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「アクティビジョン カンファレンス 2007」開催
PS3「コール オブ デューティ4」など新作4タイトルを発表

9月21日 開催

司会はタレントの大神いずみさん
 アクティビジョン株式会社は、プレスや流通関係者を対象に、今秋以降発売予定の新作4タイトルを発表するクローズドイベント「アクティビジョン カンファレンス 2007」を「東京ゲームショウ2007」が開催されている幕張メッセ近辺のホテルにて開催した。

 アクティビジョン株式会社は、米Activisonの日本法人として2007年春に設立。代表取締役の立山善朗氏は「かつては日本のゲームメーカー様にライセンスさせていただき、そちらから販売しておりましたが、このたび晴れて私ども自身の力で発売していくことになりました。今回の東京ゲームショウ2007では『スパイダーマン3』、『トランスフォーマー』、『ギターヒーロー3』、『コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア(COD4)』を展開させていただいております」とコメント。ブースこそ出展していないが、タイトルはソニー・コンピュータエンタテインメントやマイクロソフトなどにサードパーティタイトルとして展示されている。

 「我々の会社は“ワイドレンジ”幅広いユーザーの皆様にゲームを楽しんでいただきたいと考えております。たとえば『スパイダーマン3』は元が劇場作品なのでバイリンガル仕様にさせていただいている。ユーザー様は英語でも日本語でも遊べるなど、映画ファンへのアプローチも考えている。『トランスフォーマー』は元々日本のキャラクタだったものが、ハリウッドで映画化され逆輸入された格好になっている。箱庭系のゲーマーズ・ゲームで、日本のユーザーにもぜひ楽しんでいただきたい。『ギターヒーロー3』は、エキサイティングな音楽ゲーム。北米では、5~6歳児から高齢の方まで、一度ギターコントローラーを持ったら離さないくらいファンが熱くなっている。楽曲は70曲を収録」と、各タイトルのセールスポイントをざっと解説。

 PS3「COD4」については「震えます! 本当に世界が震撼したゲーム。7月末現在、全世界でシリーズ累計2,000万本を出荷している(「ギターヒーロー」は550万本、「スパイダーマン」は2,380万本)。なかなか日本のマーケットではきかれない数字。本日は、ぜひ5.1chサラウンドで楽しんでいただけたらと思います」と、他タイトル以上に熱弁をふるっていた。まずは、その「COD4」からご紹介していこう。


■ PS3「コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア」

 カンファレンスは、各タイトルごとに特別ゲストが登場。本作では、開発スタジオ「Infinity Ward」Studio HeadのGrant Coller氏自らがプレゼンテーションを実施すべく初来日。本作は、『COD2』完成後すぐ開発に着手したという。会場では、夜間に悪人が所有する貨物船に潜入するミッションなどが披露された。

 本作は、プレイステーション 3向けに開発されたアクションシューティング。ゲームの舞台は2010年の近未来。プレーヤーは「イギリス軍特殊部隊SAS」もしくは「アメリカ海兵隊」隊員となり、巨大テログループ「The Four Horsemen」と対峙する。ゲーム中には、レーザーサイト付アサルトライフル、クレイモア地雷、大型スナイパーライフルなど総数70以上の実在兵器が登場。暗視ゴーグル、特殊迷彩服のほか、人工衛星を使った戦場会席、攻撃ヘリ、ガンシップの支援など現代戦に不可欠な要素もきちんと盛り込まれている。オンライン対戦は最大16人まで参加可能。

 次世代機のPS3を前提に開発されたタイトルだけに、イベント会場の巨大スクリーンに投影される映像は、銃火気などの攻撃音、演出、細部のディティールに至るまで鳥肌もの。わざと狙撃をミスして軍用犬に襲われ会場の笑いを誘うシーンでも、5.1chサラウンドで猛烈な唸り声が迫ってくる様子は(何度もやられるとさすがに耐性がつくが)強烈なインパクト。ベタな表現だが、ここまで徹底的に作りこまれた作品に手をつけようとしないミリタリーFPSは“モグリ”の一言だ。今冬発売予定で、価格は未定。

 今回、GAME Watchは会場にてVince Zampella氏にインタビューする機会に恵まれた。極めて短い時間ではあったが、その内容をここにご紹介しておこう。

Grant Coller氏
―― 時間もないので率直におうかがいしたいのですが、前作と「COD4」で、もっとも進化した点はどこでしょう?

