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ベネッセコーポレーション、WebやDSを使った次世代「進研ゼミ」
「進研ゼミ中学講座+i」と「得点力学習DS」を発表

11月22日 発表

【進研ゼミ中学講座+i】

開講時期:2008年3月

受講費:12カ月一括 69,600円
    6カ月一括 37,020円
    毎月払い 月々6,800円

【得点力学習DS】

発売日:2008年1月(12月3日17:00より受付)

価格:1教科 3,990円(別にパック、セットあり)



ベネッセコーポレーション 代表取締役社長兼COO 福島 保氏
 株式会社ベネッセコーポレーションは、'69年よりスタートした同社の「進研ゼミ」の次世代サービスとして、WebとニンテンドーDSを利用した新たなサービスを行なうことを発表した。

 小・中・高校生向けの添削式の通信教育として有名な「進研ゼミ」の次世代型の学習スタイルとして提案されたのは、Webによる学習や、学習アドバイスをする「メンター制」を取り入れた新しい通信講座「進研ゼミ中学講座+i」と、ニンテンドーDS向けの中学生向け学習ソフト「得点力学習DS」シリーズ18タイトルの2つ。

テキストと併用して学習効果を高める「進研ゼミ中学講座+i」
 同社代表取締役社長兼COO 福島 保氏によれば、昨今、子供の学習時間や学力の格差拡大、モチベーション低下といった現象が起こっているという。また、小学校から中学へと昇級する際、もっとも添削答案の回収率が下がる、といったデータが見えてきたという。

 ベネッセでは、単に紙上だけでのやりとりでは、モチベーションも維持しにくいということで、PCを使った学習と紙による学習を併用した「ブレンド学習」をテストしてきた。シンガポールなどではこの方式が効果を挙げているということだが、事前のモニター調査では、従来のテキストのみの学習を行なった人と比べ、新規項目の学習において、学習後のテスト正答率の伸びが平均25%を上回ったという。

 また、通信添削講座では、「1人で勉強する」という孤独さが集中力と持続力を維持するには障害となっており、「進研ゼミ中学講座+i」では、従来の「赤ペン先生」だけでなく、トレーニングを受けたクラスコーチ(メンター)が、Web上でクラス(進捗や学習目標にあわせて設定される)を担当。近い目的で学習している生徒がいることを意識してもらいつつ、学習アドバイスや励ましのメッセージなどを発信していく。SNSも利用されるという。

 「進研ゼミ中学講座+i」では、テキストの主要部分をPCで閲覧できるだけでなく、音声・動画機能を取り入れ、視覚的なわかりやすさを重視。間違えた問題は自動的に「ニガテBOX」へと登録され、このBOXを開くと、間違えた問題の中から重要なものが優先的に出題される。

 また、将来に役立つ力を育成するために、「実践英語コーナー」なども搭載。英語学習などで正しい発音を学べるよう、音声認識も取り入れられている。ほかに、百科事典としてマイクロソフト株式会社のオンライン百科事典「エンカルタ」が内蔵されている。

メイン画面 等高線の学習画面。実際に動かすことによって角度を変え、立体的に見ることでわかりやすくする 「ニガテBOX」にキャンディのようなアイコンで間違えた問題が蓄積されていく
成績はグラフ化され、視覚的にわかりやすくなっている クラスわけが行なわれ、メンターによる学習アドバイスが聞ける


■ 普及率、そしてタッチペンというインターフェイスがきっかけ「得点力学習DS」

会場では試遊台も設置されていた
 一方、同社では、すでに6月に一般流通を使った小学生向けの英語学習用ソフト「聞く! 書く! ことばをふやす! はじめてのえいごトレーニング えいトレ」、文章力トレーニングソフト「『うっかり』をなくそう! 文章読みトレーニング 読みトレ」を販売してきた実績を持つ。ニンテンドーDSの保有率は、同講座受講者の80%に上るという。家庭での普及率も高く、保護者も受け入れやすいということと、タッチペンを利用し、実際に「書かせて答える」問題を導入できるDSというプラットフォームで、「いつでもどこでもすばやく身につく復習」、そして繰り返し学習の効果を狙ったのが「得点力学習DS」全18タイトルだ。

 '95年から中学生を対象にした電子教材「ポケットチャレンジ」を発売してきた同社の学習ソフト開発ノウハウが生かされた「得点力学習DS」は、数多くの教科書に対応。あらかじめ教科書を選択しておくことで、それぞれの単元・ページを設定。これに基づき、カレンダー機能と、データを保存し、それを再利用することによる繰り返し学習効果を狙ったタイトルとなっている。また、テスト前には「テスト範囲」を設定することで、その単元の項目から優先的に問題が出題される、弱点補強を蓄積データを利用して行なう「ニガテ抽出ドリル」といった機能も搭載している。

 各教科に対応した単品ソフトが3,990円、「中1英数国」といった複数のソフトを収録する「パックソフト」が11,550~15,400円、さらに、複数のパックソフトを組み合わせた「セット」が24,990円という価格設定になっている。

 12月3日、10時から電話窓口による受付を開始、17時からECサイトがオープンする。ソフトの発送は2008年1月下旬からとなる予定。「進研ゼミ」の会員でなくとも、直販のみだが、販売を受け付けるという。

全ソフトパッケージとニンテンドーDS Lite(付属しない) 問題はクイズのように出題される。手書き認識による文字入力を使った問題と、選択問題をタッチパネルを使って回答する


(C) Benesse Corporation 2007. All rights reserved.

□ベネッセコーポレーションのホームページ
http://www.benesse.co.jp/

(2007年11月22日)

[Reported by 佐伯憲司]



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