【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

タカラトミーとAQインタラクティブ、AC「ポケモンバトリオ」今夏展開開始
“パック”を使った3対3のバトルが魅力

2007年7月 稼働開始予定

プレイ料金:1回1枚100円

ゲーム画面。筐体の台座に置いている“パック”を移動させると、それに合わせてこの画面のキャラクタもキビキビとリアルタイムに動く。フォーメーションが重要となる局面も
 株式会社タカラトミーと株式会社AQインタラクティブは、本日都内で開催された「2007 タカラトミーグループ 夏商談会」の会場で、業務用キッズアミューズメント筐体「ポケモンバトリオ」を2007年7月から稼働させると発表した。プレイ料金は1回1枚100円。

 「ポケモンバトリオ」は、昨今ひとつの市場を築いているキッズ向けのアミューズメント筐体。大きく違うところとしては、これまでの業務用キッズアミューズメント筐体ではカードが主流であったのに対し、「ポケモンバトリオ」では“パック”と呼ばれるコインのようなものを使用している点。直径40ミリ、厚さ3.4ミリのパックには、ポケモンのキャラクタデータが登録されており、筐体上でスキャンさせフィールドに配置すると、画面上にも同種のポケモンが表示される。フィールド上でパックを移動させると画面上のポケモン達もそれに合わせて動き回る。

 1回100円でプレイするごとに1枚のパックを獲得できるシステムは、これまでの業務用キッズアミューズメント筐体と同じ。パックをスキャンさせフィールド上に配置するとゲームがスタートとなる。フィールド上には最大3体まで配置でき、3対3の戦いが可能。ポケモンの組み合わせによってはコンボが発生することもある。会場で行なわれたデモプレイでは「たびのなかまコンボ」が発生していた。

 バトルの勝敗は相手の体力 (HP) をゼロにすれば勝利となる。最前線に近くなるほど攻撃力は増し、後ろになればなるほど防御力が増していく。ゲーム中はパックを移動させることでフォーメーションを作る。フォーメーションを形成し、プレーヤーが攻撃および防御するポケモンを1体決定するとポケモンの相性 (火の属性のポケモンがくさ属性のポケモンに強いなどのこれまでのシリーズ共通の相性) やフォーメーションの効果によりバトルの勝敗が決定。バトルは迫力のある映像で画面上に描かれる。

 このバトルを数ターン繰り返すことで相手の体力を削っていきゼロにするか、もしくは時間切れの時点で体力が多い方が勝利となる。フォーメーションを作ることで、駆け引きがよりクローズアップされることとなる。たとえば体力が少なくなってきたところで後ろに下げ防御力を高めると見せかけて後ろ側から攻撃を仕掛けるといった戦法もありだろう。逆に相性の良いポケモンを前方に置き、圧倒的な攻撃力で「こうかはばつぐん!」な攻撃で圧倒するという手もある。フォーメーションでは、たとえば会場で披露された中には3体を1直線に並べることで、防御力を高める「てっぺき」といったフォーメーションもあった。これらは小さな子供には難しい側面もあるかもしれないが、これまでのポケモンのゲームに慣れ親しんできた小学校中学年以上の子供には、案外すんなりと受け入れられるかもしれない。

 第1弾として登場するポケモンは36種類で、順次追加されていく予定。1人でプレイするときはCPU対戦となる。

 今回の発表ではお披露目と言うことで、まだ決定していない点も多く未定の部分もあったが、「ポケモンバトリオ」では戦績を記録できるシステムも用意されているという。戦績を記録できるチップや、パックをコレクションできる「専用パックファイル」、筐体連動液晶トイなど周辺玩具の発売も予定されており、玩具売り場のそばに筐体を設置することで“売り場の劇場化”を狙い、相乗効果を高めたいとしている。

 スケジュール的には、6月に開催される予定の次世代ワールドホビーフェアやおもちゃショー、ポケモンセンターなどで一般ユーザーへのお披露目が行なわれ、7月から稼働開始を予定している。「専用パックファイル」などの周辺市場も含め1年で30億円、3年で100億円を目標としているという。

 開発はタカラトミーとAQインタラクティブの共同で行なっており、発表会に出席したAQインタラクティブの石井洋児代表取締役社長は、「私自身もアミューズメント作品の開発に携わってきましたが、AQインタラクティブとしてアミューズメント市場への参入は目標でした。『ポケモンバトリオ』の制作にはノウハウ全てを投入している」とコメント。タカラトミーと共に業務用キッズアミューズメントの市場調査を行ない、これまでにないものを投入したいと言うことで、「コレクションして楽しいもの」としてパックを採用し、フォーメーションなどのゲームシステムを導入した意欲作になっている。

ゲーム筐体のデザインはモンスターボールをデザインしている これまでのカードゲーム機とは違い、ポケモン達が描かれたパックとなっている 写真のようにパックを台座上で動かすと、画面上に呼び出されたポケモン達もこれに合わせてフィールド上を動き回る
「ナエトル」パック 「ピカチュウ」パック 「ポッチャマ」パック
攻撃画面のエフェクト。左からひっかいているニャース、電撃攻撃中のピカチュウ、あわ攻撃中のポッチャマ。エフェクトも派手で迫力がある
発表会には特別ゲストとしてピカチュウも登場。筐体のお披露目を行なうときに除幕のお手伝いも行なった 発表会では実際にプレイしてみせることでゲームの流れを説明した
パックの大きさは直径40ミリ、厚さ3.4ミリ。表にはキャラクタが描かれ、裏はモンスターボールのグラフィックスとなっている。表側にして筐体に認識させる 筐体の上の配置は写真のようになっている。真ん中のスキャンの上に置き読み取らせ、フィールドに滑らせて配置。フィールド上は自由にパックを動かすことができ、画面上にはリアルタイムに反映される。ボタンは“えらぶ”と“けってい”の2つというシンプルな構成 1プレイ100円で、1回1枚パックが排出される。パックは写真のように筐体の下から出てくる
タカラトミーの代表取締役副社長、佐藤慶太氏。キッズアミューズメント筐体がヒットしている市場と人気の「ポケットモンスター」という、2つのヒット要因の融合と言うことで、大きな期待を寄せていると挨拶 AQインタラクティブの石井洋児代表取締役社長。自身もアーケードゲームの開発に携わっていたという石井氏は、「アミューズメント市場への参入は目標だった」と語った ゲームの解説なども行なったタカラトミーの沢田雅也氏。「アミューズメント筐体は供給過剰な側面もある」と厳しい現状を分析し、それゆえに新しいゲーム性ということで「ポケモンバトリオ」が生まれたと挨拶


(C)2007 Pokemon.
(C)1995-2007 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
Developed by TOMY and AQ INTERACTIVE
ポケットモンスター・ポケモン・Pokemonは、任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。

□タカラトミーのホームページ
http://www.takaratomy.co.jp/
□AQインタラクティブのホームページ
http://www.aqi.co.jp/
□「ポケモンバトリオ」のページ
http://www.takaratomy.co.jp/products/battrio/
□ニュースリリース (PDF形式)
http://www.takaratomy.co.jp/ir/release/press/pdf/p070411.pdf (タカラトミー)
http://www.aqi.co.jp/company/info/company_info070411.pdf (AQインタラクティブ)

(2007年4月11日)

[Reported by 船津稔]



Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.