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タイトーのDS「私のハッピーマナーブック」を使った講習会
ソフトの監修も行なった西出博子先生から楽しくマナーを学ぶ

5月9日 開催



タイトーから発売された「私のハッピーマナーブック」。監修は西出博子先生。西出先生によると、本と違って執筆量が膨大にふくれあがり大変だったとか
 株式会社タイトーから4月5日に発売された、マナーと教養を身につけるためのニンテンドーDS用ソフト「私のハッピーマナーブック」。このソフトの監修を担当した西出博子先生の会員制サロン「Happy Manner Salon」において「私のハッピーマナーブック」を使用したマナー教室が開催されている。

 「Happy Manner Salon」は会員制サロンで、永久会員費3万円を支払うことで会員はほとんどの口座を1コインで受講できる。今回の「ニンテンドーDSマナーソフトと学ぶ*マナー教室」は、1回の受講費が一般7,000円、会員5,000円。コースは全2回の口座で、1回の講座は2時間程度。女性だけでなく男性も受講できる。次回開講予定日は6月7日に第1回講座、6月28日に第2回講座が予定されている。ニンテンドーDSのハードの貸し出しも行なうが、ソフトは受講料に含まれている。

 西出先生はマナーについて「マナーは堅苦しいイメージがある。それを教えてくれる先生も厳しいイメージ。でも、本来はそうではなく楽しいものです。そういった意味で、『私のハッピーマナーブック』の監修の依頼をタイトーさんからもらったとき嬉しかった。ゲームと言えば楽しいイメージ。楽しんでマナーを学べるのであればすぐに取り入れようと思った」とか。

 ただ西出先生は「マナーの形を学び、できればそれで良いのではない。心から表現することが重要で、心の部分を (ソフトに) 落とし込めるのであれば監修も引き受けるとタイトーさんには最初にお話しした」という。たとえば食事のマナーにおいて、ナイフとフォークは外側から取っていくものだが、内側から取っていく人がいてもそれを笑うことはいけないことで、そういった意味では心から磨いていくことがマナーの本質ともいえるだろう。

 また、ソフトの監修作業については「本であれば256ページ程度ですが、メディアが違うので、どんどん詰め込める。執筆量が膨大になり大変だった」と苦労の一端を明かした。

 講習会でこういったゲームを使用する事については、「(ソフトを使えば) テストの点数が即座に出てくるので、点数が悪く落ち込む人もいたりするが、講座が非常に盛り上がる。楽しんで学べるという点でありがたい」と効果を分析。さらに「サロンでの講座では、1回目の講座で診断テストの点数が悪いと2回目は点数をアップさせたいので勉強してくるようです。前向きに学んでくれているようです」と「私のハッピーマナーブック」がプラスに働いているようだ。

 西出先生は企業研修なども担当していると言うが、「大企業の新人研修などでも『私のハッピーマナーブック』を使用しています。大企業に就職するような方は、(マナーのような基本事項は) すでにできていると思いこんでいる人も多い。そこで診断テストを行なうとできない。そこで講座は盛り上がりますね」という。受講生の受けも上々なようで「感想として楽しいという風に聞いています。また、知らないことがたくさんあったということで、もっとやりたいという意見も聞きます」とこちらもソフトによる学習が効果的に働いているようだ。

 西出先生は「『私のハッピーマナーブック』は明らかに女性向けに作られています。でも、男性にやっていただきたい」と語る。「もてたいけどどうやって振る舞えばいいかわからないという男性は多い。女性は本やこういったソフトで勉強してマナーを知っている。そういった女性と一緒に食事に行きマナーを知らないと女性がドン引きしてしまいます。そうならないためにもぜひ男性に購入してもらいたい」と理由を挙げ、「『私のハッピーマナーブック』の中にはノベルが入っているので、それを読み女性心理にも詳しくなって欲しい」とアピールした。

 また、すでに購入したユーザーに向けては「ゲームをプレイしていると私のコラムなど様々なご褒美 (プレゼント) が用意されています。このご褒美を欲しいという人がいらっしゃいますが、これはゲームをプレイするしかない。そういった意味でよく出来ています」とプレイし続けて欲しいとコメントした。

 今回の講習会には5人の生徒さんが参加。まずはニンテンドーDSにソフトをセットし、電源を投入するところから講習はスタート。その後、生徒の皆さんはすぐに診断テストをプレイし始め、クイズにかなり熱中しているようだった。「あれどうだったっけ?」といった声があちこちで聞こえる中、診断テストをプレイし終え採点に。2回目の講習で点数が上がった人や、初めてのプレイにもかかわらず高得点を獲得しホッとしている人も。

 ここで「どうでしたか?」という西出先生の問いかけに「食事のところで間違えてしまいました」といった生徒さんの声が上がった。これに対して西出先生は「あの問題は引っかけですね!」と笑いながら答えテーブルマナーの講習に自然と入っていく。「マナーは楽しく学ぶもの」という西出先生らしく、常に会話が交わされ楽しい雰囲気で授業は進んでいった。

 西出先生は小中高校の学校の教員にもボランティアでマナーを教えているという。そこで学校で「ニンテンドーDSを持っていますか?」と生徒にアンケートを採ったところほとんどが所有していたという。そういった中で、この「私のハッピーマナーブック」を使い、学校など教育機関でもマナーの学習を取り入れていくなど多方面での展開を現在考えているという。

 楽しんで学ぶというソフトが多数発売されている昨今ではあるが、講習会にまで使用されるという例はあまりないだろう。今後もこういった多方面で展開されるとおもしろいのではないだろうか。

西出博子先生。「マナーとは堅苦しいものではなく楽しいもの」と仰る先生だけに、授業の雰囲気も非常に明るい 「ソフトはどうやってセットするのでしょう……」という所から授業はスタート。受講生の皆さんは熱心にソフトにのめり込んでいた 「私のハッピーマナーブック」の診断テストをプレイしてもらうところからスタートする。診断テストしていると後ろから先生がのぞき込む。受講生の皆さんは「緊張します……」と言いながらもテストに打ち込んでいた
テストが終わると、生徒さんとの会話の中から食事のマナーについての講習に自然と移行していった。写真では「食事の途中で中座するときのナイフとフォークの位置」についての講習。フランス式とイギリス式があるという 冠婚葬祭の時の祝儀袋について。誰もが悩むところだが、もちろん全て決まりがある 教室の片隅にはソフトとパンフレットがディスプレイされていた

【スクリーンショット】
「私のハッピーマナーブック」。西出先生によれば「女性向けに作られていますが、ぜひとも男性にプレイして欲しい」とアピール。理由は「最近の女性は、こうやってマナーの勉強を行なっている。そういった女性と食事をするとき男性がマナーを知らないと女性はドン引きしてしまいます」と言うことらしい。カップルでマナーを学ぶのも良いかもしれない


(C)TAITO CORP.2006
イラストレーション:かねまつかなこ/SUGAR
監修:西出博子/WitH Ltd.

□タイトーのホームページ
http://www.taito.co.jp/
□「私のハッピーマナーブック」公式サイト
http://manakyo.com/
□「Happy Manner Salon」公式サイト
http://www.erh27.com/erh/
□関連情報
【2月5日】タイトー、DS「私のハッピーマナーブック」
学習が楽しくなる「ハッピーポイント」と「カリキュラム」を紹介
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20061207/hmb.htm
【2006年12月7日】楽しみながらマナーと教養が身につくソフト
タイトー、DS「私のハッピーマナーブック」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20061207/hmb.htm

(2007年5月9日)

[Reported by 船津稔]



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