Grant Coller氏(以下Grant) 現代戦になったことです……というのはもちろんジョークで(笑) 今回は“ストーリー”に重点を置きました。まるでアクション小説、TVドラマのように。実際、今回ハリウッドTVシリーズのシナリオライターを起用し、サスペンス満載のストーリーを作ろうと思いました。ハリウッドTVシリーズの特徴は、CMに入る直前にサスペンスが凄く盛り上がり、そこでCMにいってしまう。視聴者は番組本編が気になりCMをずっと見続けてしまう、本編が再開するまで待っていたくなる。そういった作り方をしています。番組が終わった瞬間も、すぐ次が見たくなるような展開にしておくことで、次の放送まで待ってもらえる。そうしたサスペンスを持たせています。

―― Grant氏のほうから「こういう山場を作って欲しい」と要望を出すのでしょうか? それともシナリオライターの提案を受ける?

Grant どちらかといえば協力体制がバッチリ組まれていて、毎週編集者とゲームデザイナーが会って「こういうストーリーにしたらどうか」、「いや、これはちょっとやめよう」などとゲームを変えたり、協力してやっていった感じです。

―― 凄くくだらない質問なんですけど……私もライター業の端くれなので気になるのですが、両者の力関係でコラボレートがうまく機能しなかった、といったことはないんでしょうか?(一同笑)

Grant 「Infinity Ward」というスタジオで人を雇うにあたり、現在市場にいるベストな人材だけを集めているという自負があります。お金を出して雇っているからには、自分の仕事ができる人であり、私が社長として「ああしろ、こうしろ」と命令することはまずないです。同時に、ハリウッドに行って、色々なライターやデザイナーと仕事をする際、互いに意見を押し付けたり、喧嘩になったりしないよう、必ず協力体制を作れるような空気を整備しました。お互いに尊敬しあって、という形ですね。

―― こうした作品でストーリーに起伏をつける際、前作の「第二次世界大戦」と「現代戦」では、それぞれ異なるアプローチが必要ではないかと推察するのですが、そのあたりはいかがでしょうか?>

Grant 質問の意図が難しかったので、きちんとした答えになったかどうかわかりませんが……たとえば、第二次世界大戦では、飛行機やヘリなどはほとんどありません。現代で作りますと、現代を舞台に作ると同じキャラクタグループでも世界中を飛び回らせることができます。先ほどのプレゼンでもお見せしたんですが、フラッシュバック、15年前のシーンがある。その主人公は、最初のミッションにおけるプレーヤー自身の上官だったりする。そういった複雑な人間関係、時間の前後といったプロットデバイスを使っています。

 先ほど15年前のシーンをプレゼンでお見せしましたが、それは主人公の上官と敵の大ボスが「なぜそこまでお互いに憎しみあっているのか」というストーリーの一部をお見せしたかったからです。さて、時間がきたようです。最後の質問をどうぞ。

―― 最後なら重要な質問をしなければなりませんね……って、定番中の定番ですが(笑) 本作に期待している日本のファンにメッセージをお願いします。

Grant 「Infinity Ward」では、ずっと「プレイステーションのゲームを作りたかった」という夢がありました。「COD1」も、プレイステーションのために作りたかったんです。でも、色々流れがありまして、PCなどで制作しておりましたが、今回「COD4」で初めて“PS3のために”ゲームを作ることができました。

 「Infinity Ward」社内には日本人スタッフが何人もいるんですけど、彼らに「日本人に対してアピールするには、どういった特徴があればいいか」という話をたくさんしました。なぜかといえば、北米のゲーマーは「COD」を知っています。日本には潜在的な顧客層が非常に多く、凄く熱心にゲームをしている人たちである、と。そういった人たちに手を伸ばすため、呼び込むためにも、たとえばひとりの人が「『COD』って面白いんですよ」といったとき「なにそれ?」という人がいないよう、日本人に幅広くアピールできるような要素をたくさん盛り込んだつもりです。そういったところを楽しみにしていただければ嬉しいですね。

―― 本日はありがとうございました。

【スクリーンショット】


(C)2007 Activision Publishing, Inc. Activision and Call of Duty are registered trademarks and Modern Warfare is a trademark of Activision Publishing, Inc. All rights reserved. This product contains software technology licensed from Id Software ("Id Technology"). Id Technology (C)1999-2007 Id Software, Inc. All other trademarks and trade names are the properties of their respective owners.


