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プレイ料金:1回1枚100円
「ポケモンバトリオ」は、昨今ひとつの市場を築いているキッズ向けのアミューズメント筐体。大きく違うところとしては、これまでの業務用キッズアミューズメント筐体ではカードが主流であったのに対し、「ポケモンバトリオ」では“パック”と呼ばれるコインのようなものを使用している点。直径40ミリ、厚さ3.4ミリのパックには、ポケモンのキャラクタデータが登録されており、筐体上でスキャンさせフィールドに配置すると、画面上にも同種のポケモンが表示される。フィールド上でパックを移動させると画面上のポケモン達もそれに合わせて動き回る。 1回100円でプレイするごとに1枚のパックを獲得できるシステムは、これまでの業務用キッズアミューズメント筐体と同じ。パックをスキャンさせフィールド上に配置するとゲームがスタートとなる。フィールド上には最大3体まで配置でき、3対3の戦いが可能。ポケモンの組み合わせによってはコンボが発生することもある。会場で行なわれたデモプレイでは「たびのなかまコンボ」が発生していた。 バトルの勝敗は相手の体力 (HP) をゼロにすれば勝利となる。最前線に近くなるほど攻撃力は増し、後ろになればなるほど防御力が増していく。ゲーム中はパックを移動させることでフォーメーションを作る。フォーメーションを形成し、プレーヤーが攻撃および防御するポケモンを1体決定するとポケモンの相性 (火の属性のポケモンがくさ属性のポケモンに強いなどのこれまでのシリーズ共通の相性) やフォーメーションの効果によりバトルの勝敗が決定。バトルは迫力のある映像で画面上に描かれる。 このバトルを数ターン繰り返すことで相手の体力を削っていきゼロにするか、もしくは時間切れの時点で体力が多い方が勝利となる。フォーメーションを作ることで、駆け引きがよりクローズアップされることとなる。たとえば体力が少なくなってきたところで後ろに下げ防御力を高めると見せかけて後ろ側から攻撃を仕掛けるといった戦法もありだろう。逆に相性の良いポケモンを前方に置き、圧倒的な攻撃力で「こうかはばつぐん!」な攻撃で圧倒するという手もある。フォーメーションでは、たとえば会場で披露された中には3体を1直線に並べることで、防御力を高める「てっぺき」といったフォーメーションもあった。これらは小さな子供には難しい側面もあるかもしれないが、これまでのポケモンのゲームに慣れ親しんできた小学校中学年以上の子供には、案外すんなりと受け入れられるかもしれない。 第1弾として登場するポケモンは36種類で、順次追加されていく予定。1人でプレイするときはCPU対戦となる。 今回の発表ではお披露目と言うことで、まだ決定していない点も多く未定の部分もあったが、「ポケモンバトリオ」では戦績を記録できるシステムも用意されているという。戦績を記録できるチップや、パックをコレクションできる「専用パックファイル」、筐体連動液晶トイなど周辺玩具の発売も予定されており、玩具売り場のそばに筐体を設置することで“売り場の劇場化”を狙い、相乗効果を高めたいとしている。 スケジュール的には、6月に開催される予定の次世代ワールドホビーフェアやおもちゃショー、ポケモンセンターなどで一般ユーザーへのお披露目が行なわれ、7月から稼働開始を予定している。「専用パックファイル」などの周辺市場も含め1年で30億円、3年で100億円を目標としているという。
開発はタカラトミーとAQインタラクティブの共同で行なっており、発表会に出席したAQインタラクティブの石井洋児代表取締役社長は、「私自身もアミューズメント作品の開発に携わってきましたが、AQインタラクティブとしてアミューズメント市場への参入は目標でした。『ポケモンバトリオ』の制作にはノウハウ全てを投入している」とコメント。タカラトミーと共に業務用キッズアミューズメントの市場調査を行ない、これまでにないものを投入したいと言うことで、「コレクションして楽しいもの」としてパックを採用し、フォーメーションなどのゲームシステムを導入した意欲作になっている。
(C)2007 Pokemon. (C)1995-2007 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc. Developed by TOMY and AQ INTERACTIVE ポケットモンスター・ポケモン・Pokemonは、任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。
□タカラトミーのホームページ (2007年4月11日) [Reported by 船津稔]
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