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「SEGA PC」新作タイトル発表会レポート
「SPLASH! GOLF」をはじめ5タイトルの内容を紹介

4月20日 開催

会場:東京デザインセンター

 株式会社セガは、同社のPC向け新作タイトルの発表会を、4月20日に開催した。発表会で語られた同社の今後の方針などについては別の記事で扱っているので、ここでは発表会に出された新作5タイトルを詳細に紹介していく。



■ SPLASH! GOLF

プロデューサーの徳永剛氏
 トゥーンシェーディングを採用した、カジュアルな3Dゴルフゲーム。プロデューサーの徳永剛氏は発表において、アイテム課金制での運営を前提に制作を始め、実際のサービスにおいても基本利用料金は無料で提供すると明言した。

 プレーヤーキャラクタは、男の子のラスクと女の子のミエルという2人のオリジナルキャラクタが公開されており、今後も追加されるという。しかし本作で最も注目すべきはキャディのほうで、セガのゲームタイトルのキャラクタが登場する。プロモーションムービーには、ソニックやナイツ、「ぷよぷよ」のカーバンクル、「スペースチャンネル5」のうらら、「ファンタジーゾーン」のオパオパなどの姿も見えた。

 ゲームではプレーヤーキャラクタだけでなく、キャディも成長し、より的確なアドバイスをくれるようになるという。またキャディごとに異なるスペシャルショットを持っており、キャディを変えることでゴルフの戦略も変化するという仕掛けになるようだ。

 衣装アイテムについては、単純なステータスアップや外見の変化はもちろん、各キャラクタの好みも影響するという。気に入った衣装を着せると喜び、逆に気に入らない衣装を着せると怒ったりする。このキャラクタの気分の変化が、キャラクタのモーションにも影響する。つまり着せるものによってモーションが変化するというわけだ。

 ゲームモードは、最大8人の対戦モードや、最大50人での大会モードを用意。他にも友達同士で遊ぶためのサークルモードや、段位認定モードなども用意される。また対戦をスムーズに遊べるよう、対戦相手を自動的に探す自動マッチアップ機能も搭載されるという。

 試遊してみた感触では、システムはかなりオーソドックス。スイングは、マウスかスペースキーを押してスイングの強さとタイミングを決めるという、ゴルフゲームではおなじみのもの。しかしキャラクタやフィールドのデザインは、同社のキャラクタの世界観を取り込み、うまく独自色を出している。またフィールドの風向きによって、雨の降る角度が変わるなど、細かなところで丁寧に作られていると感じられた。

ミエルの声とテーマソングを担当する稲村優奈さん
 発表会には、ミエルの声優を務める稲村優奈さんも来場。「着替えができたりして面白そう。プレーヤーのみなさんが、ミエルにどんな衣装を着せるのか楽しみ。オンラインゲームなので、友達を誘ってやってみたい」と話していた。稲村さんは本作のテーマソング「SPLASH LOVE」の歌も担当している。

 サービスは2007年に開始予定。対応OSは、Windows XP/Vista。動作環境は、Pentium 4相当のCPUと、Intel 845G相当のビデオカードなど、低めのスペックでもプレイできるよう調整が進められている。

【SPLASH! GOLF】
カジュアルなゴルフゲームというコンセプトの作品。多彩なキャラクタを使ったキャディが登場するのは、セガファンには嬉しい要素


【「SPLASH! GOLF」プロモーションムービー】 【「SPLASH! GOLF」プロモーションムービー テーマソングバージョン】
[WMV9形式: 10.8MB 2分29秒] ZIP圧縮 [WMV9形式: 12.7MB 2分11秒] ZIP圧縮

