CEROレーティング：A(全年齢対象)

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　株式会社スクウェア・エニックスのニンテンドーDS用ボードゲーム「いただきストリートDS」がついに本日発売となった。価格は5,040円。CEROレーティングはA (全年齢対象)。本誌でも過去に何度かご紹介しているが、今回はあらためてゲームの概要について解説していく。

　「いただきストリートDS」は、堀井雄二氏の代表作のひとつ「いただきストリート」シリーズ最新作。すごろくタイプのボードゲームで、“お店”や“株”を買って資産を増やしていき、誰が最初に目標資産に到達するかを競いあう。シングルプレイはもちろん、“対人戦”の面白さも追求したゲームバランスがゲームファンから高く評価されている。

　ファミリーコンピュータ版、スーパーファミコン版、プレイステーション 2版など複数のプラットフォームで展開されてきた本シリーズだが、最新作はスクウェア・エニックスと任天堂のコラボレートにより、「ドラゴンクエスト」シリーズと「スーパーマリオ」シリーズのキャラクタによる共演を実現。オリジナルキャラクタを作ってゲームに参加することになり、外観などはアイテムを使うことでカスタマイズできる。アイテムは150種類以上が用意されている。

【マイキャラのカスタマイズが可能】
アイテムの持ち替えはいつでも可能。カスタマイズは、盤上で実際に動かすコマにも反映される

　ゲームの遊び方は、いたってシンプル。まずはサイコロを振り、出た目に従い盤上にあるマスにそって自分のコマを動かしていく。持ち主がいないマスに止まったら、そのマスにあるお店を購入することができる。ただし、止まったマスがすでに誰かのお店だったときは、そのプレーヤーに“買い物料”を払わなければならない。所有しているお店は、そのマスに止まることで増資ができる。増資するとお店の規模が拡大し、止まったプレーヤーからもらえる買い物料の額面が増える。なお、お店は複数持つことが可能で、同じエリアに複数の店を持つと、より店舗の価値が増していく。

　盤上にひとつずつマスが用意されている“ハート”、“スペード”、“ダイヤ”、“クローバー”といった4つのマークを集めて“ぎんこう城”に戻ると、レベルアップして王様から賞金が貰える。こうして得た資金は、店のほか“株”の購入にも使える。株はエリア単位になっており、諸条件により増減。株価が上がれば、当然プレーヤーの資産価値も向上する。こうした手順をプレーヤー全員で繰り返していき、目標資産に到達したプレーヤーが“ぎんこう城”に戻ったら、その時点で“アガリ”となりゲーム終了となる。

サイコロを振ってコマを進めていく。ルールはシンプルだが、マスの取りかた、増資など、奥深いゲーム性で多数のファンを虜（とりこ）にし続けている

　盤面には、「マリオ」と「ドラクエ」の世界観がミックスされた、なんとも華やかなフィールドが描かれている。お店などのほかにも、複数のミニゲームが楽しめる「カジノマス」、止まったあと1ターンの間、他プレーヤーが支払った買い物料の2割がもらえる「ラッキーマス」、チャンスカードが1枚めくれる「チャンスカードマス」、他の場所に一瞬で移動できる「ワープマス」など、多彩な仕掛けが満載。

　DS本体の上画面にはゲームの盤面とメニューが、下画面には資産、キャラ、マスの全景（マップ）がそれぞれ表示される。ゲーム中は登場キャラクタが状況に応じて色々なことをしゃべるなど、楽しい要素が満載。すぎやまこういち氏と任天堂サウンドチームが監修したBGMが、ゲームをさらに盛り上げてくれる。

上画面と下画面で情報が整理されており、非常にプレイしやすくなっている

　ゲームモードは、あらかじめ用意された対戦相手とマップをクリアしていく「ツアーモード」、マップやキャラクタを自由に選んで対戦する「フリーモード」が用意される。フリーモードで選べるキャラクタやマップは、ツアーモードをクリアすることで順次増えていく仕組み。各ステージクリア後は、成績に応じて複数枚の“コイン”が与えられる。コインは、前述のカスタマイズアイテム購入時に必要となる。なお、アイテムにはツアーモード内でしか手に入らないものもあるという。

フリープレイで選べるマップやキャラクタは「ツアーモード」をクリアすることで順次増えていく

　主なキャラクタは、マリオ、ルイージ、ゼシカ、スライム、りゅうおう、ピーチ姫、クリフト、プリン（ドラゴンクエストII）、ビアンカ、ククール、ヤンガス、ヨッシー、ドンキーコング、アリーナ、ワリオなど。この他にも、多数のキャラクタが登場。シングルプレイ時は、それぞれプレーヤーにとって手強きライバルとなる。

　対戦プレイは、ニンテンドーWi-Fiコネクション、ワイヤレス通信、DSダウンロード通信機能に対応。あの「いたスト」が、いつでもどこでも気軽に遊べるのは、ファンならずともうれしい限り。興味がある人は、この機会にぜひともチェックしていただきたい。

【スクリーンショット】
クッパになりきれる? カワイイ“クッパスーツ”や頭の帽子にパックンフラワーの付いた“パックンフラワー”、厳つい顔になってしまう“ドッスンヘッド”などなど、アイテムも豊富。Wi-Fiコネクションを使用して対戦することを考えれば、こういった分身となるキャラクタをカスタマイズできるシステムは嬉しいところ

(C)2007 ARMOR PROJECT/SQUARE ENIX All Rights Reserved.
(C)KOICHI SUGIYAMA
DRAGON QUEST characters: (C)ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX
SUPER MARIO characters: (C)2007 NINTENDO
CHARACTER ILLUSTRATION: SHIRO AMANO

□スクウェア・エニックスのホームページ
http://www.square-enix.com/jp/
□関連情報
【5月12日】ニンテンドーDS用2タイトルレポート
「すばらしきこのせかい」、「いただきストリートDS」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070512/suba.htm
【4月6日】スクウェア・エニックス、ドラクエシリーズとマリオシリーズの共演
「いただきストリートDS」6月21日発売決定
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070406/itasuto.htm
【2006年10月19日】スクウェア・エニックス、DS「いただきストリートDS」
登場キャラクタとゲーム画面を公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20061019/itast.htm
【2006年10月2日】スクウェア・エニックス、DS「いただきストリートDS」発売決定
「ドラゴンクエスト」と「スーパーマリオ」が共演。Wi-Fiにも対応
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20061002/itast.htm

(2007年6月21日)

[Reported by 豊臣和孝]