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【連載第146回】ゲームライフに役立つグッズをレポート

PSPの操作性を改善する「スティックプレート」と
ロアスのPSP-2000専用グッズ3種を試す

当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。


 PSP-2000用のグッズから、今週はPS系ハード独特の4方向が独立している方向キーをスティックで操作可能にする、変わり種のフロントカバー「CYBER・スティックプレート(PSP2000専用)」をチェック。フロントカバーに方向キーを覆うスティックと、○△□×ボタンに被せるボタンカバーがついた、大胆なグッズだ。

 また、PC製品のほか、携帯ゲーム機用のグッズを次々にリリースするロアスから、PSP-2000専用のシリコンジャケット、プロテクトケース、EVAケースの3製品を試してみた。

【今週のおしながき】
PSP サイバーガジェット 「CYBER・スティックプレート(PSP2000専用)」
PSP ロアス 「シリコンカバー(PSP-2000専用)GSC-P001」
PSP ロアス 「クリアカバー(PSP-2000専用)SZC-GP04」
PSP ロアス 「EVAケース(PSP-2000専用)SZC-GP02」



● 方向キーとボタンの操作性をパワーアップ!? ちょっと変わった特徴のあるフロントカバー

「CYBER・スティックプレート(PSP2000専用)」

    メーカー:サイバーガジェット
    価格:オープンプライス(購入価格:980円)


スティック先端に取り付けるラバーキャップが5種類付属する
装着例。スティックとボタンのでっぱりが特徴
ラバーキャップ5種類は丸形、方向キー型とあり、中心がくぼんでいるタイプと円形といったように好みで選べる
 PSP-2000の前面を保護するフロントカバーに、方向キーに被せるスティックとボタンに被せるボタンカバーが合体したいわゆるカバースティックだ。方向キーをアナログスティックのような操作感覚で扱えるようにし、ボタンのクリック感も増してくれる。

 PSP-1000用ではDRAGONPLUS製(海外)の製品をはじめ、似た役割の商品が出回っていたが、PSP-2000でも同様の機能を持たせたものといってもいい。

 ただし、カバー部分の構造は、連載第139回で紹介している「CYBER・フロントカバー(PSP2000専用)」に作りが近い。PSP-1000用のカバースティックは上部分のネジ止めで固定していたが、「スティックプレート」はポリカーボネート製のカバーを4つのツメで固定することで前面を保護してくれる。前面の下側にあるスタート、セレクトボタンといったボタン類や、スピーカー穴の位置はくりぬかれている。ワンセグチューナーなどのUSBユニットの装着も問題なく行なえた。

 重量は「CYBER・フロントカバー(PSP2000専用)」が17gに対して、「CYBER・スティックプレート(PSP2000専用)」は26gと多少増えてはいるものの変わらず軽量だ。スティックとボタンカバー部分以外は厚みも1mm程度と薄い。

 最大の特徴は方向キーのスティックと○、×、△、□ボタンに被せるボタンカバー。PSP側の方向キーとボタンが接触するスティックプレートの背面部分にはラバーが仕込まれていて、これでPSP本体のキーとボタンを押し込む作りだ。直接ポリカーボネードの部分を接触させることなく、傷を防止していると思われる。

 スティックは1.7cmほど高さがあり、スティックの先端は2cmほどの円形になっている。形状としてはPS用コントローラにあるアナログスティックそのものに近い。また、スティックにはバネが仕込まれているので、適度な反発もある。

 また、先端には5種類のラバーキャップを装着できる。ラバーキャップは円状の突起がついたもの、点状の突起が多くついたもの、方向キー型になっているものが2種類、中心がくぼんでいるものが1種類となっている。スティックのグリップ力を上げるとともに自分の好みに合う物を選べる。

 スティックでの方向キー操作は思っていたよりも良好で、斜めの入力も方向キーより楽にできた。バネが仕込まれていることで、本体の方向キーとスティックが密着していて、一体感もある。ただ、アナログスティック型ではあるものの、方向キーの押し込み分しか傾斜はつかない。また、ラバーを間に挟んでいるため、方向キーともアナログスティックとも少し異なる独特の操作感になっている。アクションタイトルなどで斜め入力に気を使わなくてよくなる、というこの手のスティックプレートの利点はちゃんと機能している。

 ○、×、△、□ボタンに被せるボタンカバーも0.8mmほど本体から高くなる。こちらもスティックプレートについたボタンでラバー越しに本体のボタンを押す作りだ。カチカチとしたクリック感があり、高さのあるボタンは感触がいい。ただし、□ボタンだけは感触が薄く、実際にプレイしているときでも意識して強く押さなければ反応しないときがあった。スティックプレート側のボタンは、緩やかに傾斜している本体側のボタンの高さを平行にするために、外側の○、×、△ボタンはストロークが深いが、□ボタンだけは浅くなってしまっている。

