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★オンラインゲームファーストインプレッション★

武器の変更だけで役割を自在にチェンジ!
意外とお手軽な本格MMORPG

「三國志 Online」

  • ジャンル:MMORPG
  • 開発/運営元:株式会社コーエー
  • 利用料金:未定
  • 対応OS:Windows 2000/XP (プレオープンよりVistaにも対応予定)
  • 発売日:9月下旬よりプレオープンサービス開始予定



 株式会社コーエーは、7月27日から8月5日の10日間、Windows用MMORPG「三國志 Online」の第2次クローズドβテストを実施した。ここでは、その第2次クローズドβテストの模様をお届けする。9月下旬からスタートするプレオープンサービスへの参加を検討中の方に、本レポートを足掛かりとしていただければ幸いだ。



■ 三国志の物語をモチーフにしたMMORPGらしさ

 ゲームの舞台となるのは、中国が魏・呉・蜀の3つの勢力に分かれて抗争した三国時代。プレーヤーは三国時代を生きる1人の人間となって、街やフィールドにいるNPC(村民など)からの依頼(クエスト)を遂行し、中国統一をかけた争いで混乱する時代を生きる。

 三国志と聞くと立身出世をイメージするプレーヤーも多いと思う。しかし本作に限ってはプレーヤーが一国の主となり果ては全土統一を目指す……といったものではない。後述する合戦というシステムが導入されていることから、属した勢力(必ずしも属する必要はない)に仕え自国を勝利に導という大筋はあるものの、既存のMMORPG同様に敵と戦い、アイテム生産や売買を行なうなどして、仲間と協力しながらこの世界での生活を楽しむというものだ。

 ゲームのスタート地点となるのは、荊州(けいしゅう)の水鏡村(すいきょうむら)。プレーヤーはこの村で動乱の三国時代を生き抜くための基礎を学び、漢の中心地である長安を目指す。長安では、魏・呉・蜀への仕官が可能。必ずしも仕官する必要はないが、合戦に参加するなら仕官(魏・呉・蜀いずれかの募兵役に話しかければOK)をし、合戦に参加するための入口となる自軍の本拠地(魏:豫州の許昌、呉:揚州の建業、蜀:益州の成都)に向かう。

 気になる世界観だが、この手のモノを作りなれてるコーエーだけに、NPCの服から建造物、フィールドの風景にいたるまで、当時の中国を連想させる仕上がり。さらには地名やNPCの名前、アイテムなど全ての表記が漢字中心となっており、独特な雰囲気をかもし出している。

 しかし、この世界観を大切にするこだわりが、海外のゲームをプレイすることが多い筆者にとっては、プレイの壁にもなった。漢字中心の表示は想像以上に威圧感があり、地名1つをとっても「これなんて読むの?」と思わず首をかしげてしまうこともしばしば。

 アイテムなどにはきちんと振り仮名が記されているし大きな支障はないのだが、正しい呼び方がわからなければ、依頼(クエスト)の目的地や依頼主(NPC)のことを他のプレーヤーに聞かれてもスマートに情報を伝えることができない。何しろスタート地点の“荊州”でさえ、“けいしゅう”と入力しても一発で変換できないのだ。一文字づつ音読み、訓読みで文字を探して強引に漢字変換をしてNPC名などを表示させることも可能だが、全く読めない漢字はどうしたらいいのやら……。

 もちろん、それら全てを含めての「三國志」である。そういった意味でもこの時点で“好き”、“嫌い”の好みがでてしまうかもしれないが、漢字表記そのものが、本作が中国を舞台にした戦記を再現したMMOPRGであることを象徴したものといえる。当時の中国を彷彿させる美麗なグラフィックスで描かれた「三國志」ワールド。漢字表記も“三国志の物語をモチーフにしたMMORPGらしさ”を際立たせ世界観を演出していると考えれば、それも魅力の1つなのかもしれない。逆に言えば、「三國志」シリーズのファンには、安心・納得のデザインであろう。

 ちなみに“荊州”など、通常はそのまま変換できない用語ついては、コーエーがこれらに対応する辞書データを用意し、ダウンロードできる用意を進めているという。時期は未定だが、この問題も近々解決されることになりそうだ。

【スクリーンショット】
アイテムや技能を選択すると詳細が表示される。ここでは名称にきちんと振り仮名が記されている。こういった細かい配慮は、さすがコーエー。この手の作品を作りなれているという印象をうける プレーヤーの分身となるキャラクタ名には平仮名やカタカナも使用可能だが、やはり「三國志」ということで漢字だけのプレーヤー名も多い。声をかけるときに、名前の読み方は……と考えながらキーをタイプすることも



■ ジョブという概念を排除! 装備した武器でジョブチェンジ!?

