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ガンホー、「第1回テトリスオンライン・トーナメント in 中野」を開催
テトリスの強豪が中野に集結!! 初代T-1チャンピオンはサマフ選手

12月22日開催

会場:サイバック中野サンプラザ店

 ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社は、12月22日、Windows用オンラインパズルゲーム「テトリスオンライン」のオフライン大会「第1回 ガンホーゲームズ・テトリスオンライン・トーナメント(T1)in 中野」を東京中野区内のネットカフェサイバック中野サンプラザ店にて開催した。

 大会は、22人の先着枠で1対1のトーナメント方式で行なわれ、観戦枠も含めてウデに覚えのあるテトリスファンが集結し、ハイレベルなテクニックを披露してくれた。


■ 1対1のアツイ戦いは手数が決め手! 上位の試合はとにかく速い!!

この日司会進行を務めた、ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社ポータル部テトリス宣伝担当菊池康之氏
 「テトリスオンライン」による1対1のアツイ戦いを目指した「T1」は、同作の「マルチ対戦モード」を抽選で決められたトーナメント表を元に2本先取で1対1での勝ち抜きを行なっていくイベントだ。

 「テトリス」の基本ルールは、上から落ちてくるブロックを横方向に間断なく配置することで列が消え、同時に消した列の数に応じて得点が得られる。「テトリスオンライン」では、これに対戦機能を盛り込み、消した列の数などに応じて対戦相手の最下段に邪魔なブロックを送り、相手の画面上一杯までブロックで埋めると勝ちという対戦型に仕様変更されている。

 「テトリスオンライン」の対戦機能の妙は、送られたブロックの列には1箇所だけ隙間が空いているため、うまいユーザー同士が戦うと、この邪魔なブロックをお互いキャッチボールのように消し合って相手に送り返すような展開となり、あたかも格闘ゲームのような感覚で試合が進められる。

 1回戦こそ巧拙入り乱れた試合が多く、お互い相手方を一気に畳み掛けるほど強い圧力を掛けられず、冗長な試合もあった。しかし2回戦以降は、一瞬の油断で勝敗が決するという引き締まった展開となり、中でも驚異的なスピードでブロックを消し去っていく姿は実に印象的な光景だった。

 この日は、ガンホーのポータル部の菊池康之氏がMCを務め、ユーザーとの軽妙なやりとりを交えながらイベントを進行した。「テトリスオンライン」をプレイしたことのないにも関わらず順調に勝ち進んだツワモノもおり、「テトリスDS」のプレーヤーなど広義のテトリスユーザーを広く集めたイベントとなった。

 また、大会が開催されたサイバック中野サンプラザ店は、普段はカフェテリアとなっているスペースを、週末はイベントスペースとしてしばしばゲーム会社が使用しており、Necca秋葉原店閉店後の新たなオンラインゲームイベントのメッカとしても徐々に浸透しつつある。

会場となった中野駅前にあるインターネットカフェサイバック中野サンプラザ店

参加選手のお世話をしていたのは、運営チームの「T-boy」氏とムエタイの格好で登場した「カッチャイ」氏。両氏ともセッティング時などに時折見せる「テトリスオンライン」の手つきからは相当のウデを持っている。次回は彼らとの対戦イベントなどもあって良いのではないだろうか


■ 優勝は群を抜いた正確さが光ったサマフ選手!

決勝戦での1コマ。制限時間が少なくなる中、両者僅かな空間で戦っている。数秒間が本当に長く感じられる
上位陣に食い込む為には何より正確性が求められたT-1。自分のブロックをほとんど崩しきってしまって、次の1手が見えなくなった瞬間、あっという間に画面中が邪魔ブロックで埋まってしまった選手もいた
 この日、勝ち上がるごとに観戦者のアツイ視線を浴びていたのが、サマフ選手とゴクチ選手の2人。たまたまトーナメントブロックが異なったが、この2人がぶつかったらどうなるだろうという周囲の期待が高まる中、物凄い勢いでブロックを消して勝利を重ねていった。

