



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