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AOU2007 アミューズメント・マシンショー

第45回「アミューズメントマシンショー」ブースレポート
~タイトー編~

9月13日~15日 開催(一般公開日は15日)

会場:幕張メッセ (4~6番ホール)

入場料:700円(前売り)、1,000円(当日)、小学生以下(保護者同伴)と60歳以上は無料

■ メインタイトルは対戦カードゲーム「悠久の車輪」

 タイトーブースの主役級タイトルは、オンライン対戦カードゲーム「悠久の車輪」。今作は親会社であるスクウェア・エニックス所属のクリエイター吉田明彦氏がメインビジュアルを描き、カードイラストにもスクウェア・エニックスの著名なクリエイターが参加するという話題作。「悠久の車輪」用のスペースはブースの4分の1を占め、8つのサテライト筐体とターミナル筐体が大々的に出展されていた。ドリフト走行に特化した「D1GPアーケード」や、単純明快なカーアクション「チェイスHQ2」など大型筐体ゲームが出展され、「大型筐体物といえばタイトー」というイメージがブースの雰囲気から伝わってきた。

ポスターなどのビジュアル展示が少なかったのが残念 プライズでは話題の「おしりかじり虫」がクレーンゲームデビュー。作者うるまでるび夫妻もイベントに駆けつけた



● 「悠久の車輪」

世界観は西洋ファンタジーの世界を基調としている
 プレーヤーは召喚士となり、筐体上のプレイスクリーンに設置したカードを動かすことでゲーム内のユニットを操作、時間内に敵召喚士の体力をゼロにすれば勝利というルールのオンライン対戦カードゲーム。

 ゲームを始めるには、NESYSカードとプレイカード4枚が入ったスターターパック(予価500円)を購入する。1プレイ300円で、プレイ後にはカードが一枚排出される予定。開発完成度は65%ということだが、バトルシーンは完成に近い状態。ショーバージョンでは、COM戦モードのみ選択できた。

吉田昭彦氏の他、天野尚氏、平尾僚氏といったスクウェア・エニックス所属のクリエイターがデザインしたイラストを展示していた シナリオモードは映像でデモシーンが公開された


会場ではスターターパックの4枚のキャラクタユニットを登録して戦うことができた
 プレイスクリーンを使用した今作と同タイプの対戦カードゲーム「アクエリアンエイジ」と同じく、筐体の盤面プレイスクリーン上でカードを動かしてユニットを移動させる。パーティーメンバーが敵パーティーメンバーに近づくと戦闘が自動発生し、体力を削りあっていく。

 パーティーメンバーにはキーパー(攻撃力は高いが機動力がない)、シーカー(機動力が高い)、マスター(遠距離攻撃が可能)の3タイプがあり、「キーパーはシーカーに強く、シーカーはマスターに強く、マスターはキーパーに強い」という3すくみ要素が発生する。パーティーメンバーの相性を確認して攻撃させることが重要だ。

カード情報はプレイスクリーン上に表示される。メイン画面には戦闘の様子が映し出される
プレイスクリーンの左にジョイスライダー(項目や文字の選択に使用)とアビリティボタン。右にエレメンタルボタンが配置されている


 HPがゼロになったパーティーメンバーは、プレイスクリーン上にドクロマークが出て操作不能になる。この場合、一度プレイスクリーンの外に出し、一定時間後にMPを支払うことで復活させることができる。

 エレメンタルを生成して魔法陣を作り、強力な召喚獣を呼ぶことが戦闘のキモ。エレメンタルを設置したい場所でパーティーメンバーのカードをこすり、エレメンタルボタンを押すことでエレメンタルが生成される。生成されたエレメンタルと召喚士ユニットを結ぶラインが発生。このラインで三角形以上の多角形ができると、魔法陣ができたことになる。魔法陣を構成するエレメンタルは最大6カ所まで設置可能で、数が多いほど召喚ゲージが早くなり、魔法陣の面積が広いほど召喚獣の滞在時間が長くなる。召喚ゲージが貯まった状態でアビリティボタンとエレメンタルボタンを同時押しすると、召喚獣を呼ぶことができる。

 一定時間画面に滞在し、敵パーティーメンバーをいとも簡単に撃破しながら敵召喚士に突貫していく召喚獣は一発逆転の可能性を秘めている。そのため魔法陣を張ろうとするのだが、敵CPUにエレメンタル生成の隙を狙われることもしばしばあった。現バージョンでは少々魔法陣展開がハイリスクのような気もするが、完成版に期待したい。プレイスクリーンを使ったゲームに共通する長所だが、プレイスクリーン上にユニット情報が投影されるので忙しくカードを操作させる手元を見ると同時にフィールド全体を見渡せるので遊びやすい。カードイラストも著名なイラストレーターが多数参加しているので、トレーディングカードとしても価値のある物が見込めるはずだ。現在展開されている「アクエリアンエイジ」の筐体を使った、ソフトのみの交換は未定という。

(C)2007 SQUARE ENIX CO.,LTD/ TAITO CORPORATION All Rights Reserved.


