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東京ゲームショウ2007のスクウェア・エニックスブースにあるオープンメガシアターで、拡張データディスク第4弾「ファイナルファンタジー XI アルタナの神兵(英題「Wings of the Goddess」)」の新ムービーが公開された。このムービーは9月22日より「アルタナの神兵」特設サイトで配信されるので要チェックだ。 これに合わせて、最新スクリーンショットも公開された。新ジョブ「踊り子」をはじめ、新キャラクタの最新スクリーンショットのほか、見覚えのあるキャラクタの姿も確認できるものもある。「アルタナの神兵」は人間と闇の王率いる獣人軍が争った、「水晶戦争」(これまでは「クリスタル戦争」や「大戦」などの名称で呼ばれた)と呼ばれる過去の戦争時代が舞台。大規模戦争の模様と思われるスクリーンショットも初披露されている。 エリアに関するスクリーンショットでは、謎に包まれた「禁断の口」という門、明らかに特別な場所と思える新エリア、過去の三国が公開されている。また、過去のヴァナ・ディールに生息していたと思われる新モンスターも3種類が登場している。
なお、9月20日に発表となった「アルタナの神兵」の発売日や価格、「FF XI」本体と4つ全ての拡張データディスクを同梱した「プレイオンライン/ファイナルファンタジー XI ヴァナ・ディール コレクション」については、こちらの記事をご覧頂きたい。
公開されたのは、6枚のスクリーンショットとジョブ解説だ。解説にあるとおり、ダンスによってなんらかの力を発揮するのは間違いない。「武踊ダンサー」という名称や戦闘中のスクリーンショットから、吟遊詩人やコルセアのようなパーティーを補助する能力もあるかもしれないが、舞うようにモンスターを斬りつける姿が浮かぶ。 スクリーンショットやイラストでは、華やかな衣装をまとって華麗に舞っている姿がみられる。サンドリアの酒場のステージで踊っている場面もあり、水晶大戦中に人気を博した様子が感じられる。だが、なぜ踊り子が現代のヴァナ・ディールには伝わっていないのかが気になるところだ。 イラストやスクリーンショットから装備を探ってみると、武器は短剣を得意とするようだ。衣服のような軽装で、頭には赤いバラのような飾りをつけている。従来のジョブ以上に、装備によるファッション面を楽しめるジョブとなりそうだ。「アトルガンの秘宝」より登場した、統一した装備をすることで得られる「コンビネーション」の効果も踊り子用の装備に関わってきそうな予感がある。
また、「ダンスによって引き起こされる魔法のような力」の表記は気になるところだが、踊るモーションがどのようなものになるのかも楽しみだ。冒険者はみなエモートで手を振ったり、喜んだりと動きとコミュニケーションを楽しんでいるわけだが、それらの最上級とも言える華やかな動きを見せるジョブになるのではないだろうか。何人か踊り子の冒険者が自然に集まったらダンスしてみたり、吟遊詩人の歌っている横で共に踊ってみたりと、コミュニケーション面でも楽しめそうだ。
ウィンダスに住むミスラを束ねる族長ベリィ・ヴァシャイの若き日の姿とおぼしき画像もある。ベリィ・ヴァシャイは水晶大戦中に大きな戦功を挙げたが、そのときに光の弓を扱い視力を失っている。今回のスクリーンショットは弓を構えており、公開されたムービーでは視力に関連するような非常に興味深いセリフも話している。 ジュノのル・ルデの庭には、これまたジュノ大公カムラナートに、ウィンダスを統治する星の神子、サンドリア王国のデスティン国王らが集まっている。ジュノ大公によって提唱された四大国家からなるアルタナ連合軍創設にまつわるシーンだろうか。
そのほかにも、大量のモンスターの骸の中、ズヴァール城で武器を構えるガルカは、後ろ姿ながらも間違いなくザイドだと思われる。腰に格闘武器を下げ銃士隊を率いているガルカは、ひょっとしてアトルガンを守る五蛇将のひとりザザーグの若かりし頃の姿なのか。期待が膨らむところだ。
●街中でも構わず繰り広げられる激しい戦い
チョコボに乗った騎士が剣を掲げ、一隊を率いて走っている様子も興味深い。イベントなどの限定されたシーンかもしれないが、チョコボに騎乗した状態で戦えるのかも、と期待が募る。 赤いチョコボに乗った騎士隊が到着し、ミスラやタルタルが喜んでいる様子もある。前線に増援の部隊が到着したというようなシーンだろうか。ロンフォールらしきエリアやジュノ近隣と思わしきエリアの画像では、冒険者のパーティーが写っている。パーティーという従来からあったシステムをピックアップしているところも気になるほか、特にロンフォールの画像では部隊のように統率を取っているようにも見えるところが興味深い。
今回公開されたスクリーンショットの中で、最も異質なのがこの「禁断の口」のイラストだ。突如ヴァナ・ディールの各地に出現した禍々しい雰囲気の門。解説では「水晶大戦」当時にも同じものが現れていたとされるあたり、冒険者が時を越えて過去のヴァナ・ディールに赴く仕組みではと思えるのだが、聖なる存在とはとても思えないのが気になる。むしろ、とげとげしいデザインはズヴァール城の城壁などを連想させる。
同じく新エリアのスクリーンショットも6点が公開されたのだが、こちらも禍々しい闇に満ちている不気味な雰囲気。空は赤く異世界に感じられる。リヴェーヌ岩塊群のように地面が浮遊しているなか、階段で上下に階層が繋がっている。いくつかには青く光るエフェクトを発する穴も見える。
いずれの場所も冒険者なら見慣れた場所ではあるが、いくつか兵器のようなものが設置されている。バストゥークには大砲の重火器、サンドリアには巨大な投石装甲車のようなものや、弓の兵器が写っている。戦争中の風景として雰囲気があるが、大規模戦争のバトルコンテンツにおいて、これらを冒険者が扱えるのかも気になるところだ。
また、空の雰囲気や全体の空気感も現代とは異なっている。特に夕闇の空の描写は非常に美しく仕上がっている。「FF XI」が5年運営されていく中で培われた技術の成果だろう。
最後は、モンスターのスクリーンショットだ。7月に公開されたときには設定画のイラストだった「オーク帝国軍 皇帝親衛兵」、「クゥダフ兵団 超重装甲兵」、「ヤグード教団軍 邪法剣豪」の3体も、実際のゲーム画面のスクリーンショットとして登場した。おなじみの種族ではあるが、いずれも武装した姿が新鮮だ。設定画のイラストと見比べると再現度に驚かされる。
新モンスターは、「サンドウォーム(Sandworm)」、「ナット(Gnat)」、「ピクシー(Pixie)」の3種類。おぞましい巨体に多数の足を持つサンドウォームは動いている姿がはやくみたいところ。それとは大きさが対照的な害虫のナットはチゴーを連想するところだ。ピクシーは美しい姿からモンスターとは思えないところもあるのだが、手や足の先は鋭く、妖しさもある。
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□スクウェア・エニックスのホームページ (2007年9月22日) [Reported by 山村智美 / Pomm]
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