 本作の最大の特徴は、何といってもジョブという概念が存在しないことにつきる。装備する武器ごとに使用できる戦闘技能(スキル)が決まっており、プレーヤーは装備した武器に応じて攻撃系統・防御系統・戦術系統・投射系統・練丹系統・妖術系統といった戦闘技能を使用できる。

 例えば、“片手具”なら片手剣や片手刀と一緒に盾を装備することで防御力を上げるスキルや敵の注意を引き付けるスキルが使用可能になり、徒党(グループ・最大5人)では盾役としての役割を担う。同じように“双手具”なら双剣や双刀を装備することで、近接攻撃に特化したスキルが使用可能になり徒党ではアタッカーとして立ちまわることになる。徒党でヒーラー的な役割に徹したければ、練丹具の杖などを装備すれば多彩な回復技能が使用できるようになるというわけだ。ただし、戦闘中に武器を持ち替えることはできない。

 使用できる戦闘技能は、装備した武器に対応したレベルによって異なり、高レベルになるほど取得可能な技能が増える。技能の取得は、各戦闘技能の師範から購入して習得することになる。状況に応じて戦闘技能を変えたければ、ジョブを変更して複数のジョブでレベルを上げるように、武器を変更して各戦闘技能に対応した能力レベルを上げておく必要があるというわけだ。

 各能力レベルは村民や町民などから依頼されたクエストを完了して得る報酬(経験値)や敵(凶暴な動物など)との戦闘で得た経験値でレベルアップする。

MMORPGでは一般的な戦闘システムを採用している
 戦闘システムはオープンバトル形式を採用。フィールド上にいる敵をターゲットして攻撃を仕掛けると、攻撃を止める指示をするまでオートで攻撃を続ける。その間にプレーヤーはタイミングを見ながら戦闘技能(スキル)を任意で発動し、敵を倒す。同社のMMORPG「信長の野望 Online」で採用されたエンカウント形式とは異なり、一般的な3DMMORPGで見られる仕組みになっている。

【徒党における各戦闘技能の特徴と役割】
装備 戦闘技能 特徴
片手武器&盾 防御 防御力をアップさせるスキルや敵の注意を自身に引き付けるスキルを備える
両手武器 戦術 味方の能力を向上させるスキルや、敵の能力を弱体させるスキルが使える
投射 弓を使った遠隔攻撃はもちろん、敵を衰弱状態にし武器攻撃力を下げるなど攻撃支援スキルも使用できる
双手武器 攻撃 敵単体に2回攻撃を繰り出したり、敵単体を凍らせて移動速度を下げるなど近接攻撃に特化したスキルが使用可能
妖術武器 妖術 MMORPGにおける魔法使い的な存在。炎や冷気、呪など多種多様な攻撃術を備える
練丹武器 練丹 仲間の体力を回復したり仲間単体の最大体力を上げるといった回復技能が使える



■ 戦闘技能は流用が可能! 幅広く覚えればより有利に戦える

 MMORPGでは、一般的に1つの職業(本作では戦闘技能)に特化していくことが“結果として強い”ということが多々ある。しかし「三國志 Online」においては、この法則はあてはまらないと感じられた。

 各戦闘技能の中には、各武器専用のスキルと、装備している武器に関係なく覚えたスキルを使いまわしができるものが混在する。使いまわしできるスキルには、自身の移動速度を短時間向上させる疾駆・壱(戦術系統・レベル8で取得可能)のように全ての武器装備時で使用可能なものから、練気の矢・壱(剣から気を放ち、ダメージを与える・防御レベル4で取得可能)のように片手武器・両手武器・双手武器の3つの武器装備時限定での使いまわしができるものなどがある。使いまわしできる技能の中には、戦いや冒険を進めていくうえで非常に有利なものも存在するので、自分がメインとする武器の戦闘技能とその他の武器の戦闘技能の能力をきちんと把握しておきたい。

 また体力や気力などの基本ステータス(キャラクタレベル)は、能力の中で最も高い能力レベルに設定されるようだ。戦闘能力だけでなく、採集能力、生産能力のうち最もレベルが高いもので基本ステータスが決まるという話も聞いたが、現実的には採集や生産技能よりも戦闘能力のほうが先にレベルが上がるので、あまり気にする必要はないだろう。