● 「チェイス H.Q.2」

 プレーヤーカーを敵逃走車にぶつけて逮捕するというカーアクションゲーム。一時は3Dポリゴンモデルだったナビゲーターの女性ナンシーは前回のショーで実写となり、今回のショーバージョンではついにアニメ調ナンシーが登場! とはいっても筐体ポップイラストのみで、ゲーム内のナンシーは今までどおりの実写。ただし、英語でのアナウンスではなく、日本語で「ナンシーより緊急連絡!」と言ってくれるようになった。このようにショーに何度も登場するゲームの変遷を楽しむことも趣があるといえる。

 プレーヤーは「パトカー」、「マッスルカー」、「スポーツカー」の3タイプ・3色の全9車種から好きな車を選択し、自分の車を逃走車に当ててダメージを与え、停車させることでミッションクリアとなる。アニメセル調のトゥーンシェイド画面は輪郭線が非常にはっきりとしており、一般車や障害物を紙くずのように弾き飛ばしていくというゲーム性に最適なポップ・イメージを演出する。ストック制のニトロボタンを押すと、画面が歪曲したような状態になり時速300kmをオーバーする。「最後の一撃」という表示が出たときにニトロでアタックすると逃走車が派手に吹っ飛ぶというアメリカンな演出がたまらない。

 「パトランプボタン」の実装により筐体上部の高精彩LEDランプとサイレンが作動(会場でも非常にけたたましく鳴っていた)。ゲームセンターでのアピール性は抜群のギミックといえる。通信対戦では最大2人まで同時協力プレイ可能。タイトーのネットワークサービス「NESYS」は未対応で、磁気カードによるデータ保存機能も無い。今作は12月の発売を予定している。

ノーマルシェイド(左)とトゥーンシェイド(中)の画面の比較。さらに1人称視点もあり(右)、印象が異なる

(C)TAITO CORPORATION 2007 ALL RIGHTS RESERVED.


● 「ハーフライフ 2 サバイバー Ver2.0」

 2006年6月に稼働したFPS「ハーフライフ 2 サバイバー」の最新作。移動用の左スティック+射撃用のガン型右スティック、両足のペダルでのしゃがみとジャンプ操作など専用入力筐体デバイスは前作と同じで従来通りの遊び方で楽しめる。追加要素は、1人プレイ専用のバトルモード「シングル」、Ver2.0からの初心者の練習モード「チュートリアル」が実装された。新ジョブ「メディック」や新武器や新バトルマップを追加している。

 新ジョブの「メディック」は回復キットを所持しており、武器切り替えボタンで選択しキットを自分に打つことでヘルスの回復が可能となっている。チームメイトのヘルスを回復させることも可能で、チームのメンテナンスとして機能する。



(C)2007 Valve Corporation. All rights reserved. Half-Life, the Half-Life logo, Valve, the Valve logo, the Lambda logo, Half-Life 2:Survivor and the Half-Life 2: Survivor logo are trademarks or registered trademarks of Valve Corporation in the United States and or other countries.(C)TAITO CORPORATION 2007 ALL RIGHTS RESERVED.


● 「D1GP アーケード」

 モータースポーツのドリフト選手権「D1グランプリシリーズ」を再現したレーシングゲーム。順位やタイムを競うのではなく、「ドリフト走行を決めてドリフトポイントを稼ぐ」ことで勝敗を決めるという独特のルールで、直線よりカーブがメインとなるコースのためゲーム中はドリフトの連続。会場では「ホロロロロ……」というリアルなドリフト音が鳴り響いていた。開発完成度は75%で稼働時期は未定。

 マシンは実在のプロドライバーの乗る競技車両を再現しており、カローラ・レビンやフェアレディZ、スカイラインGT-Rで華麗なドリフトを決めることができる。筐体は32インチの高画質ワイド液晶モニター、「バトルギア」シリーズより画面は横に長い。

 ドリフトポイントは、後輪が横滑りしている間の「ドリフト持続時間」、ドリフトの角度の大きさ「ドリフトアングル」、「コーナー進入速度」の3点で決定。ドリフトを意識せずにコーナーに入っただけでも、補正されてある程度はドリフト走行らしくなるため派手でスタイリッシュなドライブを感じることができる。ドリフトになっていない場合は「カウンターを当てろ」などと説明がでる点も親切。

 タイトーのネットワークサービス「NESYS」には未対応で、磁気カード「D1GPカード」で「最後にプレイした」ゲーム成績を保存可能。ゲーム終了時には画面にQRコードが出現し、携帯のQRコード読み取り機能でWebランキングに参加することができる。



(C)TAITO CORPORATION 2007 ALL RIGHTS RESERVED.
(C)YUKE'S CO.,LTD. ALL RIGHT RESERVED.
(C)D1 Corporation

□第45回 アミューズメントマシンショー オフィシャルサイト
http://www.am-show.jp/
□タイトーのホームページ
http://www.taito.co.jp/

(2007年9月13日)

[Reported by 福田柵太郎]



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