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米国ロサンゼルスにて「Entertainment for All Expo」が開催
“体験”を主眼に置いたユーザー参加型のゲームイベント

10月18日~21日開催(現地時間)

会場:Los Angeles Convention Center South Hall

 北米におけるゲームイベントといえば、なんといっても「Electronic Entatinment Expo(通称E3)」がメインであった。しかし、毎年強まる経費負担の増加のわりに宣伝効果が薄いことから、2006年を最後に縮小されて「E3 Media and Business Summit」と称する招待者のみで行なわれる完全招待制のイベントへと姿を変えた。

 もともと、E3はトレードショウだったが、各種メディアの中継を介してユーザーも会場の様子を視聴するなど、北米市場の販促イベントという側面に加えてユーザーにとっては年に1度のお祭りという印象があったのは否定できない。E3が形を変えたことで、ユーザーにとっては年に1度の楽しみが無くなってしまった訳だが、そこに名乗りを上げたのが、世界中で展示会をはじめとするITイベントを手がけるIDG World Expoだ。

 “POWER UP & PLAY(スイッチを入れて遊べ!)”を合言葉に掲げたIDGが目指したのは「ユーザーが実際にゲーム機に触れて遊ぶことのできる展示会」。「Entertainment for All Expo(以後E4All)」は、日本のゲームショウのようなユーザー向けのゲームイベントとして今年初めて開催された。

 ただ、今回は初回ということもあってか、大手ゲームメーカーの出展が、任天堂(正確には任天堂の米国法人Nintendo of America)、KONAMI、ナムコ(NAMCO BANDAI Games America)、Electronic Arts、THQのわずか4社だけに留まり、来場者数も4日間でわずか1万8,000人(IDG発表)と、日本の東京ゲームショウや、ヨーロッパ最大規模のゲームショウGame Conventionとは、出展規模、来場者数共に、比較にならないほど小さいイベントとなってしまったが、4日間たっぷり楽しんだユーザーもいたようで、一定の存在価値は示すことができたようだ。それではさっそく会場の模様をお伝えしていきたい。


■ 任天堂ブースは大盛況! Super Smash Bros Brawlのユーザー大会は長蛇の列!

会場で最大の規模を誇った任天堂ブース。初出展でユーザー層も勝手もわからない初めて尽くしのイベントではあったが、手本となる見事なブース運営だった
長蛇の列ができた「Super Smash Bros Brawl」。メインステージ外側での展示では横スクロール型のシングルプレイを体験することができた
メインステージ近くではWii Zapperに対応した「Resident Evil:The Umbrella Chronicles」や「Wii Zapper with Link's Crossbow Training」などを遊ぶことができた
 さて、今回会場となったのはLos Angeles Convention CenterのSouthホールだ。これまでE3がWestとSouth、Kentia Hall、その渡り廊下部分とConvention Center全体を使用して行なわれていたのに比べると半分以下の規模になったことになる。メインエントランスを抜けるとまずは任天堂ブースが目に飛び込んでくる。

 任天堂ブースでは、発売が間近に迫った「Wii Zapper」対応タイトルを筆頭に、北米でも人気の高いパーティーゲームの王道タイトル「Super Smash Bros Brawl(日本名:大乱闘スマッシュブラザーズX)」、「Super Mario Galaxy(日本名:スーパーマリオギャラクシー)」の3コンテンツを中心にブースを組み立てていた。特に「Super Smash Bros Brawl」は大人気で、試遊台で遊ぶだけでも30分以上はかかる状態だった。

 また、「Wii Zapper」は任天堂初のWii専用アクセサリーということで、「Wii Zapper with Link's Crossbow Training」や「Resident Evil:The Umbrella Chronicles」、「Medal of Honor Heroes 2」、「Ghost Squad」といった専用タイトルをそろえてブースのど真ん中でユーザーに遊んでもらっていた。

 「Wii Zapper」自体はWiiコントローラに装着する単なるアダプターだが、構え方が違うだけでゲームセンターで射撃もののゲームを遊んでいるのと同じような感覚が味わえるのは興味深い。北米のゲームユーザーも、真剣な目つきで画面に「Wii Zapper」を向けてトリガーを引いていた。反応は上々だ。

 任天堂が上手かったのは“みんなでワイワイ遊ぶ”というWiiの特性を理解し、これをうまく演出したブースデザインだったことだ。メインステージではユーザーをまず観客席に座らせ、メインステージで司会者が説明と煽りを加えつつユーザーの対戦を見て楽しむ。次にユーザー16人を4人ずつステージ裏の試遊台で遊ばせ、この勝者をメインステージで対戦させて観客席のユーザーに見物してもらう形をとっていた。司会者に煽られて気分が高揚した流れを維持したまま対戦に突入するという演出は、ユーザー参加型のE4Allの特性をつかんだ上手い演出だったと言えるだろう。

