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【アオイシロ】
価格:未定
PS2「アオイシロ」は、2004年10月に発売されたPS2用「アカイイト」の世界観を受け継ぎ、少女を主人公にストーリーが展開する和風伝奇アドベンチャー。プロデューサーのほんまP氏をはじめ、シナリオの麓川智之氏など、同じスタッフが開発している。
公開オーディションの審査員は、ほんまP氏、麓川智之氏、イラストを担当しているHal氏、開発ディレクターの中野達也氏といった開発スタッフのほか、特別審査員として、雑誌「声優グランプリ」の編集長・川内昭治氏、相沢 保美(あいざわ やすみ)役の山口立花子さん、そして主人公・小山内 梢子(おさない しょうこ)役の日髙のり子さんが登場。そして、今回の公開オーディションに招待された一般のファン約100人の審査と、6月29日まで公式サイト上で受け付けていたオンライン投票も選考に加えられる。 オーディションは、司会進行役で、同作にも「秋田 百子(あきた ももこ)」役での出演が決定している大久保藍子さんの挨拶から始まった。続いて登場したほんまP氏は、最終選考までの舞台裏を披露。約500名からの応募があり、声優関係を担当しているスタッフが50名まで絞り込み、さらにその50名のサンプルボイスを聞いて、それぞれ5名、計10名を選出したという。そうして選ばれた10名が登場して、公開オーディションが行なわれた。 桜井 綾代の候補者は、浅利 幸さん、井澤 詩織さん、清水 若菜さん、橘 香里さん、吉成 由貴さんの5人、葵 花子は、池田 真奈さん、鈴木 麗子さん、戸村 麗子さん、間中 梓織さん、水谷 あゆみさんの5人。1人ずつステージに登り、一言挨拶をした後、オーディション用に用意された台本の担当キャラクタのセリフを演じた。そして、7人の審査員が別室へ移動し話し合いが行なわれ、オーディションに招待された100人のファンの投票結果、さらに事前に実施されたオンライン投票の結果を総合して、最終結果が決定した。 再び全候補者と審査員が登場し、特別審査員の日髙のり子さんから結果が発表された。桜井 綾代役は吉成 由貴さん、葵 花子役は、鈴木 麗子さんに決定。選考理由では、どの審査員も演技力よりもキャラクタに合った声質かということをもっとも重視したことを挙げていた。また、葵役のほうは、ゲームの導入が葵の長いナレーションで始まることから、鈴木さんのナレーション経験にも期待を寄せていた。
オーディションの最後には、選ばれた2人に加え、特別審査員の日髙さんと山口さん、司会進行を務めた大久保さんの5人で公開アテレコを披露。ゲームの音声収録は1人ずつ個別に行なうのがほとんどなだけに、2人にとっては他の声優さんと一緒にセリフを吹き込む貴重な経験になっただろう。
■ オーディション直後のお二人を直撃!
鈴木さん: プロアマ問わずというオーディションだったので、プロとしての経験を持ちながらチャレンジさせていただきました。以前にゲームの声優をさせていただいたことがあったのですが、それからしばらくは声優という分野から離れた仕事をしていたので、久しぶりのところに戻ってきました。ブランクが長く不安もありましたが、お芝居はずっと続けてきていましたので、それをそのまま出せるかというチャレンジでした。今回選んでいただいて、また新しく声優という仕事を広げるつもりなので、その1歩としていいチャンスをいただいたなと感謝しています。 吉成さん: 演劇部や養成所では演技の経験や勉強はしてきたんですけど、声優としてのお仕事をさせていただくのはこれが初めてです。オーディションはいままでもいくつか受けているのですが、このオーディションは知り合いが「受けてみれば?」って教えてくれて、ぎりぎりで応募しました。2次選考に進めたのも嬉しかったんですけど、スタジオでの2次選考以降はなにもかもが初めてのことでテンパってたんで、「ほんと私だめだぁ」と思っていたくらいなので、今回の公開オーディションに出させていただいたことも信じられないくらい大きなことで、友達やまわりのみんなが「頑張ってね」と言ってくれたことがすごい嬉しかったです。もっともっと綾代ちゃんと仲良くなろうって思いながら、今日のオーディションに臨んで、ほんとに綾代ちゃんと仲良くなれたなと自分に残ってるのでそれがほんとに嬉しいです。初めてなので、まだ皆さんに比べて力量とかタマゴのタマゴって感じなので、もっと力を付けて、収録の日に向けてこれからも頑張っていきたいです。 ――まだ台本もできていない段階ですが、キャラクタを演じる上でどのように心がけようと思っていますか? 鈴木さん: やっぱり情報がまだ少ないので、オーディション用の台本と設定資料だけが頼りなんですけど、実際に他のゲームの収録でもこれくらい演じることになると思うので、現時点で出ている情報から導き出される人間像というものを、とにかく探っていき、あと足りないと思ったものは好き勝手にやりたいです(笑)。自分がこんな人だったらやりやすいし、こんな人だったらいいなというのを加味するのが、たぶんそこが個性で人と差が出るところなんだろうなと思って、私なりに好き勝手にやりました。 吉成さん: 私も情報がすごい少なくて、書類と録音の段階では表情も1つしかわからなかったのですが、2次では何種類か出ていたのでそれをずっとゆっくり見て、心を近付けようと思いました。私が綾代ちゃんだったらどういう人かなというのを自分の中で膨らませて演じました。セリフ数も少ないし、設定も少ないので、例えば自分で歌うのならどうなるかなって歌をちょこっと作ってみたりとか、セリフにない日常的な会話を綾代ちゃんになった気分で言ってみたりとかして近付けたりしていました。 ――オーディションの全体的な感想は? 鈴木さん: どんな規模のどんな舞台でもお客様が入っていて、その目の前でお芝居をしろと言われたら大変緊張します。なので、自分をだまして、そんなに緊張してないつもりになりつつ、緊張してしまうものはしょうがないので緊張も一緒に楽しんで臨みました。 吉成さん: リハーサルも人は少なかったけど緊張して、でも始める前に「演じることが幸せです」と意気込みを言えたのが楽しくなってきて、やっている間は緊張はあまりなく、自然と出てきたことが言えたなと思いました。「幸せです」と言った後に私がどんなことをしていたとかあんまり記憶がないんですけど、本番では自然にやらせていただいたので良かったなと思いました。むしろ、最後のほうが緊張してしまって、トチったなと思いました(笑)。 ――ゲームの発売を待ちわびているユーザーに一言 鈴木さん: 発表の段階で私も初めて聞いて度肝を抜かれたんですけど、葵先生の語りで長々始まるっていう恐れ多い話を伺ったので、導入部分で世界観がひっくり返らないように、皆さんをうまく「アオイシロ」の世界にいざなえるように気合を入れて頑張りますので、頭のところで葵先生が語る世界にどっぷりひたっていただけたらと思います。
吉成さん:サブキャラクタということなので、ゲームを盛り上げるための大事な部分だと思うので、力量においてもまずは浮かないように頑張ります。投票とかがあったんで、私以外の方が良かったのにと思っているユーザーさんもいると思いますので、その方にも綾代が吉成由貴で良かったと思っていただけるように、好きになっていただけるように頑張っていきます。
(2007年7月2日) [Reported by 滝沢修]
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