【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

ソリッド、「ニアディアオンライン」7月24日よりCBTを開始
低年齢層にフォーカスした台湾生まれのカジュアルオンラインゲーム

7月24日~8月7日クローズドβテスト実施

 ソリッドネットワークス株式会社は、台湾LT Entertainmentが現在開発しているMMORPG「數碼精靈OnLine」のライセンスを獲得し、「ニアディアオンライン」というタイトルで日本展開を行なうと発表した。サービススケジュールは、7月10日よりクローズドβテスターの募集を開始する。募集規模は3,000名を予定。8月14日よりオープンβテストを開始し、9月にも正式サービスに移行する見込み。ビジネスモデルは、基本プレイ無料のアイテム課金制の採用を予定している。

発表に先立ち取材に応じていただいたソリッドネットワークスの長谷部望氏と、チャネル提携先のジークレストの佐藤良司氏
「ニアディアオンライン」のプロデューサーを務める長谷部氏。LT Entertainmentに対して日本側の要望を伝えるのはまだこれからということだった
「ニアディアオンライン」のゲーム画面。メニューデザインまで細かくこだわっているところなどはいかにも台湾風だが、ビギナーには敷居が高い。ウィンドウに表示されている召喚獣は、呼び出すことはできない
 「ニアディアオンライン」は、召喚獣やモンスターがひしめくファンタジー世界“リオン大陸”を舞台にしたファンタジーRPG。LT Entertainmentは、高雄市に本拠を置く新しいゲームデベロッパーであり、今回が初タイトルとなる。実は台湾でのパブリッシャーは未決定という状況だが、日本展開はいち早くソリッドネットワークスが手を挙げ、開発体制も日本向けにシフトしつつあるという。

 日本では、ソリッド自身と、チャネル提携したジークレストのゲームポータル「アットゲームズ」の2箇所でサービスを展開していく。提携ポータルは、正式サービスと前後して徐々に増やしていく方針。ちなみに台湾では12月のサービス開始が予定されており、順調にいけば日本先行展開となる。

 原題の「數碼精靈OnLine」は、英訳すると「Digital Farty OnLine」となる。日本展開では作品の方向性を明確化する意味合いから、親密な関係を意味する“near and dear”をヒントに「ニアディアオンライン」と名付け、タイトルロゴのデザインやイメージキャラクタなどを日本で新たに作り直している。タイトルロゴやイメージイラストは、レッド・エンターテインメントが担当している。  「ニアディアオンライン」は、低スペックPCでも動作する2.5Dのグラフィックス、かわいらしさを前面に押し出した二頭身キャラクタ、かわいらしい乗り物や成長する召喚獣といったカジュアル要素を特徴としており、ソリッドでは同作を低年齢層や女性層をメインターゲットとして展開していく。イメージカラーもピンクを基調とし、台湾、中国バージョンとは、かなりイメージが異なっている。

 基本的なゲームデザインは極めてシンプルで、ファイター、モンク、エレメンタラー、ディヴァインの4種類の職業から1つを選択し、敵を倒してレベルを上げたり、パーティーを組んだり、ギルドを作成したりして仲間とコミュニケーションを楽しんだり、そのほかオシャレやGMイベントなどなど、オンラインゲームとしてベーシックな要素を楽しむことができる。

 ゲームのキモとなる召喚獣については、戦闘時に召喚したり、連れ歩いたりできるわけではなく、キャラクタを強化するアクセサリーの一種として位置づけられ、キャラクタと同様にレベルを上げ性能を強化することができる。乗り物は、モンスターを捉えて乗り込むような形を取る。機能は移動速度の向上のみと、いずれもシンプルな扱いとなっている。

 コアなオンラインゲームファンにとっては物足りないゲームに映るが、オンラインゲーム初心者にとって、システム側に追い立てられることもなくマイペースで楽しめるオンラインゲームの存在はありがたく映るだろう。位置づけとしては、ネクソンの「メイプルストーリー」やゲームポットの「ラテール」と重なりそうな雰囲気だ。

 今回、ソリッド本社で、βバージョンのデモを見ることができたが、現時点ではまだチュートリアル機能がなく、インターフェイスがウィンドウを分ける形で細分化され、衣装を組み合わせて着せ替えが楽しめるアバター要素も、キャラクタが小さすぎてわかりにくいなど、低年齢層/女性層向けという新しいセグメントを狙うためには、まだまだ準備不足の印象が強かった。

 今後の展開について長谷部氏は、コミュニティ要素の核となるギルド機能の強化やストーリー要素の拡充、生産要素、ギルド間のPvP要素などの追加を挙げたが、台湾産独自の味わいをより洗練させるようなアプローチにも期待したい。日本での先行クローズドβテストを経て、今後どのような形で進化が図られるかに注目したいところだ。

【アバター要素】
衣装は8箇所に装備できるが、ドット絵で描かれたキャラクタの解像度が低いため、その変化がいまひとつ楽しめない。職業によって性別が固定されており、ファイターとモンクは男、エレメンタラーとディバインは女となる

【乗り物】
魅力的な乗り物。これらは元モンスターで、モンスターを捕獲することで乗り物として活用できるようになる。乗り物は64種類を実装予定で、現在実装済みなのは5種類

【コミュニティ要素】
吹き出しを使ったコミュニケーション。3Dグラフィックスによるエモーションが主体となった日本ではあまり見られなくなったが、まだまだ2Dグラフィックスの多い台湾ではメジャーな感情表現だ

COPYRIGHT c2007 LT Entertainment CO., LTD. c2007 SOLID NETWORKS INC. Published and Distributed in Japan by SOLID NETWORKS INC.

□ソリッドネットワークスのホームページ
http://www.solid.ad.jp/
□ジークレストのホームページ
http://www.gcrest.com/
□「ニアディアオンライン」のホームページ
http://www.2dea.jp/

(2007年7月6日)

[Reported by 中村聖司]



Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.