 両選手とも普段は「テトリスDS」を遊んでいるとのことだったが、ブロックを落とすスピードがハンパではない。他の選手との違いが出たのは正確性だ。本大会では、レギュレーション上専用コントローラを使用しなければならない条件があったため、プレイ環境の違いが1マス分横に置いてしまうといった平凡なミスにつながってしまう選手が多かった。

 ゴクチ選手は序盤こそコントローラの違いからくる平凡なミスに自ら首をかしげるシーンもあったが、テンポよくリカバーしていたのが印象的だった。「テトリス棒」を用いて4段を一気に消し去る一般的な戦略の他に、3回以上連続して消していくとボーナスがつく「テトリスオンライン」独自システム「レン」を積極的に繰り出すなど、余裕のある試合運びだった。

 慣れない環境の上に途中でコントローラのセッティングのトラブルがあるなど、参加者達には厳しい戦いだったが、トーナメント全体を通じて大会の環境に参加者自身がいかに歩み寄れたかが勝利の決め手となった。今後は細かいレギュレーションを整えて、参加者の本領を十分に発揮させていく工夫が必要になるだろう。

 本作の対戦のおもしろさを感じた点は「思考を停止させず手詰まりしないこと」があげられる。前章でも述べたが、上位争いに食い込むためにはミスをいかに少なく、さらに速くすることがポイントだった。2回戦以降はせっかく消してブロックを相手に送りつけてもさらに量を増して戻ってくるというシーンも多々あったからだ。

 3位決定戦でARL選手とチャト選手が当たった試合では、チャト選手が序盤から8割程に積み上がったブロックの大半を「レン」のコンボであらかた片づけ勝利がきまったかに見えたが、次の一手の足がかりをつくらないうちにあっと言う間にカウンターを返され、なすすべなくラウンドを落としてしまう一幕もあった。常に思考を停止させず次の一手を冷静に判断して速度を落とさず処理していく能力が問われた。

 こうして、冷静さと正確さを兼ね備え決勝にコマを進めたサマフ選手と、ミスを驚異的なリカバリー力で取り戻し、着々と勝利を重ねたゴクチ選手が決勝戦で当たることになった。2人の試合は、互いのカウンターを返しているうちに制限時間が少なくなり、一列が完全に閉鎖されたブロックが強制的に下からわき上がってくるシビアな状況に発展した。

 数段消しのためにやりくりできる空間がどんどんすくなくなる中で、最後まで針穴に糸を通すような正確さを失わず、スピードを保ったサマフ選手が勝利をものにした。

 テトリスオンラインの対戦を生で見るのは初めてであったが、最上段のアウトラインぎりぎりのところで繰り広げられる最後の数秒間の「もがき」の中で決まる勝負は本当に面白い。特に上位同士の戦いは、この数秒間が毎ラウンド続くような白熱した試合が多く、観戦していて非常に面白いイベントだった。次回開催も期待したいところだ。

女性や家族連れの割合も多かった。全年齢で幅広く楽しめるタイトルとして、今後もこうしたイベントを行なっていってほしい

優勝したサマフ選手(中央)、準優勝のゴクチ選手(左)、3位のARL選手。サマフ選手にはiPodやテトリスオンラインオリジナルデコチョコレートなどが贈られた。表彰式の後はお楽しみの抽選大会が行なわれ、グッズなどが振る舞われた

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□ガンホー・オンライン・エンターテイメントのホームページ
http://www.gungho.co.jp/
□テトリスオンライン・ジャパンのホームページ
http://www.tetrisonline.co.jp/
□「ガンホーゲームズ」のページ
http://www.gungho.jp/
□「テトリスオンライン」のページ
http://www.gungho.jp/game/tetris/
□関連情報
【12月19日】ガンホー、WIN「テトリスオンライン」
マラソンモードのオンライン競技会を開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20071219/teon.htm
【10月22日】ガンホー、WIN「テトリスオンライン」
正式サービスを10月23日より開始
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20071022/tetris.htm

(2007年12月25日)

[Reported by 三浦尋一]



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