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会場:幕張メッセ
入場料:当日1,200円、前売1,000円 初日のプレスカンファレンスでは「GUILTY GEAR 2 -OVERTURE-」ゼネラルディレクターの石渡太輔氏自らがプレゼンテーションを実施。本作のコンセプトについて「一言でいうと、新しいスタンダード。今までぼくたちが作ってきたゲームは、2D対戦格闘。その競技性……質の高さに影響され、刺激され、それを磨き上げてきた。一方で海外を見渡したとき、3Dを含めた対戦格闘以外にも、RTS、FPSなどのジャンルが非常にメジャーで、頻繁に対戦が行なわれている。世の中には、こんなにエキサイトできるものがたくさんあると思った。それがキッカケで『じゃぁ、自分たちも新しいスタンダードが作り出せないかな』そういう思いをこめたのが、この作品です」とコメント。 ゲームの核心部分について問われると「小難しいことを考えず、ぼくたちが目指しているのは“競技性”。そこにゲームらしさを感じていまして、今回のゲームも『難しいことを考えず、とりあえず戦って勝てばいいんだ』と。そういうコンセプトで考えている。ただ、一番気にかけたのは“シミュレーションの要素があるアクションゲーム”にはしたくない。このゲームは、あくまで“アクション要素が強いRTS”というスタンスで作っている。RTSはPCで普及したジャンルで、本来マウスとキーボードで遊ぶゲームをパッドに落とし込むのは難点がある。そこでぼくたちが導き出した答えが『じゃぁアクションと融合させようじゃないか』と。そうすれば、きっとRTSもみんなが手軽に触ることができる。さらに奥深いゲームシステムを、この国に運ぶことができるんじゃないか。そういうふうに考えていました」と説明する。
プレゼンの最後に石渡は「この作品が、いつかゲーム史のなかで『低迷する対戦ゲームのジャンルに一石を投じた作品になった』と描かれるよう、スタッフ一同でがんばっております。みなさんどうか応援してください!」と、その意気込みをあらわにした。石渡氏が提示する、新たな対戦スタイル。気になる人は、ぜひとも同社ブースに足を運び心行くまで確認していただきたい。
■ GUILTY GEAR 2 -OVERTURE-(Xbox 360)
本来はゲーム世界観に沿った固有名詞や用語を使うべきなのだろうが、予備知識がない人にも伝わりやすいよう、まずは普遍的な言い回しでゲームの流れを解説していきたい。ゲーム開始時、プレーヤーは5人いるキャラクタのなかから、好きなひとりを選択。このキャラクタは「マスター」と呼ばれ、プレーヤー自身がコントローラーで直接操作する。 プレーヤーは、自身の本拠地(マスターゴースト)を陥落させられないよう注意しつつ、逆にライバルとなる他プレーヤーの本拠地を狙ってマップ上のルートを進軍。マップ上には敵本拠地のほか「ゴースト」と呼ばれる中立拠点が散在する。ゲーム開始直後は、敵本拠地を探しつつ中立拠点を占領していき、少しずつ自軍の勢力を拡大していくことになる。 敵および中立拠点を占領するには、マスターを直接操作して戦わせるのはもちろん、マスターが配下として使える“3つのサブキャラクタ”の存在がとても重要。指定されたルートをたどって敵を発見次第攻撃する「サーヴァント」、中立拠点の占領と近くの味方に対する補助的役割を担う「キャプチャー」、マスターが直接召還して戦わせる「ミニオン」の3種類で、これはRTSでいう生産して使役する「部隊ユニット」だと思えばいい。 サーヴァント、キャプチャー、ミニオンは、マスターごとに召還できるバリエーションがそれぞれ異なる。基本的には、マスター自身の戦闘能力が高ければ部隊の能力は控えめ、非力なマスターなら強力な部隊が使えるといった方向性が与えられており、一方で自身と部隊どちらも平均レベルのバランス型マスターも存在する。 ブースでプレイしている人を散見したところ「とにかく戦ってみて、まずは“3Dアクションの視点”から本作を理解しようとアプローチしている人が多いように感じられた。単一の3Dアクションパートだけを抜き出すと「うーん……どうかなぁ」と判断に悩むところだが、その先にあるRTSとしての「本丸」の存在をゲーマーの感性が捉えたとき、その評価は一変する。
