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会場:東京ゲームショウ2007 メインステージ
当日は、9時30分の会場とともに、ダッシュするファンがイベントステージへと殺到。およそ2,300人を集めたイベントのオープニングは、キョンとハルヒの掛け合いから、平野さんの「冒険でしょでしょ?」のフルコーラスで会場は総立ち。 歌が終わっても興奮冷めやらぬ会場に、杉田氏がおそるおそる登場。杉田氏は会話にちょこちょこ小ネタをちりばめて笑いを取る、おなじみのスタイルのトークで会場を笑わせまくっていた。 ここから、ゲームの紹介パートとなった。プロモーション映像も上映されたが、詳細は過去の記事を参照していただきたい。北高祭の前日、SOS団もあの迷作「朝比奈ミクルの冒険」の上映に向けて準備中……つまり超監督ハルヒの指示のもと、完成に向けて連日の徹夜編集作業に勤しんでいたキョンが出会うさまざまなエピソードがこのゲームのメインストーリーとなる。マルチエンディングになっているので、プレーヤーの進め方次第でいろいろ楽しめるようだ。 学園祭の前日のそわそわしている高揚感が感じられるというシナリオで、声優陣も予想しなかった展開があったり、アニメや小説のエピソードの裏づけがゲームになっているという内容という。制作委員会完全監修のかいあってか、なかなか興味深いストーリーになっているようだ。ビジュアル的にも、夜の教室のシーンや、学校が崩壊するシーンなど、普段見られないシーンがあるようだ。 そうなると気になるのは神人の登場があるのか? ということだが、それはハルヒの機嫌次第(?)だという。閉鎖空間が登場することはトーク上で明らかにされたが、「SOSメンバーとゆかりのある人が閉鎖空間に巻き込まれる」こともあるという。また、ファンなら気になっているであろう「古泉ルート」の存在も明らかにされた。当然そのルートのエンディングも用意されているという。 エンディングといえば、本作のために、エンディングテーマソングがグッドエンディング用、バッドエンディング用の2曲制作されていることが明らかにされた。1曲は「世界が夢見るユメノナカ」というタイトルで、平野さんいわく「『ハルヒ』の世界観がとても表現された曲」とのこと。スタッフは「ハレ晴れユカイ」と同じという。イベントではこの「世界が夢見るユメノナカ」が世界で初めて披露された。 本作のもう1つの特徴として、「モーションポートレート」による、滑らかなアニメーションが採用されていることが挙げられるが、スペシャルゲストの白石氏の写真を使ったデモンストレーションが行なわれた。マウスのポインタにあわせて視線を変えるだけでなく、首を傾けたり、さらにはメガネをかけたりといった様子が実演され、モーションポートレートの違和感のなさに感嘆の声も上がっていた。
朝比奈みくる役の後藤邑子さん、長門有希役の茅原実里さんからのビデオレターも公開され、ゲームボイス収録時、新テーマソングの収録時のエピソードなども語られた。
そしてラストは、ドラマCD「サウンドアラウンド」から、平野さんの「First Good-Bye」で幕を閉じた。アニメ終了から1年あまり経過するが、変わらぬ「ハルヒ」パワーを感じられたステージだった。
そういえば、このイベントの次の日、9月23日には、「涼宮ハルヒの約束」が、「日本ゲーム大賞」の「フューチャー部門」を受賞したことを忘れてはならない。「モーションポートレート」の予想以上の効果と、やはり「ハルヒ」パワー強し、というあたりがコメントで紹介されていたが、新規タイトルは数少なかっただけに、健闘が光ったといえるだろう。
(C) 2006 谷川流・いとうのいぢ / SOS団 (C) 2007 NBGI
□バンダイナムコゲームスのホームページ (2007年9月25日) [Reported by 佐伯憲司 写真提供:バンダイナムコゲームス]
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