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【連載第137回】ゲームライフに役立つグッズをレポート
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お帰り振動! 「DUALSHOCK 3」の駆動時間を試す
「Xbox 360 メッセンジャーキット」の海外版も使ってみた |
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。
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あの振動が帰ってきた! というわけで、ソニー・コンピュータエンタテインメント(以下、SCEJ)より11月11日に発売されたPS3用コントローラ「DUALSHOCK 3」を使ってみた。外観や重量といった特徴から、PS3、ダウンロード専用タイトル、そしてPS2のゲームプレイを試し、最後には連続駆動時間のテストも行なってみた。
もうひとつは、2008年1月10日に日本版の発売が決まったXbox 360用の周辺機器「Xbox 360 メッセンジャーキット」の海外版を試してみた。一部キーレイアウトなどが異なるものの、基本的には日本版と同じ製品なので、気になっているかたはぜひご覧頂きたい。
● PS3に振動が帰ってきたよ! 「DUALSHOCK 3」の使用感や連続駆動時間を試す
・ワイヤレスコントローラ「DUALSHOCK 3」
メーカー:ソニー・コンピュータエンタテインメント
価格:5,500円
振動機能搭載
6軸検出システム搭載
無線(Bluetooth)、有線(USB)接続可能
リチウムイオン充電池内蔵
カラーバリエーション:ブラック、セラミック・ホワイト
振動機能を搭載したPS3用コントローラ「DUALSHOCK 3」がついに発売された。基本的に「SIXAXIS」をベースに振動機能が追加されているもので、リチウムイオン充電池を内蔵、Bluetoothによる無線コントロールが可能、6軸検出システムも搭載する。カラーバリエーションは同日に発売された新型プレイステーション 3 (HDD 40GB) にあわせ、ブラックとセラミック・ホワイトの2種類が用意されている。
本体に同梱されている「SIXAXIS」と比較してみるも、外見的な変化はほぼ無い。カラーとしては、「SIXAXIS」はクリア・ブラックなのでよく見ると内部が透けて見える。それに対して今回使っている「DUALSHOCK 3」のブラックは透けていない。他には唯一、上部に「DUALSHOCK 3」というロゴが増えているところが異なる。
形状には変化がないため、「SIXAXIS」用に発売されたラバージャケットグッズなどはそのまま使えた。その他のコントローラ充電スタンドなどのグッズも使えるだろう。この点は嬉しい限りだ。ボタンや方向キー、アナログスティックなどは「SIXAXIS」と同じものと感じる。
重さを計ったところ、「DUALSHOCK 3」は192g、「SIXAXIS」が138g。また、「DUALSHOCK 2」はケーブルを含まずに計ると154gだった。こうして3世代のコントローラを比較すると、「DUALSHOCK 3」の192gはやはり重さがある。また、192gという重量はUMDを含まないPSP-2000の重さともほぼ等しい。
こうした表現をしていくとかなり重いように思えてしまうが、他のワイヤレスコントローラの重さの例としては、HORIのPS2用ワイヤレスコントローラ「ワイヤレスアナ振2ターボ」は電池使用で260gだった。そこから考えると、振動機能と充電池を持つワイヤレスコントローラの重さとしては標準的だろう。逆に、「SIXAXIS」や「PSP-2000」が驚くほど軽いと捉えたほうがいいのかもしれない。
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「DUALSHOCK 3」と「SIXAXIS」を並べてみた。2つ並んでいる写真は右がDUALSHOCK 3だ。外見の差はほとんどなく、ロゴマーク、重量の違い、よくみると「SIXAXIS」は内部が透けて見えるといったところが違いとなる |
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リチウムイオン充電池はSIXAXIS同様内蔵型 |
「DUALSHOCK 3」背面のステッカーをみると、610mAhというバッテリー容量が確認できた。「SIXAXIS」でも同じだ。重量の増加はやはりモーター部によるところが大きい。
続いて、「DUALSHOCK 3」の振動機能を体験してみるため、ゲームをプレイしてみた。PS3用のタイトルでは、コーエーの「真・三國無双5」、セガの「忌火起草」、SCEJの「グランツーリスモ 5 プロローグ」をまずプレイしてみた。まず「真・三國無双5」では、無双乱舞を使ったときや、攻撃を食らってしまったときなど、従来シリーズと同じように振動するのが確認できた。だが、あまり振動は目立っておらず、強さも少しおとなしいような印象を受けた。
次は、セガの「忌火起草」をプレイ。これまで「SIXAXIS」でプレイしていたので、振動機能が加わった変化に期待がかかる。実際にプレイしていくと思っていたより振動するシーンは少なくて、ここぞ、というところでブルブルッと振動した。忘れたころにピンポイントでやってきた振動に驚いてしまったほどだ。また、あるシーンで強く短く振動したかと思えば、別のシーンでは、「ブルッ…ブルッ…」と断続的な振動をするときもあった。これがゲームソフト側の力なのか、「DUALSHOCK 3」ならではなのかは区別がつかないが、振動の表現力が「DUALSHOCK 2」よりも豊かになっているのかもしれないと感じた。