 もう1つ、PSP-1000用カバースティックでは、当然のように付属していたアナログパッド部分の高さの補填を行なうパーツがこのスティックプレートにはない。当然のことながら、方向キー、○、×、△、□の4つのボタンは、このスティックプレートによって底上げされているため、まったく下駄をはかせてもらえないアナログパッドは高さが足りず、操作はかなり厳しい印象を受けた。上方向に操作するとスティックの土台部分に指が当たり、なおかつ方向キーとアナログパッドを交互に動かすと、それぞれの高さのギャップで指の移動に引っかかりが出てしまう。アナログパッドのみを親指の指先で操作するように意識すれば問題なく扱えるが、前述のように、PSP-1000時代の製品にあった対策が施されていないので、当然の結果といえる。

 総合すると、方向キーをメインに使うタイトル、例えばシューティングゲームなどだと、方向キーの斜め入力への負担が軽減されて快適になる。だが、アナログパッドをメインに使うタイトルでは逆効果になってしまう。ボタンは□ボタンの反応に慣れることができるかがポイントになるだろう。

前面の保護もさることながら、操作性の変化がこのグッズのポイント。高さが増し、クリック感も増すスティックとボタンは独特の感触。アナログパッドには不利な面もある



● 背面のUMDスロット部分もカバーするシリコンジャケット

「シリコンカバー(PSP-2000専用)GSC-P001」

    メーカー:ロアス
    価格:オープンプライス(購入価格:780円)
    カラーバリエーション:ブラック、ブルー、ホワイト


薄めのシリコンジャケット。UMDスロット部分は切り込みがはいり、めくれるようになっている
一体感が高いのが嬉しい。方向キー、アナログパッド、ボタンの周りは一段薄くなっている
 薄いシリコンラバーでPSP本体全体を覆うシリコンジャケットグッズ。カラーは3色あるが、今回はホワイトを使用してみた。重量は29g。全体が1mm程度と薄めで軽量、薄型のPSP-2000の良さをしっかり味わえる。

 方向キー、アナログパッド、○△□×ボタンの周りは一段薄くなっているのだが、方向キーとアナログパッドの周りは薄くなっている箇所が1mm足らずと狭く、操作しているとカバーに指が当たってしまうのが気になった。もう少し大胆に薄い部分を確保してくれればと感じるところだ。

 前面下側のHOMEボタン、スタート、セレクトボタンなどはラバー越しに押す作りだが、各ボタンの型がついていてクリック感もあり押しやすい。側面の電源スイッチやメモリースティック デュオスロットもくりぬかれており、多少ラバーの厚みがあるが、指でしっかりと触れた。

 上部のUSB端子やワイヤレスLANのあたりもくりぬいてあるのだが、GPSユニットは問題ないものの、多少横幅のあるワンセグチューナーはラバーが端にはさまってしまい、そのままでは扱えなかった。このシリコンジャケットにはUMDスロットを覆う仕組みもあるのだが、その背面部分はUSB端子横のネジ穴で固定する。そのため、2つのUSB端子横にあるネジ穴を使うタイプの拡張機器はすべて干渉してしまうことが予想できる。USB端子そのものはカバーされないので、データ転送用のUSBケーブルなら問題なく使えた。

 背面にはグリップ加工が施されている。線状の滑り止めが左右についている。薄めで控えめな滑り止めではあるが、効果はしっかりと感じられるもので、手への刺激も適度だ。シリコンジャケットだけでも充分な滑り止め効果があるが、これによりさらにグリップ力が高められている。

 USB端子についてのところでも挙げた、UMDスロット部のラバーは独特の作りだ。底面だけがシリコンジャケットと繋がっていて、上をUSB端子横の2つのネジ穴に、突起の着いたカバーを押し込んで固定する。前述のようにUSBユニットの使用が制限されてしまうものの、それが気にならない、そして、UMDスロットカバーもラバーで保護したいという方には嬉しいところだ。ねじ穴による固定もしっかりとしていて、不意にラバーが外れてしまうようなこともなく一体感あった。

 全体にラバーの質感がよく、薄めで一体感が高い良好なシリコンジャケットグッズだ。アナログパッド周りの処理だけあともう一歩の工夫が欲しかった印象は受けたが、基本的には気になるほどの問題ではない。全体のよれも少なく、操作性への影響が少ない。USBユニットへの制限が残念だが、そこが気にならない人にはオススメのシリコンジャケットだ。

背面のグリップ加工、UMDスロットのめくれるラバーフタなどが特徴的。操作性もよいが、USB端子横にあるねじ穴を使うため、USBユニットとの相性は低い



● PSP本体の全面を完全にガードするプロテクトケース

「クリアカバー(PSP-2000専用)SZC-GP04」

    メーカー:ロアス
    価格:オープンプライス(購入価格:880円)


かなり厚みのあるガッチリとしたプロテクトカバー
こちらは開いたところ。はさみこむ形状のため、側面は塞がない
 ポリカーボネート素材のカバーでPSPの全体を覆うプロテクトカバーグッズ。液晶画面ごと前面を保護し、背面も開閉式のUMDスロットがあり全体を完全に保護する。大がかりな保護グッズとなるだけに重量は69gと少しある。

