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★PCゲームファーストインプレッション★

韓国産オンラインミリタリーFPSの真打が登場!!
銃弾で語り合うアツイ夏を過ごすにピッタリな1本

Sudden Attack

  • ジャンル:オンラインFPS
  • 開発元:Game Hi
  • 発売元:ゲームハイ
  • 価格:無料(アイテム課金制を予定)
  • 対応OS:Windows XP
  • 発売日:7月26日よりオープンβテストを開始



 現在韓国オンラインゲーム市場で、最も高い人気を集めているのが韓国GameHi開発のオンラインミリタリーFPS「Sudden Attack(以下SA)」だ。韓国発のオンラインミリタリーFPSタイトルでは、NHN Japan「Special Force」、テクモとSeedC「WarRock」に続く3つ目の大型タイトルのリリースとなる。日本でもいよいよ7月26日から韓国Game Hiの日本子会社ゲームハイの運営でオープンβテストがスタートした。

 本作は低スペックパソコンでの動作もサポートしながら、キャラクタのリアルな挙動と小気味良い銃撃感をうまく表現できているのが大きな特徴だ。「Counter-Strike」シリーズライクなゲームデザインや、韓国オンラインFPSの先駆けとして「Special Force」と並んで比較されることも多いタイトルだ。こうした点を踏まえながら本作のファーストインプレッションをお伝えしたい。


■ すぐ対戦が始められる手軽さと低スペックPCでもアクション性抜群のゲームプレイが嬉しい

セッションの人数に余裕があれば、セッションにすぐに参戦可能なのが嬉しい
 「SA」は、近未来のアフリカを巡る軍事紛争を背景に、特殊部隊とテロリストが相争うチームベースのFPSだ。レッドチーム、ブルーチームに分かれ、最大8対8の16人で相反するオブジェクトを抱えたミッションの成否を争う。

 ゲームモードは、攻守に分かれて爆弾設置を争う「ミッションモード」と、制限時間内にお互いのKill数を競う「チームデスマッチモード」の2モードが用意され、今後はマップ上に設置されたオブジェクトを奪取し、一定時間守りきった方が勝利という「占領モード」が実装される予定だ。

 本作はヘッドショットを重視したわかりやすいゲームデザインと、ゲームプレイそのものへの移行の容易さが大きなウリとなっている。特に進行中のセッションに自由に出入りできるところは、多数のユーザーが集まるオンラインFPSのカジュアルさを活かした機能として好感視される。

 ロビーでは、セッションの進行状況にかかわらず途中参加が可能で、たとえ進行中でもセッションのチャンネル内で装備を整えた後、任意のタイミングでスタートボタンをクリックすることでマップに出撃が可能だ。このためすぐにプレイしたいユーザーは待機中の部屋よりもゲーム中の部屋を選ぶ傾向にあり、途中でメンバーが抜けても次々にプレーヤーが入ってくるのが面白い。セッション途中で分が悪くなり抜けてしまうユーザーや、サーバーからユーザーが切断されてしまいメンバーが偏ってしまうことがあっても、知らぬ間にメンバーが埋まって活況を呈しているのがこのシステムのいいところだろう。

 もちろん、一般的なFPSのように、待機中の部屋に入場して自分の好きなマップやモードをわいわい話しながら決めてもいいし、あまり時間がない場合は、すぐにプレイに入るもよしということで、幅広いユーザーニーズを受け止めたゲームデザインだと感じる。

アイテムはすべてポイントによるレンタル制。アサルトライフルやスナイパーライフルなど種類が多い

リアルさを追求した点では、被弾部位からの出血のほか、致命傷となった被弾部位が欠損するかのように体の内側へ一瞬引っ込む表現をする。また、倒されたキャラクタの死体を刻んだり、追加の銃撃を加えることもできる。「SA」は比較的低年齢のユーザーも多いこともあり、こうした表現は配慮されるべきだろう


■ 乱戦必至のチームデスマッチモード。非対称マップが多く、バランス要調整か

 チームデスマッチモードでは100kill先取または10分間でのkill数で争われる。「SA」はゲーム全体を通じてマップが狭く、チームデスマッチモードは乱戦になりやすい。中でも正対称マップで両チームが各々反対側から出撃するマップでは、マップ中央が大激戦となる。

 左右対称マップとしては、ブリッジと地下通路の上下方向で激しい攻防が行なわれる「バーニングリバー」、狭い倉庫での乱戦が楽しめる「ウェアハウス」、中央のプラントを挟んで遠距離の銃撃戦となる「パワープラント」の3つがある。

 これらの3マップは中央付近での激しい激戦が想定されており、そのものズバリの激しい銃撃戦が楽しめる。2本以上ルートが設定されており、リスポーン地付近まで戦線を上げてしまうと、他方がおろそかになるなど激しい展開が多い。

 本作には体力や弾薬を回復させる概念が無いため、押し上げた戦線の裏を取られるとあっという間に戦線が瓦解してしまう。いずれも近中距離での戦いや、拳銃に持ち替えたりしながらの白兵戦を楽しめるお勧めマップだ。

 一方、左右非対称のマップなのが、「ゲートウェイ」、「潜水艦基地」だ。一方のチームが高所を取ってしまうとワンサイドゲームになりやすく、片方の陣営の迂回ルートの入り口が敵に対して露出したところにあるなどバランスがとりにくい。「潜水艦基地」では注水されたドックに潜水艦が停泊しており、周囲の水周りでは水中戦が楽しめる。今後は低重力マップも実装されるなど表現の幅の広げ方にも注目される。