今回、GAME Watchでは石渡氏にインタビューを行なう機会に恵まれた。後日掲載するインタビュー記事に目を通していただければ、石渡氏の言葉から“「GUILTY GEAR 2 -OVERTURE-」が目指したものの姿”が把握できるのではないだろうか。シリーズのファンはもちろん、気になる方は、後日掲載予定のインタビュー記事をぜひともチェックしていただきたい。
(C) ARC SYSTEM WORKS
■ アパシー ~鳴神学園都市伝説探偵局~(DS)
ゲームの部隊は、千葉県松戸市の郊外にある私立高校「鳴神学園」。学園内で、一般生徒たちから白眼視され、嘲笑の的になっている「オカルト同好会」。常に最少人数で活動し、三年生が卒業すると同時に、その穴を埋めるかのように毎年新入生が一名だけ入会するという、何とも不可思議な歴史が続いている。 オカルト同好会にはメンバーのみが知る秘密の会則があり、一般生徒は彼らの“裏の顔”を知らない。彼らはインターネットで人気の怪異サイト「都市伝説探偵局」で活躍する探偵集団だった。たぐい稀な特殊能力を有した彼らは、サイト宛に送られてくる“常識では解決不能な怪事件”に、わずか3人で力を合わせ挑んでいく。
プレーヤーは、オカルト同好会の一員として、さまざまな事件に遭遇。解決をはかるのはもちろんだが、選択肢や推理の結果により、たとえ間違いがあったとしても、ストーリーは新たな展開を見せる。DSタッチペンの機能を利用したトリック、複雑な分岐、豊富なサブイベントなど、アドベンチャーゲームファンのツボを突く仕様、仕掛けが満載。クリア回数による変化なども用意されており、何度プレイしてもプレーヤーを飽きさせない。10月25日発売、価格は3,990円。
(C) ARC SYSTEM WORKS / (C) 2007 Digital Entertainment Laboratory / (C) 2007 Shannon Co,.Ltd. / 飯島多紀哉
■ プチコプターWii アドベンチャーフライト(Wii) 近年幅広い層に大人気の「卓上小型ヘリコプター」をモチーフにしたフライトアクションゲーム。3Dモデルで忠実に再現された1/48スケールのヘリコプターを自由に操作することができる。 通常、ラジコンヘリはプロポで操作するが、本作はWiiリモコンひとつで快適に遊べるのが特徴。リモコンを右に傾ければ右に、左なら左、前なら前と機体が傾き、この動作とローターの回転速度の組み合わせでヘリコプターの挙動を制御する。全身は、リモコンを前に傾けながらBボタンを押す。傾けずBボタンを押すと上昇し、離すと降下しはじめる。 本作はラジコンヘリコプターの運動特性がリアルにシミュレートされている。普通に操作しているだけでも十分楽しいが、そこはゲームだけに“現実では味わえない”シチュエーションが満載された「アドベンチャーモード」が存在する。 アドベンチャーモードは、フィールドマップ内にある建物を選択することで、ステージごとに用意されたミッションをこなしていくというもの。チェックポイントを潜り抜けたり、機体下部に装着された空気砲「エアキャノン」でターゲットを破壊したり、スイッチや扉などの仕掛けを作動させたり、オプションパーツ「リフトカップ」で対象物を運搬したりと、さまざまな遊び方が用意されている。
ミッションモードの達成や、コインを集める「トレジャーモード」で獲得したお金を使えば、ゲーム内の模型ショップで機体をカスタマイズすることが可能。全9種類のボディ、モーター、バッテリー、ローター、ジャイロのほか、さまざまなオプションパーツが登場。電力や重量など、さまざまな試行錯誤の末に作り上げた“自分だけのヘリコプター”が出来上がったときの気分は格別なものがある。<p>
シングルプレイのほか、画面分割による対戦プレイ(エアキャノン対決)も可能。見た目は可愛らしいが、中身は本格派。「ホンモノのラジコンヘリコプターは難しくて……」と尻込みしていた人も、本作なら問題なく楽しめるはずだ。発売日、価格ともに未定。
(C) ARC SYSTEM WORKS / (C) 2007 Sonic Powered Co.,Ltd.