 実際、任天堂ブースは、イベントに参加すると任天堂謹製のTシャツが貰えるという特典も好影響したのか、平均10-15分という会場平均待ち時間の中、1時間待ちでも人が並び続けるのだから大成功だったと言っていい。

【任天堂ブース】
メインステージの「Super Smash Bros Brawl」対戦大会の様子。“スマブラはこうやってみんなで盛り上がって遊ぶのよ!”とばかりに対戦を盛り上げ、アメリカ人的ノリのよさも手伝って、ステージは常に感性の上がる大盛り上がりの状態だった

MGS4の待機列。最低でも1時間は並ばないと遊べないという状況で、さらに最終日の日曜日は時間切れで遊べないユーザーまで出現するほどだった。ブース内ではヘッドフォン付きで周りのノイズを一切遮断したプレイ環境が用意されている
 そして、もうひとつ1時間待ちの行列を作っていたのがKONAMIブースだ。やはりこれは「METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS(MGS4)」の存在が大きいだろう。ブースでは、MGS4の試遊台だけは他出展タイトルと完全に隔離され、ユーザーは金網で囲まれた通路を経て10台設置された試遊台へとアクセスする形をとった。すでに日本では東京ゲームショーで試遊台が一般公開されていただけに、北米のユーザーも興味津々という様子で並んでいる。

 MGS4の試遊台では、東京ゲームショウや「20th METAL GEAR ANNIVERSARY PARTY」で発表されていた「オペレーションイントルード2007」を遊ぶことができた。遊んでいるユーザーは“楽しむ”というより“緊張”という表現が適切な表情をして遊んでおり、そういった意味ではMGS4のユーザーへのアピールというのは成功したと言えるだろう。

【KONAMIブース】
「Pro Evolution Soccer 2008」の展示。ベッカムが北米のMLS(Major League Soccer)へ移籍したことでサッカーファンも次第に増えてきている。遊んでいる人数は決して多くは無かったが、遊んでいるユーザーの誰もが遊びつくそうと真剣に遊んでいたのが印象深い DDRシリーズの新作「Dance Dance Revolution SuperNOVA2(PS2)」と「Dance Dance Revolution Hottest Party(Wii)」の展示。こちらではゲーム内に流れる曲を使ったリミックスCDを配布していた



【THQブース】
THQブースでは大きなステージは用意せず、試遊台をメインとしたブース構成をとっていた。そのため比較的大人しいブースだった。出展タイトルは石油資源の奪い合いをテーマにした「Flontline:Fuel of War」や、宇宙人の侵略をコミカルに描いた人気シリーズの最新版「Destroy all Humans: Path of the Furon」、アメリカンプロレスゲームの王道「WWE SmackDown vs. Raw 2008」などが展示されていた

【Electronic Artsブース】
EAブースでは、Mythic Studioが開発を進めβテスト段階まで進んだ「WARHAMMER ONLINE: AGE OF RECKONING」が一般公開されていた。また、Wii向けの「Medal of Honer」最新作「Medal of Honor Heroes 2」や発売されたばかりの新作FPS「Half-Life 2 : Orange Box」、MTVとEAがタッグを組んだ音楽ゲーム「Rock Band」などが展示されていた。またブース裏には「Rock Band」の特設ステージが設置され、ステージに列を作った多くのユーザーが即席バンドを組んで遊んでいた

【NAMCO BANDAI Games Americaブース】
ナムコブースは基本的に、アメリカ市場向け携帯をプラットフォームとした携帯向けゲームを展示していた。北米市場における携帯電話ハードは処理力が高いわけではないので、リリースされるのは往年の名作がメインとなる。それにあわせ、ブースも昔のゲームセンターのような趣でまとめてきた

【Fatal1ty Shoot Outブース】
ゲームイベントとなると、必ずといっていいほど見るのがこの「Fatal1ty Shoot Out」だ。1年で50万ドルを稼ぐプロゲーマーの元祖“Fatal1ty”とステージに上って対戦することができる。会場では“Quake IV”を使った試合が行なわれていたほか、XFXがスポンサードする“Team XFX”と10月にニューヨークで行なわれた全米大会で優勝したLA Complexityとの対戦も行なわれていた

【Major League Gamingブース】
ユーザー参加型という意味ではe-Sportsリーグの一種である「Major League Gaming」の大会が開催されているのもうなずける。会場ではもっとも大きなブースを使い、100台近いXbox 360を用意して大会を執り行なっていた。「Halo 3」を使い、賞金総額9,500ドルの4on4(4vs4のチーム戦)と総額2,000ドルのFFA(Free for All:デスマッチ形式の個人戦)を使ったリーグ戦、そして総額2,000ドルの「NBA Live 2008」の大会などが開かれていた。また、「Guitar Hero III」を使ったエキシビジョンなども行なわれており、会場を訪れたユーザーたちが入れ替わりで楽しんでいた