「潜水艦基地」ではドック内で水中戦が楽しめる。水中はジャンプやしゃがみの姿勢をとることはできず、前後左右キーと方向キーで全方向に泳ぐことができる

「ゲートウェイ」では高所を押さえると途端にワンサイドゲームになる。マップのバランス調整も随時されるべきだろう

「ウェアハウス」はもっとも激しい戦いが楽しめるマップ。マップ中央でグレネードの応酬が面白い

「パワープラント」では中央のプラント付近を押させてしまうと、小窓に向かってのスナイプ合戦となる

「バーニングリバー」では、橋と通路を挟んだ戦いとなる。「SA」全体を通じスナイパーライフルが非常に強力だ。開けたマップでは圧倒的な強さを発揮するので、携行弾数や威力はいくらか調整されるべきだろう


■ 思考戦にもつれ込むミッションモード。守備側は落ち着きが肝心

 チームデスマッチモードと同じくミッションモードも現在5マップが用意されている。「第3補給倉庫」、「エアポート」、「フローズンシティ」、「オールドタウン」、「ドラゴンロード」の5つ。いずれもマップ中に2箇所ある爆弾設置箇所のいずれかに爆弾をしかけて破壊するか、設置された爆弾を解除するか、相手チームの全滅で勝負が決まる。

 「ドラゴンロード」や「エアポート」は、マップ構造が心理的に守備側に開放感を与える作りになっている。守備側が爆弾設置ポイントで待っていれば浸透してきた敵を排除しやすい構造なのだが、守備側から積極的に前線を押し上げていく場面が多く、攻守の立場が逆転することもしばしばだ。

 「フローズンシティ」、「第3補給庫」は室内戦がメインで、遮蔽物も多く緊迫した展開が面白い。爆弾は攻撃側メンバー全員が持っており、爆弾を設置すると30秒間で爆破される。爆弾を解除するのにかかる時間が8秒かかるため、速やかに設置場所を特定できない限り解除は難しい。

 また、本モードでは爆弾設置の成否に関わらず制限時間でゲームが終わってしまう。つまり、攻撃側にとって制限時間残り30秒を切って爆弾を設置することはそもそも無意味であるばかりか、居場所を特定されてしまうリスクしかないのだ。

 このため、ミッションモードとはいえ、オブジェクトの爆破によってラウンドが決するケースはそれほど多くない。爆弾を設置すれば起爆時間分だけ制限時間が延長される方式をとるなど、工夫が必要だと感じた。

「SA」の登場で、オンラインFPSタイトルの先駆けがいよいよ出揃った。韓国ではCykan「Paperman」やNeowiz「A.V.A.」といったオンラインFPSの第2世代となるタイトルが徐々にユーザーの手に触れられている。今回大作が出揃ったところで、長らく日本市場に浸透してこなかったFPSユーザーが増加し、良質なタイトルが提供されていくことを期待している。



「フローズンシティ」。マップに配置された雪だるまが独特の雰囲気だ。遠くに見える敵ほどヒットボックスとエイミングにズレを感じる

「ドラゴンロード」はアジアの雰囲気が漂うマップ。B地点付近の攻防がアツイ

「第3補給庫」では狭い場所で鉢合わせになるため、密集地帯に投げこまれたグレネードで一気に戦線が瓦解することも

「エアポート」ではスタート直後のスナイプ合戦の後は山側からの遠回りルートを選択するか、倉庫側ルートを選択するかで展開が分かれる。「SA」では薄い壁の向こう側の敵を倒す「壁抜き」も可能だ

「オールドシティ」は室内や小窓からの銃撃戦になることが多く、スナイパーライフル系を選択するかアサルトライフル系を選択するかで迷うところ。角が多いためショットガンが活躍する

COPYRIGHT 2007 GAMEHI INC. ALL RIGHTS RESERVED.


【Shadowrun】
  • CPU:Pentium III 800MHz以上(Pentium 4 2.0GHz以上を推奨)
  • メモリ:256MB以上(512MB以上を推奨)
  • ビデオメモリ:32MB以上(64MB以上を推奨)


□ゲームハイのホームページ
http://www.gamehi.net/JPN/
□「Sudden Attack」のページ
http://www.suddenattack.jp/
□関連情報
【7月25日】ゲームハイ、WIN「Sudden Attack」オープンサービスを7月26日に開始
大規模アップデートと各種キャンペーンを実施
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070725/sud.htm
【7月12日】ゲームハイ、WIN「Sudden Attack」
会員登録するだけで誰でも参加できる「公開最終テスト」を実施
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070712/sa.htm
【7月3日】ゲームハイ、WIN「Sudden Attack」
クローズドβテスター1万名を追加募集
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070703/sa.htm
【6月22日】ゲームハイ、WIN「Sudden Attack」クローズドβテスト
スケジュールや実施内容等を公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070622/sadn.htm
【6月14日】ゲームハイ、ミリタリー系FPS「Sudden Attack」発表会を開催
6月15日よりクローズドβテスター募集を開始
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070614/sa.htm

(2007年7月30日)

[Reported by 三浦尋一]



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