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価格:7,329円
CEROレーティング:Z(18歳以上のみ対象)
PS2「グランド・セフト・オート・サンアンドレアス」は、米Rockstar Gamesが制作した「グランド・セフト・オート」シリーズの日本語版最新作。ボイスは英語だが、日本語字幕が表示される。 累計で5,500万本以上を売り上げた本シリーズの特徴は“自由度の高さ”と、広大な市街地を3Dグラフィックで構築する“圧倒的なスケール感”に集約される。プレーヤーは、広大なマップ上で(基本的には)何をやってもOK。主人公がチンピラだけに、暴力や犯罪行為は日常茶飯事。ゆえにZ区分指定タイトルとされているが、そのぶん大人向けのインタラクティヴ・エンターテインメント要素が多分に散りばめられた密度の濃い品となっている。
まずは「グランド・セフト・オート・サンアンドレアス」に搭載された新要素から順次ご紹介していこう。
■ ライフスタイルが肉体に反映 ~ステータスで体型などが変化(新要素)~
たとえば、食事を摂り過ぎて体脂肪が増えれば肥満体型になり、高い壁などが乗り越えられなくなる。逆に肉体を鍛えてやれば、精悍な肉体美と、それに相応しい高い運動能力が備わるというわけだ。 ステータスは、ジムのトレーニングで変化させることが可能。ここで変えられるステータスは「スタミナ」、「筋力」、「体脂肪」、「脂肪」の4項目。ダンベル、ベンチプレス、サンドバックで筋肉や攻撃力を高め、ルームランナーやエアロバイクによる有酸素運動で脂肪を燃焼。走りこんでスタミナをあげればダッシュ可能な時間が伸びるため、ミッション遂行の効率もあがっていく。
ステータスには、肉体要素のほかにも「魅力」や今作で初登場となる「リスペクト」などがある。リスペクトは、その名の通り仲間たちから尊敬されている度合いをあらわしたステータス。相応しいミッションや行動をすることで上昇し、高くなれば仲間を部下にスカウトして一緒に仕事(ミッション)をすることも可能になる。
■ ギャング生活に愛のぬくもりを ~ガールフレンド(新要素)~
ガールフレンドになった女性と親密な関係を築くことができれば、思わぬプレゼントがもらえることがある。そのためには、彼女をさびしがらせないよう食事やドライブに誘うなど、ハートをしっかり捉える必要がある。
ゲーム的なメリットだけではなく、本作は“雰囲気”を楽しむのも重要なポイント。ギャングスター映画の恋愛シーンを思い浮かべて、自分なりの愛情表現をしてみるのも一興だ。
■ 生活感を演出するショップの数々 ~「タトゥースタジオ」が初登場~
「飲食店」では、食事をすることで主人公のライフが回復できる。メニューのバリエーションも豊富で、体脂肪が気になる人向けのヘルシーメニューまで存在する。ちなみに、長時間食事を摂らないと空腹状態となり、筋力や体脂肪が低下。体脂肪が落ちるのはうれしいような気もするが、その先にはライフが減るという決定的なデメリットが待ち構えている。食べすぎは良くないが、食べなさすぎはもっと良くない。
「アパレル」については、カジュアル、フォーマルからストリート、B系など、ファッションセンスに応じた選択肢が無数に用意されている。服装は前述のステータス「魅力」にも影響を与えるので、女性やガールフレンドにいい格好をしたい人は常に気を配っておきたい要素のひとつだ。
ファッションといえば、当然「理髪店」も用意されている。髪型やヒゲの形が変更でき、腕の良い理容師がいる店にいけば、安価でアフロ、ドレッド、スキンヘッドなどのヘアスタイルに変えてくれる。ヒゲの種類も豊富で、髪型ともども(これまた)ステータス「魅力」に影響を与える。
「タトゥースタジオ」は、今作が初登場となるショップ。街の各所にあるスタジオでは、主人公の身体にタトゥーを彫り入れることが可能。手足などのワンポイントから、背中に大きくあしらったものまでショップオリジナルのデザインが、好きな場所に、自由に入れられる。これも「魅力」に影響を与えるため、ストリートギャングならではのCOOLなタトゥーをビシッっと決めたいものだ。
■ 重厚なストーリーと数多のミッション
'90年代初頭、母親の訃報を受けたCJは、ロスサントスに戻ることを決意する。だが、空港でCJを待ち受けていたのは、悪徳警官のテンペニー一行。捕らえられ脅迫されたCJは、やむなく彼らの指示に従うことになる。麻薬販売で急成長を遂げた敵ギャング「バラス」の圧迫をうけ、衰退どころか崩壊寸前の憂き目にあう地元ギャング「グローブストリートファミリー」リーダーの兄スウィートと、ビッグ・スモーク、ライダーら幼なじみの面々。CJは仲間たちとともに麻薬撲滅と組織再興に着手し、縄張りを回復させていく。
今作は、州をまるまるひとつ再現する凄まじい力技を披露。マップの広さは前作の5倍以上になるという。都市部はもちろん、高速道路、砂漠、オフロードなどの作りこまれたフィールド上を、陸路、空路、海路など、さまざまな乗り物や手段で移動できる。乗用車、バン、キャンピングカー、バイク、列車、ボートなど前作をはるかに上回る種類が登場。改造屋にいけば、車を自由にカスタマイズすることも可能になっている。 乗り物のなかで注目されるのは、シリーズ初登場となるBMX(自転車)。前作が初登場の「オートバイ」も軽快な操作性でファンの話題になったが、自転車は都市部の細い路地を小気味よく走り抜けられる。通常の移動手段としてはもちろん、散歩、追跡、逃走、ミッション遂行など、色々な状況で役に立ってくれるはず。ちなみに、主人公の「乗り物のスキル」を磨けば、BMXに限らず、転倒しにくくなったり、新たなアクションが可能になる。余裕があれば、色々な乗り物のスキルを極めてみるのもいい。
なお、車の走行中にカーラジオのスイッチを入れれば、'90年代の実在ヒット曲が流れ出す。こうした遊び心や娯楽性の高さは「グランド・セフト・オート」シリーズならではといえよう。
こうしてマップ上を移動しながら、プレーヤーは数々のミッションをクリアしてゲームを進めていくことになる。ミッションは、ストーリーと直接関わるものから、本筋とはまったく関係ないサイドミッションまでさまざまなバリエーションがある。余裕があるときは、特定の車両に乗ることで発生する「処刑」、「消火」、「救命」、「タクシー」、「運送」、「貨物」などのサブミッションを楽しむのもいい。
■ 遊び心満点のミニゲーム群
「バスケットボール」、「バイクトリック」、「ハイドロダンス」、「アーケードゲーム」、「スロット」、「ルーレット」、「DIRTRING」、「競馬」、「クラブ」、「ビリヤード」、「トライアスロン」、「バレーパーキング」など、そのバリエーションは前作をはるかに上回る。
街中の教習所や射撃場といった訓練施設にいけば、乗り物や射撃の練習も可能。ここで腕前を鍛え新たなスキルを身に付ければ、ミニゲームはもちろんミッションの遂行も楽になる。いずれにしても強制されるものではないため、プレーヤーの気分次第で“自由きまま”にプレイできるのがいい。
(C)2007 Rockstar Games, Inc.
□カプコンのホームページ (2006年1月25日) [Reported by 豊臣和孝]
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