■ ゲーマー向けPCの新ブランドに加え、ゲーマー向けの面白ハードも多く展示

EAは会場の隅にトレーラー仕立てのステージを運び込み、全部で4組の「ROCK BAND」を遊べるようにしていたが、これが遊ぶまでに30分ぐらいかかる人気コンテンツとなっていた
 E4Allはユーザー参加型を掲げるイベントだ。そのこともあってか会場内にはユーザーが参加できる「ROCK BAND」と「Guitar Hero III」のパフォーマンスステージが各所に設けられていた。ユーザーは各自そのステージに乗り、友達や見知らぬゲーマーたちとともにパフォーマンスを行ない、周囲のユーザーたちはそのステージをみてはやし立てるという図式だ。これが意外にユーザーのウケがよく、多くのユーザーが列を作ってまで参加するという状況となった。これを東京ゲームショーなどでやった場合、日本人のゲーマーは恥ずかしがってステージに上がったりはしないものだが、アメリカ人はノリノリで上がって行くのが面白いところだ。

 実際にユーザーが触って楽しめるという事もあり、会場ではハードウェア関連の展示も盛んに行なわれていた。大きなブースを構えていたのは、ゲーマー向けPCの新ブランド「BLACKBIRD 002」をリリースした「ヒューレットパッカード」と、積極的にゲーマー向けの認知展開を行なっている「Intel」がブースを出展していた。そのほかにも、これまでのE3ではKentia Hallで“面白ハード”に分類されるような商品をいろいろ見ることができた。

【パフォーマンス】
パフォーマンスステージの様子。「Guitar Hero III」を遊ぶ少年が見事なパフォーマンスを決めると、盛り上がってしまうのが文化の違いを感じられて興味深い こちらは別のパフォーマンスステージ。司会者付きでパフォーマンスを行なうのでボルテージはうなぎのぼりだ


【Entertainment Consumers Associationブース】
ゲームが青少年に与える悪影響が懸念されているが、これに真っ向から意義を唱えるユーザー団体「Entertainment Consumers Association」のブース。各ゲーム機のコントローラーと「These do not make me a killer(ゲーム機は殺人鬼を作り出さない!)」という文字列をデザインしたTシャツを販売していた


【ヒューレットパッカードブース】
ヒューレットパッカードが贈るゲーマー向けPCの新ブランド「BLACKBIRD 002」。会場で展示されていたのは、「Core2 Extreme Quad-Core QX6850」や「GeForce 8800 Ultra」、物理演算専用カードの「Ageia PhysX」などを搭載した最高スペックマシン。筐体を特殊形状の脚で支え、底部からの風通しをよくする特殊ケースを採用する。会場ではこのマシンを使って、先日デモが発表された「Unreal Tournament III」を1,920×1,280ドットという解像度でヌルヌル動かすパワーを見せ付けていた。ちなみに価格は5,000ドルオーバー

【インテルブース】
IntelはDellのゲーマー向けノートPCである「XFX」シリーズを使って各種ゲームを展示していた。写真のF1マシンをベースにしたシミュレーターXFXで動かし、画面を別出力を使って目前の大画面液晶に表示していた。ノートPCでゲームを動かし楽しむことができるというアピールだ。MMORPGやレースゲームでは十分に使い物になるだろう

【FPS Vest】
ゲーム中、自分のキャラが撃たれると前後に4箇所ずつ設置された突起が空気圧によって隆起し、プレーヤーの体を刺激するという「FPS Vest」。「DOOMIII」や「Call of Duty」、「Quake 3」、「Quake IV」などメジャータイトルには一通り対応している。筆者も試してみたが、衝撃というよりは突起物で押されているような感触であり、かなりくすぐったかった。ちなみに価格は一着189.99ドルで色はピンクと黒、デザート迷彩の3種類ある

【Z-Dome】
ゲームへの没入感を高めるのに最適な半円ドームの液晶モニター「Z-Dome」も展示されていた。これまで研究や業務用のものばかりで値段はどれも数百万円単位と庶民に手が出る値段ではなかったが、これはセットアップ料金も含めて1,900ドルで導入が可能との事。ゲームへの没入間はかなりのものだが、慣れないと酔うのは必至だろう

【NOVINT FALCON】
机上で動かすマウスの動きを、写真の様なデバイスを使って画面に対して平行に入力できるようにした「NOVINT FALCON」。会場ではバスケのフリースローを題材にしたミニゲームや「Half-Life 2」を使ってデモンストレーションを行なっていた。実際に使用してみたが、銃型のアダプタを使ってFPSを遊ぶと銃を3次元的に動かしてしまい、デバイスをガタガタ揺らすことになってしまった。まだ改良の余地はありそうだ

