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日曜7時~7時30分 放映
テレビ朝日系全国ネット
セガのキッズ向けAMカードゲーム「古代王者 恐竜キング」と連動したアニメのセカンドシーズンとなる「翼竜伝説」は、スタッフ構成は前作を踏襲。1stシーズンに引き続き、Dキッズの「古代リュウタ」とトリケラトプスの「ガブ」、レックスとカルノタウルスの「エース」、マルムとパラサウロロフスの「パラパラ」が登場。彼らが「謎の翼竜」に導かれ、タイムマシンに乗って、ローマ時代、大航海時代、日本の戦国時代など、時と空間を越えて旅をするという。3人と3匹は、謎の飛行物体によってさらわれてしまった自分たちの両親を探し出せるのか……。
■ 「ワクワクして、日曜日に早起きしてくれるというような番組に」
冒頭あいさつに立った川本プロデューサーは、「『Dキッズ・アドベンチャー』はおかげさまで好評をいただき、2年目に突入することになりました。特に、日曜朝7時にテレビを見ているお子さんの中で、9割近くがこの作品を見ているという数字が出ている。日曜の朝のアニメといえば『恐竜キング』というところまできている」と、この1年を振り返った。「この路線をそのまま続けていけば、2年目もいい成績が残せるだろうということはわかっているが、せっかくなので、監督の谷田部さんをはじめ現場のスタッフのみなさんが、新しいチャレンジをどんどんやっていこう、ということで、1年目のいいところを引継ぎつつも、もう少し上の年齢層、具体的には小学生高学年から中学生までのみなさんに見ていただけるよう、中身の濃いものにしていきたい」と「翼竜伝説」への意気込みを語った。 具体的には、世界を旅するという1作目のコンセプトに加え、タイムマシンを使って時代をまたいで旅をするというスケールの大きさをプラス。そして恐竜のパワーアップ(技としてよろいを着てさらに強くなる)を強化策として打ち出した。また、敵も新規に登場させることで、3つのパワーアップということになる。 谷田部監督は「1作目は小学生低学年を対象として制作したが、2作目ではその路線を維持しつつ、高学年のお子さんにも見て楽しんでもらえるようなものを作っていきたい。もっと強い悪者を登場させることで、主人公たちに危機感を持ってもらうほか、1話完結だけでなく、4本ぐらいづつ連続した話を展開していきたい。1話完結ではパターン化しやすいということと、連続させることで、続きを見るときのワクワク感を感じてもらいたい。ただ、ややこしい話にするつもりはない。また、タイムマシンで時代を超えることで、恐竜があらゆる時代に登場することによる意外性、そして恐竜の面白さを引き出せないかと思っている。リュウタたちは今まで、危機感ということでいえばそれほど強いものはなかったが、今回はあの子達にも“動かなければならない”事態が起こる」と、制作の狙いを改めて強調した。 松元さんは、「今まで敵だった人たちといっしょに行動するということになるんですが、それによって先はどうなるのかな、といったワクワク感がありますし、今まで1年やってきましたが、これからもっといろんな人たちに見てもらって、リュウタたちをもっと身近に感じていただいて、一緒に喜んだり、泣いたり、冒険していただきたいなと思います」とあいさつ。 続いては、「このシリーズが1年前に始まったとき、私は本当にド新人で……」と語り始めた水口さん。「この現場に入って1年経って、今ここにいますが、まだまだこれからも役と一緒に成長していきたいなと思っています。もっともっとこれから、ドキドキ感、ワクワク感をみなさんに伝えられたらな、と思っています」という。 マルム役の小橋さんは「周りの友達や、小さい子供たちとか、ファンレターの中でも『オープニングから元気が出る。ワクワクする番組だ。最後にはダンスも楽しめてすごくいいね』ということを聞いていました。『翼竜伝説』では、オープニングもエンディングも変わりますが、新しいワクワク感というものを私たちと一緒に楽しんでいただけたらいいなと思います」と3人とも「ワクワク感」を大事にしていることを本作品のポイントとして挙げた。 ちなみに、新オープニングテーマは「宇宙(そら)の子供たち」で、前作のエンディングでダンスを担当していた佐藤弘道さんが歌手として参加する。とうとう本職を離れて歌手として参加するという佐藤さんは、川本プロデューサーによれば、「いい意味で緊張している」という。エンディングは「フニフニザウルス」をさかいゆきこさんが歌う。こちらは、ダンスにヨガを取り入れているという。ゆっくり動くヨガは子供にもついていけるという狙いからだそうだが、手足の短い恐竜たちにヨガをやらせるのは相当苦労しているという。この恐竜たちのCGによるダンスは本作のウリにもなっているので、注目してもらいたいと川本氏はいう。 「翼竜伝説」ということで、プテラノドンをはじめとした翼竜たちの登場も予定されている。来年はアニメ内でセガのアーケード版の新カードが先行公開されるといった仕掛けも予定されているという。
「100本以上も放映されているアニメの中で、子供向けアニメがすごく少ない。子供向けというと、ギャグものが多く、見ていて『来週みたい』と思うアニメがすごく少ない。昔はいっぱいあったと思うのだが……これこそ、子供向けアニメの王道じゃないか、と思うのだが、子供たちが『来週はどうなるんだろう』とワクワクして、日曜日に早起きしてくれるというような番組にしたい」という谷田部監督。子供たちの心をこれからもつかんでいけるのかどうか、注目していきたい。
(C) SEGA/サンライズ・メ~テレ
□名古屋テレビ放送のホームページ (2007年12月17日) [Reported by 佐伯憲司]
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