 ヒンジで繋がった前面と背面のクリアカバーで、本体をはさみこむように装着する作り。底面部のツメで固定し、さらにその上から可動式のフタでロックする2重ロック方式になっている。このフタは開くことで簡易スタンドのように使うこともできる。2枚のカバーではさみこむ作りで、側面はそのまま空いている。電源スイッチやメモリースティック デュオスロットなどは直接触れる。

 プロテクトカバーグッズの中でもかなり厚みがあるカバーで、前面は2mmほど。カバーを装着した全体を持った感触もかなり変化してくる。その厚みのため、方向キー、アナログパッド、○△□×ボタンの位置がカバー表面から深い位置になってしまうが、ボタン周りが広くくりぬかれていて、その周囲も斜めに傾斜がついている。どの部分も指先で操作することを意識すると快適にプレイできた。ただし、親指の腹で操作するように持つと、カバーが当たって気になってくる。

 L/Rボタンは露出していてしっかり操作できるのだが、ヒンジが近くて指先が当たってくるのが気になった。このヒンジをはじめ、底面のロック機構、そして厚みなど、など全体がゴツゴツとした形状になるのがこのグッズの好みが分かれるところだろうか。

 背面のUMDスロット部分は可動式のフタになっている。フタは突起でカバーと固定されるのだが、これが少し堅いのが気になった。カバーを少し指で広げて外す必要があった。USB端子周りはある程度くりぬかれているものの、ワンセグチューナーユニットは両端がカバーに当たってしまい装着できなかったのも残念だ。

 がっちりと全体を保護するプロテクトカバーとしては、厚みもかなりあり、保護性能の高いグッズだ。ただ、それだけに厚みの増した感触が好みの分かれるところ。操作性は良好だったが、USB端子が制限されるなどの点もある。連載第142回で紹介した他のプロテクトカバーグッズと比較すると、若干惜しい点のある結果となった。

厚みがあるため、手に持った感触の変化が大きい。方向キーやアナログパッド、ボタン周りは広くくりぬかれ、角は傾斜もつけられているので、操作性の低下は少なめ。ヒンジや底面のロック部分などが目立つことや、UMDスロット部分の止め口が堅いのが気になるところ



● PSP本体ほか、UMDディスクとメモリースティック デュオを収納できるスリムなEVAケース

「EVAケース(PSP-2000専用)SZC-GP02」

    メーカー:ロアス
    価格:オープンプライス(購入価格:1,280円)
    カラーバリエーション:ブラック、ブルー、ピンク、シルバー、ホワイト


メタリックな外観だが、多少堅さがあるボンネット加工のケースになっている
 PSP-2000本体とUMDディスク、メモリースティック デュオを収納できるケース。重量は91g、EVA素材を使っており、軽量ながら堅さもあるケースになっている。カラーは5色、今回はブルーを使用した。

 横19cm、縦9cm、厚み3.5cmとなっており、PSP-2000本体サイズのひとまわりほどのスリムケースとなっている。外周をダブルファスナーで開閉する方式になっているが、若干開閉の感触が堅めだったのが気になった。使っているうちにこなれてくればスムーズになってくるのだろうか?

 内部は全体に布地加工がされていて、細かな傷への配慮がされている。PSP本体の収納部にはゴムバンドが2本ついていて、これを使うことでより強くケースに固定できる仕組みになっている。ただし、このゴムバンドを使ってみると、ゴムの遊びがほとんどなく、PSPを収納すると取り外しがきつくなるところが出てきた。使わずともしっかり収納できるので、より安全に運ぶたいときに使うものと考えてもよさそうだ。

 内部にはフリップタイプのポケットがあり、UMDとメモリースティック デュオを収納できる。ポケットはメッシュ加工され、UMDとメモリースティック デュオのポケットがそれぞれ独立している。どちらも差し込むだけのポケットだが、きつすぎずゆるすぎずという感触で、使い勝手はよい。UMD、メモリースティック デュオともに2枚までを収納できた。

 衝撃からの保護に重点をおいたケースとしては、薄めなのが嬉しい。本体収納部のゴムバンドやジップといった、少し気になる点はあったが、シンプルで最小限のアイテムを持ち運べる。前述のロアス 「シリコンカバー(PSP-2000専用)GSC-P001」を装着したPSPも収納できた。ただし、ワンセグチューナーなどのUSB接続機器が収納できるとなおよかった。

内部には、フリップにUMDやメモリースティック デュオを収納できるポケットがある。本体を固定するためのゴムバンドが2本あるが、取り外しには少し手間がかかる印象を受けた



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□ サイバーガジェットのホームページ
http://www.cybergadget.co.jp/
□ ロアスのホームページ
http://www.loas.co.jp/

(2008年2月5日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]



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