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【G★2007現地レポート】

SK Telecomブースレポート
韓国の伝統的スポーツをカジュアルゲーム化した「GONGBAK」

11月8日~11日 開催(現地時間)

会場:韓国国際展示場(KINTEX)

入場料:5,000ウォン(前売3,000ウォン)
    子供3,000ウォン(前売2,000ウォン)


戦闘服の男性とチアリーティングの女性が定期的にパフォーマンスを実施。頭だけで数十秒も高速に回り続けたダンサーに来場者も大喜び。でもゲームとは関係ない
 韓国SK Telecomは、韓国の携帯キャリア最大手として知られている企業。今回のG★2007に出展しているのは、自社の携帯電話向けのアプリがあるのに加え、子会社でPCゲームを手がけているNtreev Softがあるからだ。NtreevはSK Telecomのゲーム事業部に属しているのだが、他にゲーム事業部に属する企業がないので、実質的にはNtreevがSK TelecomのPCゲーム事業を全て管理している。

 Ntreevの新作である「Project Alice(仮)」と、パブリッシングタイトルの「BLACKSHOT」については、発表会のレポート記事が別途あるので、そちらをご覧いただきたい。ここでは、それ以外にSK Telecomブースに出展されていたタイトルを紹介していく。

SK Telecomブースで一番広く展開していた「BLACKSHOT」。常にプレーヤーが付いており、人気も上々だった



■ GONGBAK

老若男女問わずプレイしていたのが印象的な「GONGBAK」
 韓国のスポーツ「足球」をベースにしたゲーム。開発はミリタリーFPS「A.V.A」で知られる韓国Redduck。10月にプレオープンβテストが行なわれているが、次のオープンβテストは現時点では未定。

 「足球」は文字通りボールを蹴るスポーツなのだが、サッカーではない。テニスコートのように中央にネットを張り、ボールを3回以内に相手コートに返すというもの。サービスからレシーブ、トスなどの間は、それぞれ1回だけボールが地面に落ちてもかまわない(2回落ちるとミスという扱い)。またバレーボールと同じく、同じ人が2回連続で蹴っては行けない。

 日本を含め、世界的にはまるで知られていないスポーツだが、韓国で兵役中に「足球」をやるという伝統があり、誰でも知っている。しかしやるのは20代以上の兵役を経験した男性だけで、女性はもちろん、高校生以下の男の子もやらないという。大人の男性が青春を振り返る、ちょっと哀愁漂うスポーツなのだそうだ。そんな「足球」とは裏腹に、ゲームは子供や女性のキャラクタも登場する、カジュアルな内容となっている。

 ルールは基本的に「足球」を踏襲したもの。操作はカーソルキーで移動し。まずサーブする時には、Aキーを押すとゲージが出て、再度押すとボールを蹴る。押したゲージの量によってパワーが決まり、弱すぎると相手コートに届かずミスとなる。

 サーブが相手コートから届いたら、Aキーでレシーブ。続くトスもAボタンだが、押すとコートに丸いターゲットが出る。これをカーソルキーで動かしてAボタンを離すと、そのターゲットの位置に向けてトスを出す。トスの強さはAキーを押した時間によって変わる。高く上げたほうがシュートを撃つ余裕ができるようだ。

 シュートもトスと基本操作は同じだが、今度はターゲットが相手コートに出る。これでシュートコースを決め、Aキーを押して離した長さで強さが変えて蹴りこむ。コートの枠から出ない程度に、人のいない端を狙うのがコツ。もちろん狙いすぎてコート外に蹴りだすとミスになる。

 トスやシュートのコースを決める時間は、たいてい1秒もないことが多いので、操作には若干の慣れが必要になる。最初はひとりで練習できるチュートリアルでしっかり練習しておきたい。ラリーが続けられるようになれば、シビアな勝負が楽しめそうだ。

 韓国では11月中にオープンβテストを行ない、2008年1月から正式サービスを予定しているという。

見た目はカジュアルだが、きっちりプレイするにはちょっと慣れが必要。ルールは「足球」を知らなくてもすぐに覚えられる



■ DINOMACHIA

ゲームはやはり子供に大人気なのだが、必死にスペースキーを連打する男性の姿も結構見られた
 3Dで描かれた恐竜に、グー、チョキ、パーの3種類の行動を指示して、相手プレーヤーの恐竜と戦わせる対戦ゲーム。どこかで聞いたような内容だと思ったら、セガからライセンスを受けて、アーケード用カードゲーム「古代王者 恐竜キング」をベースに開発したものだという。開発元は韓国Netdol。

 基本的なゲーム内容は「恐竜キング」と同じで、じゃんけんの手が相手に勝てば攻撃できる。あいこが出たら、スペースキーやマウスの連打合戦になる。デバイスにはやさしくないが、プレーヤーはこれが一番盛り上がっていた。

 グラフィックスは、PC向けだけあって高解像度になっている。もともと恐竜とは思えないほど派手なバトルシーンが見られる「恐竜キング」ではあるが、本作ではさらに磨きがかかり、これでもかというほど派手な攻撃シーンが見られる。

 本作ではさらに、アイテムを使用するという要素が加わり、戦略性が増している。また通信対戦が基本となるので、2台のPCでプレイするというところが、「恐竜キング」とは少し違う。チャットウインドウもあり、対戦相手と話しながらプレイできる。

 韓国では12月からオープンβテストを実施予定。日本に逆輸入されるようなことになれば、カジュアルタイトルとして面白いことになるかもしれない。

もともと派手な演出だった「恐竜キング」がさらにパワーアップ。ハングル文字で書かれると妙にインパクトもあって、あまりの凄さにやられているほうも笑えてくる



【その他のタイトル】
「デジモンRPG」。BANDAI KOREAからライセンスを受けて、韓国のDigitalicが制作。マップに見えるモンスターと接触するとバトルが始まり、コマンドを選択して戦う、古式ゆかしいRPGとなっている。もちろんオンラインゲームなので、他のプレーヤーとチャットなどもできる。正式サービス中
SK Telecomの本業である携帯アプリでは、3Dゲームやネットワークゲームなどバラエティ豊かに展開。端末の性能では日本に一歩及んでいないものの、ゲームとしてはしっかり作りこまれたものもある


□G★2007のホームページ
http://www.gstar.or.kr/
□SK Telecomのホームページ
http://www.sktelecom.com/

(2007年11月11日)

[Reported by 石田賀津男]



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