■ PS3、PS2、Wii、DS「スパイダーマン3」

北島康介選手
 本作の特別ゲストは、水泳選手の北島康介選手。司会の大神さんの「いつも着ていらっしゃるスイムスーツ。スパイダースーツと、ちょっと似ているような気がするんですよ、フィット感が。ご自身いかがですか? 人事には思えないとか」と質問されると「もちろんです。スパイダーマンと一緒で、着ると『戦うぞ!』と気持ちが変わる。凄く大切」とコメント。

 会場では、ブラック・スパイダーマンのオリジナル技「レイジモード」が公開された。本モードを発動すると、ブラック・スパイダーマンが全身に赤いオーラのようなエフェクトをまとい、攻撃力が飛躍的にアップ。ただでさえ強いブラック・スパイダーマンが強くなるため、通常のスパイダーマンでは苦労しかねない相手でも手際よく倒せてしまう。

 本作は8月10日掲載の記事で既にご紹介しているが、今回はWii、DS版もリリースされることが明らかにされた。Wii版はリモコンとヌンチャクでWebスイングをコントロールし、全身を使ったアクションで街を飛び回り敵と戦う。DS版は、十字ボタンとタッチペンを併用。タッチペンをスライドさせ、Webや格闘などのアクションを実行する。PS3、PS2版は各10月17日発売で、価格はPS3が7,140円、PS2が6,279円。Wii、DS版は各2007年発売予定で、価格は未定。

【スクリーンショット】


Spider-Man and all related characters:TM & (C)2007 Marvel Characters, Inc. Spider-Man 3, the Movie: (C)2007 Columbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved. Game elements: (C)2007 Activision Publishing, Inc. Activision is a registered trademark of Activision Publishing Inc. All other trademarks and trade names are the properties of the respective owners.


■ PS3、PS2、Wii「ギターヒーロー3 レジェンド オブ ロック」

 海外で圧倒的な人気を誇るリズムアクションゲームのシリーズ最新作。クラシック、ヘヴィメタル、モダン、オルタナティブなど、ロックの名曲にあわせてタイミングよくギターコントローラーを操作していく。

 ゲームモードは、好きなキャラクタを選んでロックスターを目指す「キャリア」、好きな曲を選んでプレイする「クイックプレイ」、ふたりまで同時に演奏が可能で、リードとベースにわかれて協力したりリード同士で対戦できる「マルチプレイ」、チュートリアルモード「プラクティス」の計3種類。キャリアには、元「ガンズ・アンド・ローゼス」ギタリスト「Slash」本人のキャラクタが登場する。

 専用ギターコントローラーのデザインは、PS3とWiiが「GIBSON」レスポールモデル、PS2が「KRAMER」モデルで、それぞれメーカー正式ライセンスというこだわりよう。5つのボタンとワーミーバー(トレモロアーム)が付属し、フェイスプレートを交換してオリジナルモデルが作れたりと、本格的な仕様となっている。ちなみに、Wii版のギターコントローラーはWiiリモコンを差し込んで使用する。

 本作のゲストは、元「すかんち」のROLLYさんと、元MEGADETHのギタリスト、マーティ・フリードマンさん(コンビとしては、TV東京の音楽番組「ROCK FUJIYAMA」でおなじみ。番組は今年3月で放送終了)。ある意味、現時点において「これ以上の人材はいない!」といっても過言ではないフィットぶりで、Fog HatのSlow Rideを本物のギターで生演奏しながらステージに登場。

 ROLLYさんは、ゲーム画面とコントローラーを見て「いや、本当に素晴らしいものができましたね!」と驚いた顔。マーティさんは「小さいライブハウスはステージが汚くて、Redbull(栄養ドリンク)が置いてあったりとか、細かいところが凄く好きですよ。あと、気づいたのがお客さんのノリ。それアメリカ人のノリですよね。チョー懐かしかった(一同笑)」と、まさに太鼓判といってもいい高評価。

