株式会社スクウェア・エニックスとNHN Japan株式会社は、3月19日よりクローズドβテストを開始しているMMORPG「コンチェルトゲート」の第2次クローズドβテスターを3月22日より募集開始する。本稿ではゲームの各要素と、最新スクリーンショットを紹介したい。

■　新生+王道のストーリー、かわいらしく温かなグラフィックス、伊藤賢治氏のBGMにも注目のMMORPG

「コンチェルトゲート」の世界は3Dのキャラクタと、暖かいタッチで描かれたフィールドで構成されている

パーティープレイの場合は戦闘のプレーヤーが皆を導く

戦闘画面。コマンドの入力タイミングが重要になる

　「コンチェルトゲート」は「クロスゲート」と世界観を同じくする作品で、「ぷよぷよ」シリーズなどを手がけた戸部淑氏のかわいらしいキャラクタと、「聖剣伝説」シリーズなどを手がけた伊藤賢治氏が手がける音楽が大きな魅力だ。3Dモデルで描かれたキャラクタが、手書き風の暖かな風景の中を歩き回る斜め見下ろし型のクォータービューを採用している。

　本作のテーマは「勇者じゃない僕にも、できること」。“勇者候補”としてファーレン王国に召喚されたプレーヤーは、試験に合格できず、落ちこぼれとして街に放り出されてしまう。一緒に召喚された少女・トカマクは勇者として認められたという。全くなじみのない世界でプレーヤーの冒険が始まる。勇者とは何なのか、トカマクとプレーヤーはどんな運命をたどるのだろうか?　新生+王道のストーリーが展開するという。

　キャラクタのバリエーションは非常に豊富で、34種類の基本モデルから髪の毛や顔肌やボディサイズを変更することでさらに個性を発揮できる。また、戦闘職だけでなく、生産職や、ケガの治療やペットの飼育・販売、戦闘の補助を行なう「特殊職」といった職業も用意されており、これらの職業に就き、さらに取得するスキルを選択することで、より個性豊かなキャラクタに育て上げることが可能だ。

　戦闘は敵と遭遇することで戦闘画面に移行する方式を採用している。セミリアルタイムバトルを採用しており、特にパーティーでの戦闘が楽しい。攻撃タイミングを工夫することで敵の魔法の詠唱を阻止したり、味方の詠唱を妨害されないように守ったりと戦略性が求められる。プレーヤーは自分の役割を把握し、パーティのバランスを考えて行動する必要がある。キャラクタがちょこまかと動き、派手なエフェクトで攻撃を加えるかわいらしさと、かっこよさが同居した演出にも注目である。

　戦闘を助けてくれるのがペットの存在だ。「コンチェルトゲート」ではほぼすべてのモンスターを捕獲しペットにすることができる。戦闘に参加できるのはペットのうちの1体。本作は5人パーティーなので最大10体のキャラクタが戦闘に参加できることになる。フィールドでは敵が突然襲ってくるランダムエンカウントだが、ダンジョンなど1部の地域では敵の姿が確認できるシンボルエンカウント方式が採用されている場所もある。敵にぶつからないように注意しながら進むことでボスまでの消耗を抑えることができそうだ。

　生産は「クロスゲート」のシステムをさらに拡張したシステムが用意されている。生産には材料を採取する1次生産職と、それを加工する2次生産職があり、戦闘職と同じようにスキルツリーが用意されている。生産職は戦闘能力は低いが、冒険者達の生活を支える大事な役目を担う。スキルが上がっていくと効率よく材料を採取できたり、より性能の良いアイテムを制作できる。“モノ作り”の楽しさをたっぷり味わえる。

　採取活動は徐々に地形に変化をもたらす。「コンチェルトゲート」では“テラジェネレーションシステム”という仕組みがあり、木を伐採し続けると土地が荒れてしまったり、採掘をし続けると大きな穴が開くことがある。こういった変化は長いスパンで行なわれる。久しぶりになじみの場所に帰ったら景観が変わってしまっていた、ということもあるという。現在このシステムで影響があると発表されているのは1次生産職のみだが、他にどのような行動が土地に影響を与えるかも気になるところだ。

　充実したシステムと、温かな世界観、どんなストーリーが展開するかも気になる。本作は正式サービス時には基本プレイ無料のアイテム課金方式を予定している。ハンゲームでの提供と基本プレイ無料ということで、「プレーヤーの多さ」も大きな魅力となりそうだ。スクウェア・エニックスが贈る新生+王道のMMORPG「コンチェルトゲート」、第2次クローズドβテストに応募し、この作品を一足早く体験してみてはいかがだろうか?