□「SPLASH! GOLF」のページ
http://splashgolf.jp/



■ ゾンビ打 ザ・タイピング・オブ・ザ・デッド 2

ネットワーク事業推進部マネージャーの木岡勝利氏
 今回発表された5タイトルの中では唯一、オンラインに対応しない純粋なパッケージソフトとなる、タイピング練習ソフト「ゾンビ打 ザ・タイピング・オブ・ザ・デッド 2」。前作「ゾンビ打 ザ・タイピング・オブ・ザ・デッド」シリーズは、同社のPCゲームとしては最多となる累計20万本以上を売り上げたという。

 今回は同社のガンシューティング「ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド 3」の世界観をもとに作られており、ストーリーモードにはコース分岐やマルチエンディングも用意されている。その他にも、初心者向けのチュートリアルや、条件クリア型のミッションモード、脳を使ったタイピング練習ができるブレインショックなど、多彩なゲームモードを収録している。

 また本作では、プレーヤーのレベルに合わせて動的に難易度が変化するシステムを搭載。短い単語をミスなく回答していくと、徐々に長い言葉になり難易度が上がる。しかしミスをするとまた短い言葉に戻る、といった仕組みだ。ゲームモードの多彩さと合わせ、幅広いスキルのユーザーに対応できる。

 出題ワードは前作の2倍になるそうで、スポーツや日常会話といった特定のジャンルのワードに限定してタイピングができるワードジャンル機能を新たに搭載する。また、個人データを記録してデータベース化、グラフ化をするパーソナルアバター機能も用意されるなど、トレーニングソフトとしての充実も図られている。

 2007年発売予定で、価格は未定。Windows XPとVistaに対応予定としている。

「ゾンビ書 THE KANJI OF THE DEAD (仮)」
 さらに「ゾンビ打」シリーズの他の展開について、2つの作品が明らかにされた。1つ目は、「ゾンビ打 タイピングラリアット」のMac OS版。Mac OS X 10.4以降対応で、7月に発売される予定。

 もう1タイトルは、「ゾンビ書 THE KANJI OF THE DEAD (仮)」。Windows Vistaのタッチテクノロジに対応したタイトルで、タブレットを使って漢字を入力する。迫り来るゾンビの前に表示されるひらがなの文章の一部を、正しい漢字に書き換えていく。こちらは今のところ、発売時期は未定となっている。

【ゾンビ打 ザ・タイピング・オブ・ザ・デッド 2】
おぞましいゾンビに追われ戦うストーリーと、全く場に合わないワードのギャップは本作でも健在。初心者から上級者まで幅広いレベルに対応する


【「ゾンビ打 ザ・タイピング・オブ・ザ・デッド 2」プロモーションムービー】
[WMV9形式: 23.6MB 2分20秒] ZIP圧縮

□「ゾンビ打 ザ・タイピング・オブ・ザ・デッド 2」のページ
http://sega-pc.com/tod2/



■ プロ野球チームをつくろう! ONLINE

プロデューサーの瀬川隆哉氏
 プロ野球チームを運営するスポーツシミュレーション「プロ野球チームをつくろう!」シリーズのオンライン版。プロ野球12球団に在籍する約600人の選手が実名で登場し、彼らを育成しながら、他のプレーヤーと競い合っていく。

 プロデューサーの瀬川隆哉氏は発表の冒頭において、「忙しい現代人でも気軽に遊べるもの」と本作のポリシーについて語った。具体的には、ログアウト中も定期的にペナントレースが進められ、試合の処理がサーバー側で行なわれる。ユーザーは事前にチームを整えておけば、あとは定期的に試合結果を確認するだけでいい。試合結果は、3Dグラフィックスを使ったリアルなビジュアルで確認できるほか、スコアボードのみのチェックも可能。1日15分程度のプレイでも十分に遊べるという。

 チームに入れる選手は、カードとして入手できる。カードがゲームをプレイして入手したポイントで購入できるが、ランダムになっており、どの選手が獲得できるかは購入するまでわからない。ただし選手カードは、他のプレーヤーとのトレードや、オークション形式のポスティングなど、オンラインならではの機能でも入手できる。