【スクリーンショット】
戦闘技能はメインと複数のサブスキルで構成していくことで、戦闘やクエスト遂行などを優位に進めることができる キャラクタのレベルは戦闘・採集・生産能力のうち一番高いレベルが適用される。装備する武器は戦闘能力レベル、防具はキャラクタレベルで制限される。ただし装備する武器の系統で装備可能な防具が変化するので要注意 簡易回復・壱(体力を少しだけ回復する)は全ての武器装備時に使用可能なスキル。ゲーム序盤のソロプレイ時には頼もしいスキルとなりそうだ
クエストの報酬によっては大量の経験値を得られることも! 報酬を得る前に武器を持ちかえることで自分の好きな戦闘能力に報酬である経験値をつぎ込むことが可能。メイン、サブ、どの能力に割り振るか、調整しながら報酬を得られる
能力は戦闘系のほかに武器や防具などの生産系(7系統)と鉱石などを採集できる採集系(4系統)がある。宝飾品を生産するなら採集能力は鉱石採集を選ぶなど、選択する生産能力に合った採集能力をチョイスするといいだろう 素材さえあれば最大10回まで連続してアイテムを生産することができる。一見地味なシステムだが、スキルあげの時など非常に便利で嬉しい機能の1つだ



■ 目的地を地図に表示! ストレスフリーなクエスト遂行を実現

 クエストを遂行し経験値やアイテムなどの報酬を貰う。MMORPGではお馴染みの光景だ。膨大なクエスト数が用意された近年のMMORPGをプレイしたことがあるユーザーなら、一度はクエスト遂行中に「あれ? このクエストを依頼してきたNPCってどこにいたっけ……」といった経験をしたことがあるだろう。

 そんな状況を打破すべく本作では、地図にクエストの目的地などを示す便利な機能を完備。依頼(クエスト)の目的地や報告先を地図上に表示できるため、クエストの遂行中に思わぬところで悩んだりすることもなくなるというわけだ。ストレスフリーにクエストを遂行できるようになるこの機能、一度に地図に反映されるのは1つの依頼(クエスト)のみだが、誰からうけた依頼なのか、目的地はどこなのかが一目瞭然! 昨今のMMORPGではトレンドになりつつある機能ではあるが、本作もそこはきちんと押さえている。

【スクリーンショット】
依頼一覧画面で「地図に目的地を表示」ボタンを押せば、いま遂行している依頼の目的地などを示してくれる。一度に地図に反映できる依頼の数は1つのみ。1つづつ確実に依頼を達成していこう 依頼一覧では遂行中の依頼の詳細を確認できる。ここを見れば依頼をスムーズに進められるはずだ



■ 徒党や連合プレイ時は要注意! 同じインスタンスに移動しよう

 「三國志 Online」のフィールドは、複数のインスタンスで構成されている。長安という街も、1つのワールドの中に長安1、長安2、長安3といったように複数のパラレルワールドが存在する。このため仲間と徒党(グループ)プレイを楽しむときは、全てのプレーヤーが同じインスタンスにいることが絶対条件となる。友人と長安で待ち合わせたはずなのに、仲間の姿が見当たらない……そんな時は、改めてお互いのインスタンスが同じかどうか確認してみよう。自分がどのインスタンスにいるかは、現在地情報から確認できる。

 戦友を募るときは、人が多いインスタンスを選ぶことで仲間を集いやすくなるだろうし、逆に凶暴な動物狩りでレべリングをしたい! というときは、プレーヤー数が少ないインスタンスを選択することで、ライバルと獲物の奪い合いをすることも減るはずだ。

【スクリーンショット】
村や街など場所によっては複数のインスタンスが! 依頼達成の報告など依頼を遂行するうえではインスタンスの影響はうけないので、好きなインスタンスに出入りすればいい 第2次クローズドβテストでは、インスタンスが異なってもグループを組むことはできるし、チャットなども普通に利用できる。しかしそのままでは一緒にプレイできない。異なるインスタンスにいる徒党メンバーは体力と気力の表示が真っ黒のまま 徒党を組んだ仲間と同じインスタンスに移動すると、仲間の体力と気力表示のバーに色が入る