スキル習得。より個性的なプレイスタイルを確立できる	ステータス画面。職業、スキルに合わせた効率のいいステータスは?	ショートカットを設定することでより素早い操作が可能になる
テラジェネレーションシステム。土地が大きく盛り上がったり……	へこんだりする。変化のスパンは数カ月単位で、ゲームが進むごとに様々な変化が起こる	キャラクタはレベルアップをくり返すことでより個性的な存在に成長していく
シンボルエンカウント式のダンジョン	初期装備を床に並べる。アバター要素も本作の大きな魅力だ	戦闘勝利。エモーションコマンドで色々なアピールもできる
パーティーシステムはリーダーに導かれるタイプと、マップ内でバラバラに行動できるタイプに切り替えることができる。個別移動の場合も、マップ移動と、モンスターとの遭遇はリーダーに従うことになる

■　最新スクリーンショットからかいま見える多彩な職業と装備

【生産系職業】
オリーブの枝を使い回復薬を作成する薬剤師。生産スキル使用時にはHPとMPが下がっていく。スキル使用中に“怪我”をする場合があるので、注意が必要だ。スキルランクが増えることでより多くの生産が可能になる
伐採スキル。木材は様々な生産品の材料になる	調理師。本作は料理の数も多く用意されている	武器制作。冒険者の力を増してくれる存在だ
「開拓スキル」を持っていると、地形に変化を起こすことができる。多くのプレーヤーに貢献する職業になりそうだ。現在まだ詳細は明らかになっていないが、開拓は戦闘とも生産とも違うカテゴリに属する職業のようで、今後の詳細情報を待ちたい

【戦闘系職業】
強力な斬撃を加える騎士の攻撃スキル	モンスターの能力を下げることができる封印術士	魔術師は攻撃魔法に秀でている
近接攻撃だけでなく、援護系スキルも覚えることができる職業「風来」。戦闘では迫力あるカメラワークにも注目だ。攻撃スキルは範囲攻撃や一点集中など様々な特性がある。ペットや仲間と連携したり、相手を妨害する効果を持ったものなど、戦略性を追求することでより効率よく戦うことができる
戦闘ではペットも合わせると最大10人の仲間が参加できる。行動項目から選択し、ターゲットを指定することで発動。発動時間をずらすことで一斉攻撃なども可能だ

【武器防具の一部】
様々な防具。武器防具は多くの種類が用意される。オシャレな装備でキャラクタを飾り立て、こだわりのコーディネートを追求するのも、無骨な鎧に身を包み、戦闘力を追求するのも楽しい
こちらは武器。ブーメラン、剣、杖、斧など様々な種類があり、カテゴリ内でも多彩な種類がある。生産者の作る武器は店で売っているものよりも性能が良く、人気商品となるだろう

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□NHN Japanのホームページ
http://www.nhncorp.jp/
□スクウェア・エニックスのホームページ
http://www.square-enix.com/jp/
□「ハンゲーム」のページ
http://www.hangame.co.jp/
□「コンチェルトゲート」のページ
http://concgate.hangame.co.jp/
□関連情報
【2月22日】NHN Japan、MMORPG「コンチェルトゲート」
クローズドβテストを3月に延期。オープンサービスは変更なし
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070222/conc.htm
【1月31日】NHN Japan、MMORPG「コンチェルトゲート」
ゲームの謎を毎日1つずつ紹介する「シークレット60」を公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070131/conc.htm
【1月24日】スクウェア・エニックス/NHN Japan、「コンチェルトゲート」体験レポート
アニメのような演出、プレーヤー達で世界を変化させる楽しさを備えたMMORPG
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070124/concerto.htm
【1月24日】スクウェア・エニックス/NHN Japan、「コンチェルトゲート」記者発表会を開催
「クロスゲート」の系譜を受け継ぐ大作カジュアルMMORPG
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070124/sqexnhn.htm

(2007年3月22日)

[Reported by 勝田哲也]