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今回発表されたゲーム内広告事業は、広告収入のみで収益を挙げるビジネスモデルを採用し、史上初の「完全無料」運営を実現したMMORPG「アドクエ」に続く、アドウェイズとの提携事業第2弾となる。「テニクル」を選択した理由としては、テニスというモチーフは看板広告に違和感がないことと、画面構成がほとんど変化がなく確実に視認されるためだとしている。 ゲーム内広告の具体的な内容としては、「テニクル」のテニスコート周囲に設置された200箇所あまりの看板に対し、「コートジャック」形式で単一のメーカーの広告を全面展開するというもの。現在、「テニクル」には5種類のコートがあり、今回は1種類ごとに1社が全面広告を展開する。 ユーザー側のメリットとしては2点ある。1点は、テニスコートに現実世界の広告が導入されることによるゲーム世界のリアリティの向上。もう1点は、広告出稿の付帯事項として加えられている「専用アイテム化権」によって、広告主のロゴや商品名が入ったアイテムが導入されることだ。この専用アイテムは、広告主に対する逆広告という利用も想定しており、仮に有料アイテムだった場合、売り上げの一部が広告主に還元されるという。 今後の展開としては、広告主の名を冠した大会イベントの開催やコートの追加による新たな広告スペースの創出、広告主が多数現われた場合は、1コート内で分割して広告を出すことも検討していくという。
1コート当たり50万円で、5コートで250万。このゲーム内広告事業単体でオンラインゲームが運営できるとはとても思えないが、この新しいビジネスを活用することで、ゲーム業界の外とのコラボレーションや、意外なところからの集客など、さまざまな副次的効果が期待できる。日本ではまだまだ珍しいゲーム内広告事業だけに、今後の展開を見守りたいところだ。
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□ハイファイブ・エンターテインメントのホームページ (2007年8月22日) [Reported by 中村聖司]
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