 同社は5月中旬より、クローズドβテストに当たる「エキシビジョントライアル」を実施する。テスターの募集は4月27日より開始される予定で、詳細は後日、公式サイトで発表される。

 2007年夏サービス開始予定で、価格は未定。対応OSは、Windows XP/Vista。

【スクリーンショット】
短時間でも遊べることを大前提にしたオンラインゲーム。カジュアルにも、やりこみ好きにも楽しめることを狙っている


【「プロ野球チームをつくろう! ONLINE」プロモーションムービー】
[WMV9形式: 19.5MB 2分37秒] ZIP圧縮

□「プロ野球チームをつくろう! ONLINE」のページ
http://www.yakyutsuku-online.com/



■ プロサッカークラブをつくろう! ONLINE

プロデューサーの椎野真光氏
 「プロ野球チームをつくろう!」シリーズと並ぶ人気を集めているスポーツシミュレーション「プロサッカークラブをつくろう!」シリーズのオンライン版。既に2度のクローズドβテストも行なわれ、サービス開始まで秒読みに入っている。

 プロデューサーの椎野真光氏は本作について、「大人が本気で遊べるオンラインゲームにしたい」と語った。こちらも時間をかけずに遊べるようデザインされており、練習や戦術、スカウト派遣などの設定をしておくと自動的にサーバーで処理され、試合が進んでいく。

 ゲーム内容については既に多くの部分が明かされているが、目新しい話題としては、コミュニティ機能の充実がある。ブラウザを使ったゲームと連動するWEBコミュニティが用意され、他のプレーヤーと非同期にコミュニケーションが取れるよう配慮されている。このWEBコミュニティは今後も拡張され、いずれはゲーム内の操作もできるようにしたいとしている。

 また今回、サービス開始日が4月24日の夕方を予定していることも明らかにされた。利用料金は、初期費用となるクラブ代表登録料が1,500円、その後の月額料金が1,500円となる。パッケージ版の販売はせず、クライアントは公式サイトからのダウンロードでのみ入手できる形になる。クライアントのダウンロードは、4月20日より開始される。

【スクリーンショット】
「プロ野球チームをつくろう! ONLINE」と同様、オンライン化されたことで短時間でもプレイできるゲームを目指している。こちらはまもなくサービス開始予定


【「プロサッカークラブをつくろう! ONLINE」プロモーションムービー】
[WMV9形式: 25.8MB 3分3秒] ZIP圧縮

□「プロサッカークラブをつくろう! ONLINE」のページ
http://www.sakatsuku-online.com/



■ ファンタシースターユニバース イルミナスの野望

ディレクターの酒井智史氏
 「ファンタシースターユニバース」の続編となるオンラインアクションRPG。こちらも既にネットワークトライアルが開始されており、ディレクターの酒井智史氏は「ネットワークトライアルの結果を受けて、最後の調整に入っている」と語った。ただ現在のところ、今後のスケジュールの詳細は語られず、発売日も2007年予定のままとなっている。

 ゲーム内容については、ジェネレートしたオリジナルキャラクタを主人公としたシングルプレイモードや、男性顔などカスタマイズ機能の追加、カジノや海岸などの新ロビーなど、新たな要素が紹介された。

【スクリーンショット】
新たな要素が各所に加えられたほか、バランス調整も行なわれている。あとは発売時期が気になるところだ


【「ファンタシースターユニバース イルミナスの野望」オープニングムービー】
[WMV9形式: 14.7MB 1分40秒] ZIP圧縮

□「ファンタシースターユニバース イルミナスの野望」のページ
http://illuminus.phantasystaruniverse.jp/

(C)SEGA

□セガのホームページ
http://sega.jp/
□関連情報
【4月20日】セガ、「SEGA PC」新作タイトル発表会を開催
「野球つくONLINE」、「SPLASH! GOLF」など新作続々発表
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070420/segapc.htm

(2007年4月20日)

[Reported by 石田賀津男]



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