価格：39,980円(HDD 40GB)

　株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントの国内向けビジネスを担当しているソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン (SCEJ) は、40GB HDDを搭載した新モデルのプレイステーション 3を11月11日に発売する。カラーは、これまでのクリアブラック (型番：CECHH00) の他に、新しくセラミック・ホワイト (型番：CECHH00 CW) が加わる。価格は39,980円。

　このほど、この新型プレイステーション 3をほんの少し触ることができたので、HDD 60GBタイプの「CECHA00」との外観の違いなどについて簡単にお届けしたい。パッと見の外見に関して言えば、従来機種と変わりはない。しかし、放熱用の穴の位置などが少なくなっており、各所が微妙に違っている。

　大きく変わっているのは背面の端子位置。端子については、AV MULTI端子、デジタル音声出力 (OPTICAL)、HDMI、LAN端子の順になっている。従来機種ではAC電源のすぐ横に端子類がならんでいたが、新型機種では電源位置から大きく左にズレている。また、この位置にある放熱口から中を覗くと従来機種はギリギリまでファンなどが設置されているように見えるが、新型PS3では中は余裕のある構成になっているようだ。

　また、底面のHDDの位置も、ほんの少し中央よりに変更されている。すでに発表されているが、「プレイステーション 2」専用ソフトウェアとの互換性も削除されていることから、基板から大幅な見直しがされていることが予想される。こういった部分については、僚誌「PC Watch」の分解記事に期待したい。

　また、ほんの1時間程度だがゲームなどをプレイしたが、静穏性については会社の空調の音に紛れ動いているのかどうかわからないくらい静かだった。また、縦置きにして稼働させたが上の部分も熱くならないなど、従来機種よりコンパクトに設計されている分“エコ”なマシンに仕上がっているようだ。

　ちなみに、まもなく「DUALSHOCK 3」が発売となるが、同梱されるのは「SIXAXIS」。カラーリングが本体に合わせたセラミック・ホワイトとなっているが、外観、仕様的に変更点はない。

[11月12日記事修正] 　当初記事では「従来機種よりシュリンクされている分」としておりました。これは基板も含め全てをさして記載しておりましたが、「半導体部分のシュリンク」とも受け取れる旨ご指摘いただきました。このため「従来機種よりコンパクトに設計されている分」と修正いたしました。

プレイステーションでは初めてのカラーとなるセラミック・ホワイト。従来機種とは雰囲気が変わった	Blu-rayディスクのの挿入口。このあたりは従来機種と変わりはない	細かい部分だが、放熱口が従来機種とは少しずつ違っている
USB端子部分は2つとなっている。その横のランプは従来機種と変わりなし	縦置きにすると上となる部分。実は少し放熱口の位置が従来機種とは変わっている	最も変わったのが背面。端子部分の位置が大きくずれている
底面部分。ハードディスクがセットされているカバーは従来機種と位置も形状も若干変わっている	付属のコントローラ。こちらは「SIXAXIS」で、色がセラミック・ホワイトであることを除けば機能的な違いはない

【従来機種との比較写真】
USB端子が減っているのがわかる。一方で、従来機種ではUSB端子の横に放熱口があるが、新型PS3には放熱口はない	横置きにしたときの底面側から見てみたところ。この写真でも放熱口がグッと減っているのが見て取れる	縦置きにしたときの底面部。HDDのカバー位置が違っているのがわかるだろうか?

縦置きにしたときの上面。放熱口が減っているのがわかる。また、新型PS3はSUPER AUDIO CDに対応していないため、ロゴが無くなっている
背面の端子部。こうして比べてみると大幅に位置がずれているのがわかる。放熱口から中を覗いてみた。見えづらいが、従来機種はギリギリまで何か装置が見えるが、新型PS3では若干の余裕が見て取れる

(2007年10月26日)

[Reported by 船津稔]