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【東京ゲームショウ2007レポート】

「TGS2007」携帯アプリレポート その2
携帯ならではのオンライン対応アプリと「直感ゲーム」

ソフトバンクモバイルブース。オンライン対応タイトルとともに、女性向け恋愛アドベンチャーも展開
9月20~23日 開催(20、21日はビジネスデイ)

会場:幕張メッセ

入場料:当日1,200円、前売1,000円
    小学生以下無料


 「東京ゲームショウ2007」の携帯アプリレポート2本目は、オンライン対応アプリと「直感ゲーム」を取り上げる。

 まずはオンライン対応アプリから。オンラインゲームはPCやコンシューマゲームでも数多く登場しているものの、通信回線が必要になるため、通信環境の整った場所が必要になる。このため、PCや据え置き機では広がりつつあるものの、携帯ゲーム機を持って出先でオンラインゲームを、とはそう簡単にはいかない。

 その点、携帯電話はそれそのものが通信端末である。移動しながら、どこでもオンラインゲームを楽しめるという、ある種究極のオンラインゲーム端末といえる。アプリの大容量化や端末の処理能力の向上に加え、通信料金の定額制が一般的になったことで、モバイルオンラインゲームの土壌は十分に整ってきている。会場でもオンライン対応タイトルの出展が目立つようになり、メーカー各社が積極的にオンラインゲームの開発を進めていることがうかがえる。



■ バンダイネットワークス、Yahoo! ケータイ「機動戦士ガンダム ネットバトル」

 アニメ「機動戦士ガンダム」を題材にした3Dアクションゲーム。ワイドスクリーンに対応したアプリで、好みのモビルスーツを選んでプレイできる。

 攻撃は距離によって射撃と近接武器が入れ替わるので、ボタンを押すだけで適切な攻撃を出せる。アクションはやや重たいが、操作に慣れてくればブースト上空へ移動したりと、だんだんアクションに幅が出てくる。ガードもできるので、かなり腕の差がでてきそうな内容だ。

 会場では対戦もでき、最大4人で同時にプレイできた。リアルタイムに通信しているので、相手の攻撃を見て避けることも可能。また3Dなので、敵の死角に回り込んで斬りつける、といった動きも可能だ。動きがやや重いのも、リアルタイム通信をすることや、素早い操作では入力ミスしやすいインターフェイスを考慮すれば、バランスはとれている。

 配信は今冬の予定。

□バンダイネットワークスのホームページ
http://www.bandai-net.com/



■ BTD STUDIO、EZweb「忠臣蔵Online」

 大石内蔵助を始めとする赤穂四十七士が主君の無念を晴らすべく、怨敵、吉良上野介邸に討ち入りする「忠臣蔵」。「忠臣蔵Online」は、この「忠臣蔵」をユニークな形でオンラインゲーム化している。

 プレーヤーは赤穂浪士の1人となり、吉良邸の表門と裏門から討ち入りに参加する。最大同時プレイ人数は、赤穂浪士から大石内蔵助を除いた46人。途中にいる敵の侍や忍者を蹴散らしつつ、最奥の屋敷にいる吉良上野介を目指す。自分以外のプレーヤーは、オンラインで接続している他のプレーヤーとなる。

 一見するとアクションゲームなのだが、実はレースゲームに近い。俯瞰視点でキャラクタを上下左右に動かすのだが、同じ方向に入力を続けると、移動速度がどんどん上がっていく。入り組んだマップや敵キャラクタをうまくかいくぐって早く吉良上野介を見つけ、真っ先に討ち果たしたプレーヤーが勝ちというルールになっている。

 現在のゲームシステムは、出展にあわせて用意したものだそうで、今後変更される可能性があるとしている。今のところ、RPGのようなキャラクタの成長要素もないので、長く遊んでもらえる仕組みを用意する必要がありそうだ。46人同時プレイというインパクトや、妙にノリが軽い大石内蔵助などユニークなところもあるだけに、今後のアレンジには期待が高まる。

 2007年冬配信予定。対応機種は、BREW 3.1対応端末の予定。

【スクリーンショット】


□BTD STUDIOのホームページ
http://www.btdstudio.co.jp/



■ アンビション、iモード「ワールドアイスランジスタ」

ゲームをプレイして作れる絵本の見本も置かれていた
 HTMLベースによる携帯端末向けMMORPG「ネバーワールドオンライン」が3周年を向かえたという、オンラインタイトル開発実績のあるアンビション。「ワールドアイスランジスタ」は、同社が手がける新作のMOタイプのオンラインRPGとなる。

