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ハイファイブ、「テニクル」にてゲーム内広告を全面展開
フジテレビ、リクルート等5社がテニスコートをジャック

8月22日サービス開始



 株式会社ハイファイブ・エンターテインメントは、インターネット広告事業を展開する株式会社アドウェイズとの提携事業第2弾として、8月10日に正式サービスを開始したアイテム課金制のオンラインテニスゲーム「テニクル」において、ゲーム内広告事業を展開していくことを発表した。

オンラインテニスゲーム「テニクル」。基本プレイ無料、アイテム課金制のタイトルだ
開発は韓国KudoENTが行なっているが、比較的日本でも受け入れられやすいキャラクタデザインを採用している
 ゲーム内広告はアドウェイズを通して、本日8月22日より「テニクル」内において提供される。契約は4週間単位で、価格は50万円。初回の広告主は、フジテレビ、リクルート、ツタヤ・ディスカス等、計5社が予定されている。

 今回発表されたゲーム内広告事業は、広告収入のみで収益を挙げるビジネスモデルを採用し、史上初の「完全無料」運営を実現したMMORPG「アドクエ」に続く、アドウェイズとの提携事業第2弾となる。「テニクル」を選択した理由としては、テニスというモチーフは看板広告に違和感がないことと、画面構成がほとんど変化がなく確実に視認されるためだとしている。

 ゲーム内広告の具体的な内容としては、「テニクル」のテニスコート周囲に設置された200箇所あまりの看板に対し、「コートジャック」形式で単一のメーカーの広告を全面展開するというもの。現在、「テニクル」には5種類のコートがあり、今回は1種類ごとに1社が全面広告を展開する。

 ユーザー側のメリットとしては2点ある。1点は、テニスコートに現実世界の広告が導入されることによるゲーム世界のリアリティの向上。もう1点は、広告出稿の付帯事項として加えられている「専用アイテム化権」によって、広告主のロゴや商品名が入ったアイテムが導入されることだ。この専用アイテムは、広告主に対する逆広告という利用も想定しており、仮に有料アイテムだった場合、売り上げの一部が広告主に還元されるという。

 今後の展開としては、広告主の名を冠した大会イベントの開催やコートの追加による新たな広告スペースの創出、広告主が多数現われた場合は、1コート内で分割して広告を出すことも検討していくという。

 1コート当たり50万円で、5コートで250万。このゲーム内広告事業単体でオンラインゲームが運営できるとはとても思えないが、この新しいビジネスを活用することで、ゲーム業界の外とのコラボレーションや、意外なところからの集客など、さまざまな副次的効果が期待できる。日本ではまだまだ珍しいゲーム内広告事業だけに、今後の展開を見守りたいところだ。

【ゲーム内広告事業】
各コートごとに掲示される広告が異なる。コート全面を1社の広告がジャックする「コートジャック」方式で広告が入れられている。画面はフジテレビ(左)、はるやま(右)。お台場ランド、Perfect Suit Factoryと、いずれもWeb向けのサービスの広告となっている

(C) High Five Entertainment Inc. All Right Reserved.
(C) KudoENT Co.,ltd. All Rights Reserved.

□ハイファイブ・エンターテインメントのホームページ
http://www.hi5.co.jp/
□アドウェイズのホームページ
http://www.adways.net/
□「テニクル」の公式ページ
http://tenikuru.hi5games.jp/
□関連情報
【8月8日】ハイファイブ・エンターテインメント、オンラインテニス「テニクル」
正式サービス開始。記念キャンペーンを実施
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070808/teni.htm

(2007年8月22日)

[Reported by 中村聖司]



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