【CH Products】
航空機シミュレーションゲーム向けのジョイスティックや計器版、ラダーなどを販売する「CH Products」のブースでは、マニアなら一度は夢見るコックピット筐体を展示していた。目新しいのは計器版を模したデバイスをちゃんとした商品として展示していた点だ。

【会場で見かけた周辺機器たち】
そのほか、会場で見かけた周辺機器たち。ゲームの音に反応して振動する「boomchair」や作りのしっかりした「TRITON」の5.1chヘッドフォン「AX360」、コントロールパッドから左手の親指が外れないようにする「Control Freek」などが展示されていた


■ ただ遊ばせるのか、それとも遊び方を演出するのか、成功の鍵を握ったブース演出

任天堂ブースの観客席で「Super Smash Bros Brawl」の対戦を真剣な表情をしながら見守るユーザーたち。ここで十分イメージトレーニングをして、予選へと望むわけだ
「飲むだけで5時間シャッキリ!」というドリンク「5-hour ENERGY」のブース。筆者も飲んでみたのだが、この類の栄養ドリンクの効き目は気分しだいの面も大きいようだ
 今年初めて開催されたE4Allは、任天堂とKONAMIが多くのユーザーを集めることに成功していた。一方で、「年末商戦に向けたタイトルの試遊台を置いて遊ばせるだけ」という展示をしていたところも目立った。あまり説明員もつけず、ユーザーはただゲームを遊ぶだけ。これでは良いゲームを展示したとしてもユーザーの目には魅力的には映らない。さらに、最近では「PlayStation Network」や「Xbox Live」を通じて体験版の配布も盛んに行なわれようとしている。要するに“実際にゲームを遊んでもらうだけ”なら、何もわざわざ高い出展料を払う必要は無いわけだ。

 では、E4Allの必要性とはなんなのか。これはユーザーに対し“自社のゲームをどのようなシチュエーションと遊び方で遊ぶのがもっとも面白いか”をメーカーからユーザーに提案できる空間だと思う。今回、筆者は任天堂ブースがもっとも面白いと感じたし、「大乱闘スマッシュブラザーズX」を買って友達を家に呼んで遊んでみたいと強く思った。これは任天堂がユーザーに対しどのように自社ゲームを演出して見せるかの分析が見事に当たったことの表れだろう。ユーザーが容易に自分が楽しく遊んでいる姿を想像できるようなブース演出が、E4Allでは必要とされているのだ。

 また、E4All自体がまだ1回目ということもあり、まだまだ多くの問題点を抱えている。今回主催者発表によると来場者は4日間で1万8,000人とのこと。これではゲームイベントとして成功したとはお世辞にも言いがたい。実際に会場を回ってみると、想像以上に空白地帯が目立つ。さらにSony Computer Entartainment AmericaやMicrosoftといった、ゲームイベントには必須ともいえるプラットフォーマーの誘致に失敗していることも来場ユーザー数が少ないことの一員となっている。E4All自体にどれだけのユーザー訴求力があるのかどうかをメーカー自体も図りかねているのだろうが、繰り返しになるが体験版を遊んでもらうだけなら、「PlayStation Network」や「Xbox Live」を使えばいいのである。それ以外の魅力的なユーザーアプローチの方法がE4AllでできるということをIDGは積極的にメーカーへアピールしなければならない。

 加えてIDGはユーザーに対してのアプローチも成功しているとは言いがたい。木曜日~日曜日の4日間の会期があったとはいえ、学校や会社を考えると実際2日間しか遊べないようなイベントで4日間トータルの入場パスが95ドル、土日に絞っても75ドルが必要というのはあまりに高すぎる。おまけに1日だけの入場パスも用意されていない。この点も入場者が少ない原因のひとつだろう。会社が社員の入場料を代わりに払ってくれるようなGDCのようなイベントと、ユーザー向けのゲームイベントの違いをIDGが読みきれていなかったわけだ。この値段で今回のような状況が続くようであればE4Allが長く続くことは難しいだろう。

 そういった意味では来年以降、IDGは各メーカーに対して出展ブースのモデルケースをよく練った上で提案を行なうなどして魅力的なメーカーブースの増加を図る必要がある。また、メーカーもユーザー参加型イベントとしてのE4Allを育てて行く意思があるのならば、ゲームの遊び方を含めた演出方法を考えたブース運営を考えて行かなければならないだろう。次回のE4Allは2008年8月末の開催が予定されている。今回を踏まえた各メーカーがどのようなアプローチをユーザーにかけてくるのかを楽しみにしたい。

□Entertainment for All Expoのホームページ
http://www.eforallexpo.com/

(2007年10月22日)

[Reported by 戸塚直太郎]



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