価格：274,050円～

　デル株式会社は、ゲーミングノートPC「XPS M1730」を10月4日に発売した。合わせて同社はプレス向けの発表会を開催し、製品の詳細を説明した。

デルの佐々木氏が製品の特徴を説明。「業界初」を強調する内容となった

　製品の説明を行なったのは、クライアント製品マーケティング本部プロダクトマネージャーの佐々木邦彦氏。「XPS」シリーズの製品は、コアゲーマー向けに非常に高いスペックに仕上げた製品で、今回の「XPS M1730」もその流れに沿った製品となっている。佐々木氏は「現時点で考えうる最高のテクノロジを搭載した」と製品への自信を見せた。

　順にスペックを見ていくと、まずCPUには、Intel Core 2 Extreme X7900を搭載可能。現時点で、IntelのモバイルPC向けとしては最高の性能を持つ製品となるが、「XPS M1730」ではさらにオーバークロックにも対応。BIOS上での設定で、最高3.2GHz(標準状態では2.8GHz)にオーバークロックできる。

　次にGPUには、GeForce 8700M GTを2個搭載したSLI構成となっている。ビデオメモリは512MB(256MB×2)のDDR2-SDRAM。こちらはBTOによる変更メニューがなく、標準搭載となる。さらにオプションで、Ageiaの物理演算チップであるPhysXも搭載も可能。同社はノートPCにおいて、GeForce 8700M GT SLI、PhysXを搭載するのは業界初としている。

　HDDは、2.5インチHDDを2個搭載でき、最大500GB(250GB×2)でRAID構成も可能。ソリッドステートドライブ(SSD)も搭載可能で、こちらは最大128GB(64GB×2)のRAID 0構成も選べる。光学ドライブには、2層書き込み対応のDVD±RWドライブのほか、BD-Rドライブも選択可能。「Dell Media Direct」により、OSを起動することなく、Blu-rayやDVDを再生できるという。

　ディスプレイは、1,920×1,200ドット(WUXGA)の17インチTFTで、応答速度は12ms。キーボードはテンキーまで搭載している。またキーボードの右上部分には小型のLCDが用意されており、時計やCPU・メモリ使用率、ゲームのスコアなどを表示できる。

　天板の色は、クリムゾン・レッド、サファイア・ブルー、ボーン・ホワイト、スモーク・グレーの4色から選べる。また天板やキーボードの手前部分には、イルミネーションライトを搭載。16色の中から発光色を選べるほか、「LightFX」に対応したアプリケーションで、色や明るさ、パターンを制御できる。キーボードにもバックライトを搭載する。

　本体サイズは406×302.6×50.5mm(幅×奥行き×高さ)で、重さは4.81kg。

　標準構成では、OSにWindows Vista Home Premium、CPUにCore 2 Duo T7500(2GHz)、メインメモリ2GB(1GB×2 DDR2-SDRAM)、Gigabit Ethernet、802.11abg対応無線LAN、DVD±RWドライブなどで、価格は274,050円。

液晶は17インチのWUXGA。グレアパネルを採用している	キーボードはテンキーも搭載している	キーボード右上にあるLEDに、時計などの情報を表示できる
天板の色は全部で4色用意されている。天板の隙間にはイルミネーションライトが仕込まれている
前面部分。「Dell Media Direct」の操作ボタンがある	背面部分。大半が排熱口となっている	右側面部分。USBやExpress Cardスロットを備えている

左側面部分。光学ドライブのほか多くの端子が並ぶ	BIOSでのオーバークロックの設定画面。2.6GHzの設定も見えるが、ダウンクロックはできないという

□デルのホームページ
http://www.dell.com/jp/

(2007年10月4日)

[Reported by 石田賀津男]