 「ミュージシャンとして一番嬉しいのは、このゲームをやっている人たちが、もっと深く音楽を聴く(ようになる)こと。このゲームがなければ、こんなにギターのことを深く考えないと思いますね。達成感もありつつ『音楽ってこんなものなんだ』という新しい発見ができると思いますよ」とマーティさん。PS3とPS2が今冬発売予定で、Wiiは発売日未定。価格はどちらも未定となっている。

【ギターコントローラー】
PS3
PS2
Wii

【スクリーンショット】


Guitar HeroTM III: Legends of Rock (C)2007 Activision Publishing, Inc. Guitar Hero is a trademark and Activision and RedOctane are registered trademarks of Activision Publishing, Inc. Covered by one or more of the following patents: U.S. Patent Nos. 5,739,457, 6,018,121, 6,225,547, 6,347,998, 6,369,313, 6,390,923, 6,425,822, 6,645,067 and 6,835,887; patents pending. The Guitar HeroTM controller shapes are trademarks of Gibson Guitar Corp. All Gibson marks, logos, trade dress, guitar models, controller shapes and related rights provided pursuant to exclusive license from Gibson Guitar Corp. All other trademarks and trade names are the properties of their respective owners. All rights reserved.


■ PS3、PS2、Wii、DS「トランスフォーマー」

山本モナさん
 オールドファンは脊髄反射でアニメ版を思い出すかもしれないが、本作はスピルバーグとマイケル・ベイ合作の劇場映画「トランスフォーマー」をモチーフにしたアクションゲーム。注目点は、なんといっても映画版のメカデザインが忠実に再現されていること。映画スタッフと開発元の綿密なコラボレーションにより、モデリングは誰もが納得するハイクオリティだ。

 劇中同様、操作するメカが「オートボット(善)」なら、街や住民になるべく被害を与えずにストーリーを進めていくが、「ディセプティコン(悪)」なら破壊の限りを尽くすのが基本。プレーヤーは街中を自由に動き回ることができ、存在するすべてのオブジェクトにアクションを起こすことが可能。バスを投げたり、看板を蹴り飛ばしたり、ビルに登ったりと、箱庭風のフィールド内で、まさにやりたい放題。ただし、オートボットで罪もない人や物に被害を与えすぎると、×マークがつき累積するとペナルティを受けるという。

 トランスフォーム(変形)は、いつでも可能。車に変形すればドライブゲームに、飛行機ならフライトゲームなど、さまざまなアクションゲーム要素が楽しめる。変形モーションもスムーズで、ファンならキャラクタを動かしているだけで幸せな気分に浸れそう。登場するロボットは計9体。

 登場したゲストは、自他ともに認めるゲーマーというタレントの山本モナさん。「寝る間を惜しんでやっていた時期もあります」というモナさんは「1回やらせていただいたんですけど、面白い。気持ちいい。凄く気持ちいいんです! 妙な爽快感があるんですよ。グラフィックも綺麗だし。自由に動けるっていうのが、私が大好きなゲームの魅力のひとつ」とコメント。

 本作に期待している人向けにコメントを求められたモナさんは「私は本当に小さい頃からゲームで遊んできた人なんですけど、最近はもう、なんていうんですかねぇ? ゲームを遊んでいるというよりも、まるで映画のDVDを見ているような感覚でプレイしていただけると思うんですね。その代表作のひとつが、きっとこの『トランスフォーマー』だと思うので。映画を観たかたも、観なかったかたも、これをやっていただければ『トランスフォーマー』の魅力がわかると思うし、このゲームが持っている物凄い爽快感が味わえると思うので、ぜひみなさん一度プレイしてみてください」と、熱のこもった口調で本作の魅力を伝えてくれた。PS3とPS2が今冬発売予定で価格は未定、WiiとDS版は発売日、価格とも未定になっている。

【スクリーンショット】


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□アクティビジョンのホームページ
http://www.activision.com/
□関連情報
【8月10日】大ヒット劇場作品が早くもゲーム化!
アクティビジョン、 PS3、PS2「スパイダーマン3」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070810/sp3.htm

(2007年9月22日)

[Reported by 豊臣和孝]



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