■ 敵に倒されてもその場で復帰が可能

その場で復活を選択した場合、最大4分にもおよぶ衰弱状態を課せられる。依頼遂行のための移動中なら、その場で復帰を選択し衰弱が戻るまで採集などをして時間をつぶせば問題ない
 クエスト遂行中、ちょっと無理をして自分よりも強い敵がいるエリアへ侵入。案の定、敵に絡まれ死亡……。今日はソロでレベル上げ、狩りに適したモンスターを探し街からちょっと離れた地点へ移動。レベリングを開始したものの運悪く死亡……。せっかくここまできたのにまた街からかよ……。

 MMORPGをプレイしていて、こういった苦い経験をしたことはないだろうか? 従来のMMORPGでは死亡した場合、その場での蘇生を待つかセーブポイントから出直すパターンがほとんどだ。しかし、本作では死亡時の復帰には“セーブポイントからやりなおす”と“その場で復帰する”の2つの選択肢が用意されている。この場合、ペナルティーに違いがあるものの、その場で復活できるのはプレーヤー心情としては嬉しい限り。最近の欧米や韓国のMMORPGではこういったユーザーに優しい配慮が見られるようになってきたが、こういったトレンドを押さえた措置もまた、本作を気軽にプレイさせる要因の1つといえるだろう。



■ 国同士がぶつかりあう大規模PvP「合戦」に参加しよう

 魏・呉・蜀の勢力間で行なわれる合戦は、本作の特徴であり魅力の1つ。1,000人近くものプレーヤーが同じフィールドで戦闘を繰り広げる。しかも勢力同士のPvPとなれば気分はいやがおうにも盛り上がる。しかしその反面、操作も重くラグもひどいのでは……という思いも。しかし実際に合戦に参加してみると、想像以上に軽快にプレイできることに驚かされた。

 戦場に入ると次々と連合(レイド)が組まれ、勢力を仕切るリーダーの指示の元、各部隊が戦闘配置に付く。合戦の勝利条件に“城門破壊”が追加されたことをうけ、戦闘が開始されると前線部隊は一斉に敵陣営へと雪崩込み敵の城門破壊を試みる。しかし、なにぶんβテストでの合戦だけに、初めて参加したプレーヤーもまだまだ多く、リーダーの指示に対応しようという気持ちはあるものの右も左もわからない。とりあえず見よう見まねでプレイ中……といったユーザーも多いように見受けられた。このあたりは、今後プレオープンサービス、そして本サービススタートと各プレーヤーが合戦を経験していくことで戦略が生まれ、現状とは比較できないないほどリアルで激しい攻防が繰り広げられるはず。

 そういった意味でも、キャラクタのレベルなど気にすることなく積極的に参加してもらいたいものだ。対人戦闘であり大人数同士のバトルとなる合戦は、プレーヤーの個々のキャラクタの強さ(レベル)も大切だが、それ以上にいかに味方と連携して敵を翻弄することができるかが重要なファクター。最前線での攻防だけが勝敗を決めるのではない。砦の建設や投石車の生産、物資の補給などなど、キャラクタレベルが低くても属する勢力の力になれることは沢山ある。

 気になる合戦の現状だが、やはりまだまだ大味な部分も多く見受けられる。お祭り的でワイワイ楽しめる魅力的なイベントである反面、現時点の合戦は“投石車による撃ち合いゲーム”になっているように思えた。投石車を大量生産し、そして奪われないよう維持し続ける。これが勝敗の分かれ目になるといっても過言ではない。実際にチャット画面でも「投石の打ち合いだな」といったような発言が見られた。

 今回の合戦は決められた時間に何度か実施され、参加したいユーザーが自由に参加するという形で行なわれた。結果としては、勝ち負けで何か変化が起こったようには見えず(合戦に敗れたからかもしれない)、ただ大規模戦闘に参加しただけという状態だった。しかし「三國志」という設定からして、合戦に勝利するとその国やプレーヤーに何らかのメリットが与えられるなどの要素が加えられるのではないだろうか。今回はサーバーの負荷を見るのが主目的だったのかもしれないが、今後この合戦がどのように変化していくか、期待して見守っていきたい。