■ 超熱血高校くにおくん ドッジボール部(DS)
ここでふと「あれ、俺の知ってる『熱血高校ドッジボール部にパンチやキックなんてあったっけか?」と疑問に思ったアナタは大正解。今作は、前作をはるかに上回る“バイオレント”なルールを採用。パンチ、キックはもちろん、凶器攻撃、ボール以外の物を投げるのもアリ。能力が変化するドーピングばりのアイテム使用も問題なし。デスマッチの名称はダテではないというわけだ。ただ、残念なことに出展バージョンは通常の試合形式のみ。デスマッチが楽しみたい人は、いましばらく辛抱する必要がありそう。 熱血ゲージは、プレイ中のキャラクタの行動によって蓄積されたゲージを使い、さまざまな必殺技を放つというもの。効果には攻撃力、防御力、球速アップのほか、無敵化したり、なかには即死級などという恐ろしいものまである。ちなみに、タッチパネルには両チームの必殺シュートが表示される。必殺技は100種類以上が存在するといい、FC版の17種類から飛躍的に増加している。 ゲームモードは、ライバルチーム相手に勝ち抜いていくシングルプレイ専用の「遠征試合モード」、他プレーヤーもしくはCPUとワンマッチで勝負する「対抗試合モード」、さらには最大8人まで同時にワイヤレス対戦が可能な「放課後クラブ活動」、オリジナルチームやキャラクタが作れる「部室」がそれぞれ用意されている。
ワイヤレス機能を介した8人同時対戦は、ワンカートリッジでプレイできるDSダウンロードプレイに対応。カートリッジを持ち寄れば、部室で作成したオリジナルキャラクタ同士で戦うことができる。従来シリーズのファンはもちろん、アクションゲームが好きな人にはぜひともチェックして欲しい作品。発売日、価格ともに未定。
(C) Million Co.,Ltd. /(C) ARC SYSTEM WORKS
■ 式神の城III(Xbox 360、Wii)
本作のポイントは、通常ショットと、ショットボタン押しっぱなしで発動する“式神攻撃”の使いわけにある。通常ショットは前方に弾が放出されるが、式神攻撃はキャラクタごとに特徴が大きく異なる。式神発動時は自キャラの移動速度が大きく低下するものの、敵を自動追尾したり、弾を消したり、周囲を回転して敵を攻撃したりと式神が八面六臂の大活躍。式神の攻撃パターンは、ゲーム開始前に、いちキャラクタにつき性能が違う2種類から選ぶことができる。 通常ショットは、敵を倒すと出現するコインを獲得することで段階的にパワーアップ。“敵の弾”に自キャラが接近すると攻撃力が上がり。倒したときのコイン出現枚数が激増するシリーズおなじみのシステム「テンションボーナス」は、今作では特殊攻撃(ボム)を1回分消費して若干の無敵時間とさらに倍率が増える「ハイテンションMAX」システムが追加されている。 ゲームモードは、3ステージ構成の初心者向けモード「イージーモード」、激しい撃ち返しなど上級者向けの「エクストリームモード」、特定のステージを選んで練習できる「プラクティスモード」、ボスだけが連続で出現する「ボスアタックモード」、前作のアレンジバージョンBGMでプレイできる「S3MIXモード」、ストーリー、グラフィック、音楽が鑑賞できる各種ギャラリー機能など多数を用意。
コンシューマ版オリジナル要素は、キャラクタチェンジボタンを押すことで、最初に選んだふたりのキャラクタを交代させながら遊ぶ「ドラマティックチェンジモード」の存在。アーケード版、PC版では見ることが難しかった2P同時プレイ用のシナリオが、シングルプレイで楽しめる。組み合わせは全部で45通り。アーケードでプレイし尽くせなかった人には見逃せない作品になりそうだ。両機種版とも12月13日発売で、価格は各5,800円。
(C)ARC SYSTEM WORKS / AlfaSystem Co.,Ltd.All rights reserved.
■ バスフィッシングWii ~ロクマル伝説~ バスフィッシングを題材にしたフィッシングシミュレーター。シングルプレイのほか、インターネットを介したオンライン対戦も可能。イメージキャラクターを務めるのは、グラビアアイドルの森下千里さん。 Wiiリモコンを釣り竿に、ヌンチャクコントローラーをリールに見立ててプレイ。キャスティングする際には、腕を振ったスピードで飛距離が変化。細かいルアーの動きも本物さながらで、ファイト中はスリリングな駆け引きが楽しめる。 季節、時間帯、天候によるバスの活動域も忠実にシミュレート。「水温が上がりはじめる春先は、水深2~3mあたりにバスが多く潜んでいる」といった季節ごとの攻略パターンも使える。 ゲームのメインとなるトーナメントモードは、アメリカ本国のバスフィッシングトーナメント「B.A.S.S」をベースに作られている。ルール、年間スケジュール、リーグ制も忠実に再現されており、好成績を収めてクラスアップすればレベルの高い大会に出場できたりと、賞品として特殊なルアーを獲得したりと、やりがいのあるものになっている。
同社ブースでは、本作を使った釣果ランキングイベントを開催中。制限時間内に釣り上げた魚のサイズを競い、見事1位になった人には、釣具でおなじみの「上州屋」から、森下千里さんが本作の撮影で使用したライフジャケットがプレゼントされるという。気になる人は、ぜひとも一般日にブースまで足を運んでいただきたい。9月27日発売予定で、価格は5,040円。
□アークシステムワークスのホームページ (2007年9月22日) [Reported by 豊臣和孝]
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