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価格:5,800円
CEROレーティング:D (17歳以上対象)
Wii用「お姉チャンバラRevolution」の発売を2月7日に控えた社内は、慌ただしさを増していた。そう、今日は毎回恒例となっているパブの1日なのだ。「パブ」とはプレス関係にアピールしたおして、より多くの露出を勝ち取る、広報担当者にとっては、いわば編集者との血で血を洗う、大人の闘いである。 今回、同社広報担当者であるO (仮名) は恒例となった「彩」を動員すると共に自らゾンビとなり各編集部を回るという策に出た。……まさに「彩」頼み。自らは誌面に出演せずとも主人公「彩」さえアピールできればよい。O (仮称) の悲壮な決意であった。ゾンビと言えば、同作にとってある意味、顔ともいえる存在。斬られ、足だけとなっても彩に立ち向かうという、死してなおDNAに刻みつけられた性を持つゾンビがいなければ、この話は成立しないのである。 然してプレーヤーの目は「彩」一点に絞られる。ゾンビは憎むべき敵なのである。彩ちゃんがあの姿でバンバンとCEROレーティング「D (17歳以上対象)」のアクションを見せつけてくれればいいのもまた、悲しい現実なのである。
今回、発売記念企画と題し「アナタの元に彩がやってくる! (ゾンビも!)」というタイトルのメールが編集部宛に送られた。この「(ゾンビも!)」の下りは文字が小さくなっていた。それでもO (仮称) はこのゾンビの重要性をアピールしたかったのだ。O (仮称) はこの日、早朝から会社に詰め、精一杯のリサーチからゾンビになりきろうとしていた。 そんな中、現われた編集部はGAME Watchだった。GAME Watch……やんわりと武闘派な集団である。今回現われたカメラマンも無理難題を突きつけてきた。 「リアリティが欲しいんだよねぇ」 「リアリティ?」。O (仮称) は思った。「この企画記事にそんなものが必要なのか?」と。しかしカメラマンはまくし立てる。 「やっぱさ、『お姉チャンバラRevolution』っていえば飛び散る血飛沫じゃん! ここはビシッと斬られて、バキッと血が飛び散って欲しいんだよね」 無理である。またもや O (仮称) は思った。今日は10件も取材が連なっているのである。血糊や大がかりなセットは無理なのだ。その言葉が口から出かかった。その瞬間である。 「アナタ無理なこといわないでよ!!」 彩である。ゲームの中から抜け出してきたかのような凛とした対応でカメラマンをにらみつけた。 「そんな、血まみれのシーンって、ゲームの中だけにしなさい!!」 もっともである。ゲームの中だけで楽しんでもらえればいいのである。O (仮称) は彩に感謝した。「俺の言いたいことを言ってくれた」。O (仮称) の伝えたかったこと。それは……。 「Wii版『お姉チャンバラRevolution』を買ってね」
……といったドキュメンタリーは編集者の妄想なのであしからず!!
同シリーズはワラワラと登場するゾンビ達をバッサバサと斬り倒していく爽快感が持ち味だが、今作において大きな特長となるのは、やはりWiiリモコンとヌンチャクを使用した体感的な操作方法にあると言えるだろう。ゲームの内容が基本的に刀で斬りつけるというスタイルであることから、Wiiリモコンを使った操作感はより直感的なものとなっている。 同作では、「忌血」と呼ばれる「暴走する血」を宿す、彩と咲という姉妹の物語を軸に展開してきたが、愛するほどに傷つけあってきた異常な姉妹のストーリーは新展開を迎えるという。 システム的には、武器チェンジボタンを押すことで、攻撃スタイルを切り替えることができる。たとえば彩であれば一刀と二刀を切り替えることができ、二刀を使用している時はWiiリモコンとヌンチャクを交互に素早く振ることで一刀時より素早くより多くのダメージを与えることができるようになる。 また、咲は刀と素手での攻撃を切り替えることができる。刀は従来通りの攻撃だが、素手では敵をぶん殴ることができるほか、敵に向かって突進しタックルすることで敵を掴み投げることができる。このとき周囲の敵を巻き込んで大きなダメージを与えることができ、強力な攻撃力となる。さらに「貫き手」などの特殊攻撃も直感操作で行なうことができる。
シリーズ共通のシステムとして、血を浴び続けることで発生する「暴走状態」や、敵からの攻撃をタイミングよく避けることで発生する超回避アクション「見切り」と「カウンター」などのアクションも用意されている。グラフィックスも進化し、過激な描写もよりヒートアップ。シリーズを楽しんできたファンには間違いなく楽しめることだろう。
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□ディースリー・パブリッシャーのホームページ (2008年1月17日) [Reported by 船津稔]
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