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アイレム、「源さん」を題材としたゲーム・アニメの制作を発表
PSP「いくぜっ! 源さん ~夕焼け大工物語~」今春発売予定

1月29日 開催

会場:東京・浜離宮朝日ホール

 アイレムソフトウェアエンジニアリング株式会社は、PSP用ぶっ飛ばし人情アクション「いくぜっ! 源さん ~夕焼け大工物語~」の制作発表会を、東京・浜離宮朝日ホールで1月29日に開催した。また、株式会社三洋物産と株式会社ティーツーアイ エンターテイメントと共同制作した、ブロードバンド配信用アニメ「いくぜっ! 源さん」の制作発表会も合わせて行なわれた。なおゲームとアニメ、いずれも今回が初お披露目となる。

 「源さん」シリーズは、アーケード用アクションゲーム「大工の源さん」が'90年に誕生して以来、ファミリーコンピューターやゲームボーイ、プレイステーションなどさまざまなプラットフォームでゲームをリリース。そして'97年には、三洋物産からパチンコ機「CR 大工の源さん」がリリースされ、パチンコ業界へのデビューも果たす。現在までに、12本のゲームと6機種のパチンコがリリースされている。

 制作発表会には、アイレムソフトウェアエンジニアリング株式会社のプロデューサー 城下仁茂氏、アニメの監督 奥村よしあき氏、日本アニメーション株式会社の常務取締役 本橋寿一氏、株式会社ティーツーアイ エンターテイメントのプロデューサー 竹川洋志氏が登壇。ゲームの魅力が実機の映像を交えながら紹介されたり、アニメの制作にかける想いなどが語られた。

アイレムソフトウェアエンジニアリング株式会社
プロデューサー 城下仁茂氏
アニメの監督 奥村よしあき氏
日本アニメーション株式会社
常務取締役 本橋寿一氏
株式会社ティーツーアイ エンターテイメント
プロデューサー 竹川洋志氏

 まずアニメの発表から行なわれ、竹川氏が登壇。「以前から、パチンコやゲームで定着した人気のある『源さん』をアニメ化したいと思っていました。現在、全体の半分程度が完成していますが、人情味あふれる源さんの魅力を感じられるアニメになっています」とコメント。

 竹川氏は続けて「今回、株式会社USENの無料動画配信サイト『GyaO』、iモード用サイト『モバイルGyaO』での配信としたのは、家でゆっくりTVを見る時間のない人たちにも気軽に見ていただきたいと思ったからです。1話が9分弱という短い尺になっているのも、通勤時間やパチンコ店の開店待ちで並んでいるときなどに気軽に楽しめるものにしたかったからです」と、誰でもちょっとした空き時間に見られるアニメであることを強くアピールした。

 またアニメの声優を務める、源さんこと田村源三役の山口勝平さん、桐島カンナ役の山本梓さん、桐島アガリ役の江里夏さんもステージ上に姿を見せ、「源さんを演じるために役者になったのではないかと思ってしまうくらい、ハマり役でした(山口さん)」や「(初めての声優挑戦で)演じられるかどうか不安だったんですけど、山口さんをはじめとしたベテランの方がフォローしてくださったので感謝しています(山本さん)」と、自分の担当したキャラクタに対する想いや、アフレコ時の雰囲気などを語ってくれた。アニメは、全24話で3月24日より配信が始まる。

2008年3月から始まる「源さんプロジェクト」。3月24日のアニメの配信を皮切りに、4月には同アニメのDVDが、春にはゲームとパチンコ機の発売が予定されている アニメの声優を務めたお三方。左から山本梓さん(桐島カンナ役)、山口勝平さん(田村源三役)、江里夏さん(桐島アガリ役)


プレゼンテーションの最後に上映されたプロモーションムービーの1コマ。大工を含め8種類の職業が存在するようだ
 続いて行なわれたゲームの発表会では、プロデューサーの城下氏が、実機の映像を交えながらゲームの概要を紹介。「いくぜ! 源さん ~夕焼け大工物語~」のジャンルが「ぶっ飛ばし人情アクション」であることについて、「日々の生活に疲れている人たちに勇気と元気を与え、悩みや疲れをぶっ飛ばしてもらいたい」という想いが込められていることを明かしてくれた。

 さらにステージ上には、敵以外にも悩みを抱えたキャラクタが登場し、その人の悩みを解消してあげることで、元気を取り戻したキャラクタが敵を倒しながら去っていくなど、さまざまなアクションを起こすことも解説された。

 また職業についても話が及び、源さんは、本職である大工以外にも、「寿司屋」や「四番サード」などの職業を使い分けることができると発表。職業を変更することによって、アクションの性能が変わったり、必殺技が増えたりする(寿司屋になると“ワサビフラッシュ”が使えるようになるなど)ほか、ヒロインの対応が変化することも明らかになった。

タイトル画面
 PSP「いくぜっ! 源さん ~夕焼け大工物語~」は、'90年にアーケード用のアクションゲームとして誕生した「大工の源さん」シリーズの最新作。下町情緒あふれる町「部乱目(べらんめ)町」を舞台に、粋でいなせな主人公「源さん」が町で起こったトラブルの解決に奔走する。1人プレイ以外にも、アドホック通信を利用した協力プレイも楽しめる。2008年春発売予定で、価格は未定。

 発表会の終了後、ステージの後方に設けられていたゲームの試遊台をプレイすることができた。時間の都合上、1回しかプレイできなかったが、オーソドックスな横スクロールアクションで、キャラクタの操作もいたって簡単。攻撃ボタンを適当に連打しているだけで、敵をぶっ飛ばせる。第1印象としては、誰でも気軽に遊べるライトなアクションゲームといったところ。

【登場キャラクタ】
田村源三
主人公。部乱目町育ち。建設会社「桐島組」に勤める大工で、その木づちさばきは天下一品。まっすぐな性格で義理人情に厚く、周囲の人から好かれ、信頼されている。しかし女の子には弱く、桐島組の娘「桐島カンナ」に好意を寄せているが、不器用で親譲りの頑固な性格が災いし、トラブルが絶えない
桐島カンナ
ヒロイン。「桐島組」の跡取り娘。都立部乱目高等学校の3年生で、女子バレーボール部のマネージャーをしている。スポーツは苦手だが手先は器用。趣味は、ぬいぐるみや料理を作ること

悩みを抱えている人は、頭上にふきだしが表示されている。このふきだしは「人情フキダシ」と呼ばれており、攻撃してぶっ飛ばすことによってその人の悩みが解消される。写真は、悩んでいるプロレスラーの「人情フキダシ」をぶっ飛ばしたら、突然奮起し、画面内の敵にラリアットをお見舞いしながら走り去っていくシーン
大工の必殺技「急降下木槌落し」 寿司屋の必殺技「ワサビフラッシュ」


【スクリーンショット】


(C)2008 IREM SOFTWARE ENGINEERING INC./(C)SANYOBUSSAN CO., LTD.
(C)T2i Entertainment CO., LTD.

□アイレムソフトウェアエンジニアリングのホームページ
http://www.irem.co.jp/
□「いくぜっ! 源さん ~夕焼け大工物語~」のページ
http://www.ikuze-gensan.com/game/

(2008年1月29日)

[Reported by 中野信二]



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