【11月19日】原稿初出時、バッテリー容量に関する記述に誤りがございました。お詫びして訂正いたします。
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セガの「Rez」で同じシーンの強い振動を使って水面につけてみた。水面の波紋では違いがほとんど出ないという結果になったが、手に持っている感触ではDUALSHOCK 2のほうが若干振動に刺激がある |
「グランツーリスモ 5 プロローグ」では、加速中やコーナリング時などかなり頻繁に振動していた。高速度に安定すると振動が少なくなるが、ハンドルを切ったときに弱めの鈍い振動が入ってくるなど芸が細かい。また、コースアウトしてダートや砂利に入ると、ブルブルブルッとガタガタした路面を走っている振動が伝わってくるし、壁などにクラッシュすると強く振動する。このときの振動の強さは「DUALSHOCK 2」に近いものを感じた。やはり振動があると、手に伝わってくるものがあって楽しさが増す。ステアリングコントローラ「GT Force」シリーズを使うという選択肢もあるが、手軽にプレイできて振動機能もある「DUALSHOCK 3」は魅力だ。
他にも振動に対応しているタイトルがないかと、手元にあるタイトルを試していった。SCEJ「RESISTANCE~人類没落の日~」では、銃の発砲時や爆発が起きたときに振動した。逆に試したタイトルの中で振動が確認できなかったものとしては、バンダイナムコゲームスの「リッジレーサー7」、SCEJ「みんなのGOLF5」、テクモ「NINJA GAIDEN Σ」。今後発売されるタイトルには、ぜひ対応を期待したいところだ。なお、「DUALSHOCK 3」のニュースリリースには「振動機能対応予定タイトル一覧」があるので、そちらもご覧頂きたい。
ダウンロード専用のPS3タイトルでは、多人数オンライン対戦が楽しめる「WARHAWK」を試してみたが、プレイした時点では対応していなかった。振動機能対応予定タイトルなので、今後のバージョンアップを心待ちにしたい。また、卵を動かして並べるパズルゲーム「ピヨタマ」は、卵が下に落ちていく動きにあわせて振動していた。
PS3でPS2用タイトルをプレイしたときの振動はどうかと、SCEJの「ワンダと巨像」をプレイ。馬のアグロに乗っているときなどに、バッチリ振動していた。また、スクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジーXII」でも戦闘時などにしっかりと振動しているのを確認できた。他のPS2タイトルに関しても同様に対応していると考えてよさそうだ。
振動の強さが「DUALSHOCK 2」と「DUALSHOCK 3」で違っているのかを試すべく、セガの「Rez」をPS2および、PS3でプレイして比べてみた。そこそこの強さの振動までは大きな差を感じないのだが、最大に強い振動になると「DUALSHOCK 2」のほうが一段強く感じた。また、全体的に振動の強さ自体は似ているように感じるものの、「DUALSHOCK 3」のほうは刺激が少なくも感じた。
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「DUALSHOCK 3」を開けてみた。中央にバッテリーが置かれているほか、モーター先端のウェイトが「DUALSHOCK 2」と比べて小さい。「DUALSHOCK 2」の分解写真に関してはPC Watchによるこちらの記事をご覧頂きたい |
その理由を探るべく「DUALSHOCK 3」を分解してみてみると、両方のグリップ内部にモーターが入っている作りは同じだが、左右のモーターは大きさに違いはなく、モーター先端に付いているウェイトは小さい。バッテリー容量とのバランスなどが計られた結果と思う。これによって、「DUALSHOCK 2」と同様の大きさでは振動しないので、ゲームソフト側で「DUALSHOCK 3」向けに振動の強弱を設定していく必要はありそうだ。
また、6軸検出システムに違いがあるかも試してみたが、ここに関しては「SIXAXIS」と大きな違いは感じられなかった。
さて、やはり気になるのは振動機能が加わったことで、連続駆動時間がどれぐらいになっているのか? だろう。前述のように「グランツーリスモ 5 プロローグ」では、走行していると振動が起こるので、これを利用して駆動時間をテストしてみた。
アクセルを固定し、コースのわきの行き止まりに向かってずっと走らせ続けてみた。弱めの「ブルブルブル……」という振動が常に出ている状態だ。そのまま満充電からバッテリーが切れるまでの時間を確認してみると、結果は11時間35分動作した。絶えず振動させていたにも関わらず、かなり長時間動作可能という結果になった。もちろん、通常のゲームプレイではもっと振動する機会が減るので、さらに長時間持つと思う。これなら仮に1日2時間ペースで頻繁にプレイしたとしても、たまに充電しながらプレイするぐらいのペースで充分そうだ。
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連続駆動時間テストの模様より。アクセル操作を固定してひたすら壁に向かって走り続けさせた。常に振動している状態で11時間35分という長時間駆動をみせた |
重量の増加や「DUALSHOCK 2」との振動の違いなどもわかったが、根本的には振動機能が付いたということ自体が嬉しい。以前は、機能が無いものはしょうがない、と考えていたものの、やはり振動してくれたほうがおもしろさがぐっと高まる。プレイしていて何を置いても、まずそこが魅力だった。ただ、振動機能に対応しているタイトルではしっかりと振動の良さを味わえたけに、発売済みのタイトルで対応していないものには寂しさを感じるところがある。今後発売されるタイトルに関しては、できる限り対応していって欲しい。