 本作の特徴は、ストーリーをプレーヤーが作成できるところ。サービス開始時点で90種類用意されたタイトルの中から1つを選び、さらにその中にある3つの原因から1つを選択、そして結果も3つの中から選択する。単純計算で、8,100通りの物語が作り出せることになる。さらにストーリーをクリアした後、その内容を絵本にしてくれるサービスも用意されており、価格は1冊2,500円程度を予定しているという。

 ゲームは俯瞰視点の2Dアクション。敵に近寄ってターゲットし、ボタンを押せば自動攻撃モードとなる。特徴的なのは、経験値やお金の概念がないこと。アイテムは物々交換のみで、アイテム生産システムも用意される。キャラクタを育てるRPGよりも、ファンタジーの世界で生活しながら、さまざまなストーリーを楽しむゲームといった雰囲気だ。

 もちろんオンラインゲームなので、他のプレーヤーが作成したストーリーにも参加できる。プレイ中のチャットはプリセットされたものを選ぶのではなく、直接文字入力できるのも特徴といえる。

 今秋にオープンβテストを実施し、今冬正式サービスを開始予定。対応機種は、FOMA 902i/703iシリーズ以降。

□アンビションのホームページ
http://www.ambition.ne.jp/

【スクリーンショット】




 続いては、NTTドコモが展開している「直感ゲーム」を紹介する。「直感ゲーム」とは、携帯電話に内蔵されたモーションセンサーやカメラなどをゲームのインターフェイスとして利用することで、直感的に楽しめるゲームを目指して作られたもの。複数のボタンを操作するタイプとは異なり、操作がシンプルにまとめられているのが特徴だ。

 モーションセンサーは、Wiiやプレイステーション 3といった最近のゲーム機にも搭載されている。携帯端末の場合、端末を動かすと画面も動いてしまうというのが弱点ではあるが、それを気にならないようにうまく作りこんだアプリも登場してきている。



■ 元気モバイル、iモード「直感☆スイカ割り」

 「直感☆100円ゲーム」というサイトで配信されている、スイカ割りゲーム。端末を棒に見立てて縦にして持つと、真っ暗な画面に「もっと右!」、「そこだ!」といったセリフが現われる。目隠しをして、近くの人が場所を教えてくれているというイメージだ。携帯を持ったままの姿勢でその場で体を回転させると、それに応じてセリフも変わっていく。

 ここだという位置で携帯を振り下ろすと、画面にスイカが現われる。叩けた位置が中央に近いほど、高得点となる。基本的にはこれだけのシンプルなゲームで、1個のスイカを3分以内に叩いて高得点を目指す「一発勝負モード」と、1分の持ち時間に次々とスイカを割っていき、高得点ほど時間が延長される「連続割りモード」が用意されている。

 動きの認識には、D904iは内蔵のモーションセンサーを利用する。その他の端末では、端末のカメラから見える映像をもとにプレーヤーの動きを測っている。

 こちらは既に配信中で、利用料金は月額105円。対応機種は、SH904i、P904i、D904i(直感ゲーム対応端末)。

【スクリーンショット】


(C)GenkiMobile

□元気モバイルのホームページ
http://www.genkimobile.jp/



■ ハドソン、iモード「フルフルミュージック」

 ハドソンといえば、「桃太郎電鉄」シリーズなど、携帯端末に合ったコンテンツを元々いくつか持っているのだが、本作は「直感ゲーム」による新作のリズムゲームとなっている。

 ゲームが始まると音楽とともに、画面の上部に上下と左右の矢印を模したアイコンが流れてくる。上下のアイコンが画面中央にきたら携帯を上下に、左右のアイコンがきたら携帯を左右に振るように動かす。画面に指揮者のCGキャラクタが描かれているように、プレーヤーが指揮をするというイメージにしたいのだろう。

 試遊機では、カメラで端末の動きをとらえるタイプのものを使っていた。ただ会場が暗かったり、光が動いたりする場所なので、やや認識率が悪かった。普通の明るい部屋でやれば、もう少し快適に遊べるのではないかと思う。

 今冬配信予定で、料金は未定。対応端末は未発表だが、直感ゲーム対応機種になるものと思われる。

□ハドソンのホームページ
http://www.hudson.co.jp/



□「東京ゲームショウ2007」のホームページ
http://tgs.cesa.or.jp/

(2007年9月23日)

[Reported by 石田賀津男]



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