【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

Xbox 360のHDD(120GB)と
メモリーユニット(512MB)を試す

6月7日 発売

価格:18,900円(HDD)
5,775円(メモリーユニット)


 マイクロソフト株式会社が6月7日に発売したXbox 360用の2つのストレージ機器、ハードディスク(120GB)とメモリーユニット(512MB)。新着デモなどをオートでダウンロードする機能がアップデートで提供されて以来、ダウンロードコンテンツを収集しているユーザーには、大容量ストレージは非常にありがたい。また、Xbox Live Arcadeタイトルなどをメモリーユニットに入れて持ち歩こうと考えている人は、容量が増えたXbox Live Arcadeタイトルに対応した512MB版のメモリーユニットの登場もうれしい話だろう。

 メモリーユニット(512MB)は、従来の64MB版と比べて容量が拡大したほかは、Xbox Live Arcadeの「Geometry Wars: Retro Evolved」のフルバージョンが収録されているという違いがある程度。「Geometry Wars: Retro Evolved」は、シューティングファンに向けたなかなか面白いタイトルなので、フルバージョンをまだ購入しておらず、メモリーユニットを購入する予定があるなら、512MB版を検討してみることをオススメしておきたい。

512MB版のメモリーカードの仕様内訳。あらかじめゲームが1本収録されている 「Geometry Wars: Retro Evolved」のフルバージョンが遊べる。HDDへのコピーや転送は不可


 さて、ここからは、HDD(120GB)を中心に見ていこう。20GBを装備した通常版からの移行手順などを中心にチェックしていく。

■ 体験版を多数収録。ただしパッケージタイトルの体験版は英語版

120GBをそのままXbox 360にセットしてみたところ
 まず、コアシステムに新規にHDDを増設する場合から見ていこう。HDD(120GB)には、あらかじめ19のXbox Live Arcade/パッケージタイトルが収録されている。ただし、「Hexic HD」以外のタイトルはすべて体験版。また、パッケージ版タイトルの体験版は英語版になっているようだ。

【Xbox Live Arcade(体験版)】
Assault HeroesBankshot Billiards 2Geometry Wars: Retro Evolved
Marble Blast UltraOutpost Kaloki XSmall Arms
UNOZumaGギャラガ
クローニング クライドディグダグニューラリーX
パックマンミズ・パックマン
【パッケージタイトル(体験版)】
コール オブ デューティ 3ロスト プラネット エクストリーム コンディション
ファイト ナイト ラウンド 3ニード・フォー・スピード・カーボン

 コアシステムにHDDを増設する場合は、電源をOFFにしたXbox 360に、縦置きした本体上部のハードディスク ベイにHDDをカチッとはめ込むだけで使用可能となる。あとはスムーズに使用できるはずだ。

■ 20GB版からのアップグレードは時間がかかる

20GB版(下)と120GB版(上)の違い。本体のカラーが異なり、20GB版はメタリックだが、120GB版はソリッドなグレー。120GB版のみに容量の表記がある HDD背面。パーツ周りは基本的に変更はないようだ。バーコードシールの周囲のみ違いが見られる。20GB版は韓国製、120GB版はタイ製だった。ちなみに20GBは初回限定版


 通常版のXbox 360のユーザーは、あらかじめセットされている20GBのHDDからデータを移動させる必要がある。120GB版のパッケージには、データ転送用のディスク、そしてHDDと本体を接続するための転送ケーブルが付属している。これらを使って、20GBのHDDからデータを移動させれば、Xbox Liveアカウントやダウンロードしたコンテンツデータをそのまま、120GBのHDDへと乗り換えられる。

 この転送には注意点がある。一度120GBの方へデータを移動させてしまった後は、残った20GBのHDDは初期状態に戻ってしまう。また、120GBからは20GBへのデータの移動はできない。複数のHDDからの移動させたデータを120GBでまとめることもできない。最後に転送されたデータのみが反映される。この3点だ。

120GBに付属している転送ケーブルをセットしたところ
 さて、実際のデータ移動方法だが、今まで使用していた20GB版はそのまま本体にセット、本体の電源を落とした状態で、120GB版を転送ケーブルに接続し、本体のUSB端子に接続する。そして、転送ディスクをドライブトレイにセットし、転送プログラムを起動する。

 ここで1つ問題が生じた。マニュアルを見ると「本体背面のコントローラ端子(これがUSB端子)に接続してください」と書いてあるのだが、転送ディスクでは、本体正面のコントローラ端子に接続している図が表示されている。実は、今回テストしたケースでは、背面の端子に一度は接続してみたものの、120GB版HDDが認識されていなかったようで、いつまでたってもウィザードを先に進ませることができなかった。

 マニュアルにもあるとおり、コントローラ端子にHDD接続ケーブル以外のものを接続していると、うまくHDDをうまく認識してくれないようだ。そこで、すべてのケーブルを端子からはずし、転送プログラム表記のとおり、前面のコントローラ端子に接続してみたところ次へと進むことができた。

 20GB版には10GB程度のデータが収録されていたが、転送には「1時間24分」の時間がかかると表示された。もともと主にコントローラを接続するための端子だけに、予想はしていたもののやっぱり時間がかかるのだ。実際に転送をスタートしてからしばらく放っておいたが、途中でスクリーンセーバーが起動してしまい、正確な進行度がわからなくなってしまった。転送が終了するまでには実質1時間以上はかかっていた。

マニュアルの指示と違うコントローラ端子の接続には戸惑ったが、あとは時間があればスムーズにコンテンツの移動ができる


 無事データの移動が終了したら、一度本体の電源をOFFにし、本体の20GBにあるつまみ(ボタン)を押しながらHDDを引き上げる。ボタンを押しながらHDD本体を引き上げるので、片手でやると楽にできるのではないだろうか。はずしたドライブベイに、今度は120GBHDDを設置する。これであとは本体を起動するだけだ。

移動した後の20GBを本体に接続してみたところ。Xbox Liveアカウントはすでにない 120GBの方をセットしてみた。きちんとコピーできていた


 なお、HDDの速度を純粋に計測するちょうどいい手段がなかったため、CD1枚をHDDに取り込むまでにかかった時間を計測してみたが、20GBも120GBもほとんど差はなかった。

 大容量以外に目立った特長のない120GB版HDD。だが、カスタム サウンドトラックのために、CDをどんどんHDDに貯めこんでいる人もいるかもしれない。「Forza Motorsport 2」のリプレイ保存などのHDDが付いているからこそ実現できる機能もある。また、北米で発売されている「Xbox 360 エリート」の日本上陸が待ちきれない人には、ハードディスク(120GB)をチョイスするのはありかもしれない。

□Xbox 360のホームページ
http://www.xbox.com/ja-JP/
□製品情報
http://www.xbox.com/ja-JP/hardware/accessories/memory.htm
□関連情報
【3月28日】米Microsoft、HDMI搭載の上位機種「Xbox 360 エリート」を発表
日本国内での発売時期は未定。別売の120GB HDDは発売決定
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070328/xbox.htm
「Xbox 360」記事リンク集
http://game.watch.impress.co.jp/docs/backno/news/x360link.htm

(2007年6月8日)

[Reported by 佐伯憲司]



Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c)2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.