● コントローラに装着してちょっとした文字入力を快適に! 海外版で先行レポート
・「Xbox 360 Messenger Kit(海外版)」
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「Xbox 360 メッセンジャーキット」には「Xbox 360 チャットパッド」とヘッドセットが同梱されている |
Xbox 360用の周辺機器「Xbox 360 メッセンジャーキット」の海外版を入手できたのでご紹介しよう。こちらは、日本では2008年1月10日に3,150円で発売される。日本版についてはこちらの記事をご覧頂きたい。「Xbox 360ワイヤレスコントローラ」の下部にある拡張端子に取り付けて一体化する小型キーボード「Xbox 360 チャットパッド」と専用ヘッドセットが同梱されている。
ヘッドセットは拡張端子に取り付ける「Xbox 360 ヘッドセット」と少し違っていて、プラグには拡張部分がなく、ケーブル間に音量調整や消音スイッチがついている。ヘッドセットそのものは「Xbox 360 ヘッド セット」と同等のもののようだ。
小型キーボードのキーピッチは幅広のスペースキー以外、縦5mm×横6mm。Xbox 360ワイヤレスコントローラのグリップごと持って親指でタイプする。キー間には2mmほどの余裕がある。重量は「Xbox 360 チャットパッド」が75g、バッテリー パックを付けた「Xbox 360 ワイヤレス コントローラー」が279gのため、組み合わせると354gになる。
上段には縦が4mmと小さめになっている数字キーが並び、そこからPC用キーボードに近いキーレイアウト、シフトキー、エンターキーを備え、下段には記号や特殊文字を入力するときに組み合わせる緑とオレンジのキーや、Windws Liveメッセンジャーを起動するキー、文節を切り替えるキー、スペースキー、バックスペースキーが並ぶ。
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上段は「Xbox 360 チャットパッド」単体、下段は「Xbox 360 ワイヤレス コントローラー」に装着したものだ。継ぎ目に段差はできてしまうものの、一体感はよい |
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バックライトでキーボタンが光る |
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付属していたヘッドセットはケーブル間に音量調整や消音スイッチがある |
「Xbox 360 チャットパッド」使用には特に準備や設定はいらなかった。Xbox 360 ワイヤレス コントローラーに装着するだけで、文字入力をする場面で「Xbox 360 チャットパッド」が使えた。今回使っているのは海外版ではあるが、ローマ字入力で日本語も問題なく入力できる。日本版との差としては、写真で比較した限りだが緑キーとオレンジキーを押して切り替える記号や特殊文字のレイアウトや種類が異なっているようだ。また、日本版では「.」、「,」キーが「漢字」キー、「カタひら」キーに変わっていて、バックスペースキーや文節切り替えキーも配置が変わっている。
Xbox 360上で文字入力をする場面、ソフトキーボードが画面に出るような場面で問題なく使える。使い心地としては、キーを押した感覚がプチプチとしていてしっかりとしたクリック感がある。キーはいずれもバックライト付きなこともあり、安っぽさを感じるようなところはない。
ローマ字入力はPC等で慣れている人なら早い段階で快適に行なえそうだ。ただ、記号や特殊文字の入力は迷ってしまい「Xbox 360 チャットパッド」を眺めてしまう。このあたりを迷いなくスムーズに入力するには相当に慣れが必要だろう。カナやひらがな、英数といった切り替えはコントローラのL/Rトリガーでも行なえるため、そちらで切り替えた方がスピーディーだ。
レスポンスは文字入力に関してだと遅くはなく悪くないのだが、バックスペースキーやスペースキーは妙に反応が遅いときがあった。日本語入力による変換が絡むとレスポンスが落ちるようだ。
やはりこうした小型キーボードは慣れと使用する頻度が重要だ。例えば、スクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジーXI」のように本格的にテキストチャットを使うタイトルにはUSBキーボードを使うほうがいいと思える。「Xbox 360 チャットパッド」はフレンドとのちょっとしたメッセージのやり取りや、アカウント登録などの連続的に文字入力をしていくときに使うなど、時々キーボードが使いたいくらいに考えている人に向いていると思う。これ自体は、コンパクトさゆえ当然の結果ではある。
品質自体はよく、重量が増すところはあるが、コントローラとの一体感もよい。ローマ字入力自体はソフトキーボードで入力するより確実に早いし、使い込んで修練していけばちょっとした文字入力の場面で心強い味方になりそうだ。
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□ プレイステーションのホームページ
http://www.jp.playstation.com/
□ Xbox 360のホームページ
http://www.xbox.com/ja-JP/
(2007年11月19日)
[Reported by ゲーム環境向上委員会]
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