【スクリーンショット】
合戦に参加するには、三国のいずれかに仕官する必要がある。長安に行かないと仕官できないので、いざ長安へ! 無事、長安に着いたら門の近くにいるそれぞれの募兵役に話しかければ仕官できる 合戦に参加するには合戦管理官に話しかければOK。戦場へは合戦が開始される時間の30分前から、このNPCに話しかけることで参加可能な合戦が表示され、自動的に戦場へ移動できる
勝利条件は敵本陣の城門破壊! 戦闘時間は45分間で両軍とも城門撃破ができずタイムアップになった場合、その時点で劣勢だった方の負けとなる 戦闘開始の合図! 投石車を建設中。建設に必要な資材がないと建設できないので、資材を調達する補給部隊の動きも重要になる
完成した投石車を前線へ。爆発的な攻撃力が魅力だが移動速度が遅いのがたまにキズ 合戦の相手はPC名が赤色で表示。戦場の最前線では激しい戦いが繰り広げられる! 健闘もむなしく敗戦……



 ここまで駆け足で第2次クローズドβテストの模様をレポートしてきたがいかがだったろうか。現状ではまだまだ未完成な部分も多いが、率直な印象としては、「三国志」という壮大なテーマを題材にしたMMORPGにしては、意外と手軽にプレイできると感じた。第2次クローズドβテストでは、レベルアップに必要な経験値などが正式サービス時に予定している値の半分程度に調整されていたが、それが理由ではない。死亡時のその場での復活、依頼(クエスト)の目的地をMAPに反映する機能など、プレーヤーに優しい配慮が随所に盛り込まれているからだ。

 ジョブという概念が存在しないことも、より気軽に遊べる一因となっている。MMORPGでは回復役不足を始めとした、理想のグループ構成をするために時間を浪費してしまうことが多い。その点本作では、武器を変更することで役割を変更できるので、その時の状況にあわせてアタッカーやヒーラーとなって楽しめる。各武器のレベル(熟練度)が問題になってはくるが、先に述べたように本作は複数の戦闘技能を上手にあげていくことになるはず。そういったことから一人二役ぐらいはこなすことは可能になるだろう。

 とはいえMMORPGにおいてプレーヤーの分身であるキャラクタに対する“拘り”や“思い入れ”は重要なファクター。ジョブという概念が存在しないことが、そういう観点から見た場合どう影響してくるのか。この点については引き続き注目していきたい。

 合戦のところでも記述したが、昨今のMMORPGとしてはプレイ感覚が非常に“軽い”という印象を受けた。特に多人数バトルの合戦などでラグに悩むこともなく、予想外に快適にプレイできたことに驚かされた。今後、さらに開発が進むにつれプレイ環境もさらによくなっていくだろう。溢れる期待感をグッと堪え、9月下旬に開始予定の、誰でも無料で参加できるプレオープンサービスを楽しみに待つことにしたい。

【スクリーンショット】
第2次クローズドβテストの最終日には「牛魔王」とのバトルも! 数千人規模のプレーヤーが集結し熱い戦いを繰り広げた。これも集団戦における負荷テストを兼ねたものだろう 仔牛魔王、牛魔王、大牛魔王、超牛魔王、牛魔王完全体と強力なモンスターが入れ替わり登場し、これだけの人数が一同に集結! 戦闘の中心にはいるとさすがに処理がもたついたが、少し離れるだけで見た目の印象とは裏腹に軽快な動きをみせた


(C)KOEI Entertainment Singapore Pte. Ltd. / (C)KOEI Co., Ltd. All rights reserved.



【動作環境(第2次クローズドβテスト時のもの)】
  • OS:Windows 2000/XP
  • CPU:Pentium 4 1.8GHz以上
  • メインメモリ:512MB以上
  • HDD:1.5GB以上の空き容量
  • ビデオカード:GeForce FX 5600以上、RADEON X600以上
  • ビデオメモリ:64MB以上
  • 通信環境:1Mbps以上


□コーエーのホームページ
http://www.gamecity.ne.jp/
□「三國志 Online」のページ
http://www.gamecity.ne.jp/sol/
□関連情報
【8月9日】コーエー、MMORPG「三國志 Online」
9月下旬より誰でも参加できるプレオープンサービスを実施
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070809/sol.htm
【7月13日】コーエー、MMORPG「三國志 Online」
新システム「軍略」の仕様を公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070713/san.htm
【7月6日】コーエー、MMORPG「三國志 Online」
第二次クローズドβテストを実施。テスターを追加募集
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070706/san.htm
【2月2日】「三國志 Online」プロデューサー上野彰三氏インタビュー
メインテーマ「乱世に己の義を示せ」にかける想いとは何か
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070202/koeiueno.htm
【1月24日】コーエー、「三國志 Online」 先行体験レポート
中原制覇をめぐる戦いの中で、自らの生き方を示せ!!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070124/sangoku.htm

(2007年8月23日)

[Reported by 平井信幸]



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