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EA、「シムシティDS」などDS用3作の新作発表会を開催
国産タイトルで新たなユーザーの開拓を目指す

1月16日 開催

代表取締役社長のデラトロベ・ヘンリー氏
 エレクトロニック・アーツ株式会社(EA)は、同社が2月から3月にかけて発売予定のニンテンドーDS用ソフト「シムシティDS」、「テーマパークDS」、「ドラゴン桜DS」の発表会を、1月16日に開催した。

 発表会では最初に、同社代表取締役社長のデラトロベ・ヘンリー氏が挨拶。「既存のEAファンはもちろん、これからEAファンになっていただける方のニーズやテイストに合わせた、日本人のクリエイターの手によって国内で開発したDS用新作3タイトルがラインナップに加わります。DSは国内で爆発的に販売台数を伸ばしており、EAもこの市場に向け、DS用新作3タイトルを発表できることを嬉しく思います」と、DS市場への期待感を示した。

 続いて、「シムシティDS」、「ドラゴン桜DS」プロデューサーの村上貴宏氏と、「テーマパークDS」開発シニアディレクターの河村優明氏より、各タイトルの紹介が行なわれた。また会場には試遊機が置かれ、短時間ながら各タイトルを体験できたので、その感想もあわせてお話ししていく。



■ 「シムシティDS」

 自分だけの街を作り、大都市へと成長させていく都市育成シミュレーション「シムシティ」シリーズの作品。PC版の「シムシティ 3000」をベースにしているという。コンシューマ向けには、任天堂からスーパーファミコンなどで発売されているが、今回はEAから発売される。全世界での発売の前に、日本で先行して発売されることになるという。

 開発の上で最も重視した点は、「2画面を使って快適に遊べること」という村上氏。プレイ中は、上画面には3Dで描かれた街の様子が見えるが、下画面は色のついたパネルだけで描かれている。このパネルは、住宅地や工業地など土地の役割だけを示したもので、上画面の街とリンクしている。街が発展しても、一目で土地の配置が見えるという仕組みだ。

 もう1つの特徴が、短時間でのプレイを想定したゲームデザイン。村上氏は「『シムシティ』はプレーヤーのテンションがなだらか」と話したが、あまり急激な変化が起こるゲームではないので、短時間のプレイでは変化を感じにくい。そこで本作では、10分から15分程度に1回の割合で、イベントを挿入するという。サンタクロースがプレゼントを運んでくるといったものから、マイクに息を吹いて火事を消したり、街に現われた怪獣と戦ったり、次々とUFOにさらわれていく人や車をタッチペンで引っ張り戻したりと、ミニゲーム的に楽しめる様々なイベントが用意されているようだ。

「シムシティDS」、「ドラゴン桜DS」プロデューサーの村上貴宏氏
 街を最初から作り上げるものの他に、既にある街の問題を解決する「ミッションモード」も収録している。ミッションは日本地図の地域から選ぶようになっており、クリアすると報酬として47都道府県の城が手に入る。コレクション要素的に楽しめそうだが、中には非常に難しいミッションもあるので、WEBサイトでパスワードを公開したり、すれちがい通信で他のユーザーからデータを受け取ったりという救助策も用意するという。

 試遊台でプレイしてみると、タッチペンでの操作が非常に快適。画面をスクロールしたいときは、画面端をタッチすればいいだけなので、PC版でのマウス操作以上に直感的な操作が可能。またチュートリアルが丁寧に作りこまれており、初心者も安心してプレイできそうだ。ちなみにガイドキャラクタとして、シムシティの生みの親であるウィル・ライト氏にそっくりな「Mr.マキシス」というキャラクタが登場するので、長年のファンも1度はチュートリアルをプレイしていただきたい。

 2月22日に発売予定で、価格は4,980円。CEROレーティングはA(全年齢対象)。

【スクリーンショット】
下画面を見ながらタッチペンで操作すると、上画面の3Dの街に反映されていく。イベントはユーザーを飽きさせないよう、ミニゲームになっている



■ 「テーマパークDS」

 遊園地をデザイン・運営し、世界一の遊園地経営者を目指すシミュレーションゲーム。EAの日本開発部で制作されており、昨日、社内でのマスターアップを終えたところだという。河村氏は、「天才クリエイターのピーター・モリニューさんが作ったゲームのいい所を踏襲しつつ、いかにDSに合わせたゲームデザインにするかに注力した」と語った。

 ユーザーの間口を広げたいという思いが強いようで、「『経営シミュレーション』というと難しそうだが、ジェットコースターだけの遊園地も作れる」と自由度の高さを強調。逆に、「ビジネスマンの経営学習としても使える」と、シミュレータとしての部分にも妥協がなく、幅広いユーザーが楽しめることをアピールした。

「テーマパークDS」開発シニアディレクターの河村優明氏
 チュートリアルも丁寧かつボリュームたっぷりに作ってあるそうだが、「あまりしつこく出てうるさくならないよう、タイミングにもこだわった」という。またガイドになるキャラクタは、個性の異なる4人の中から選べる。説明の内容は同じでも、好みに合ったキャラクタが説明してくれるだけで、プレイ中の気分はかなり変わる。頻繁に登場するキャラクタなので、想像以上に効果的な演出だと感じた。

 操作はタッチペンに対応。人やアトラクションにタッチすると、上画面にその情報が表示されるなど、ユーザーインターフェイスもDSならではのものに改良されている。また、すれちがい通信にも対応しており、友達のキャラクタが自分の遊園地にやってくる。

 3月15日発売予定で、価格は4,980円。CEROレーティングはA(全年齢対象)。

【スクリーンショット】
タッチペンを使ったユーザーインターフェイスの改良と、適切なチュートリアル機能で、初心者も安心してプレイできる



■ 「ドラゴン桜DS」

 三田紀房氏のコミック「ドラゴン桜」を原作とした「ドラゴン桜式東大脳開発ソフト」。内容は勉強への抵抗感をなくし、基礎力を身に付けることを第一に考えたもので、小学校の教科書をベースにした問題が出題される。

 ジャンルは、国語、算数、理科、社会の4つで、それぞれ3種類のカリキュラムと、複数のレベルが用意されている。問題数は3,773問(数字を変えれば無限に問題を作れる算数を除く)。プレイ時間は、1つのジャンルで1分、1日4分のプレイを想定しているという。ゲーム内容について村上氏は、「一般的な『脳トレ』ソフトよりも現実に近く、小学生に『ゲームを遊んで成績が上がった』といってもらえるような、普段の生活で実益のあるものを目指した」と語った。

 問題は原作と同じく、100点を取らなければ合格としてもらえない。ただ1回の出題数は5問なので、繰り返しやれば100点を取ること自体はさほど難しくはない。また解答が終わると、小学生の矢島と水野の成績も表示される。彼らの成績も緩やかに向上していくので、彼らと競い合いながらプレイしていれば、自然とプレーヤーの成績も向上していくという。

 実際にプレイしてみると、問題自体は小学生レベルなので簡単なのだが、解答時間がかなりシビア。読み書きや計算、判断のスピードを向上させるトレーニングで、基礎力を上げていくというのが狙いのようだ。

 無線通信機能も搭載しており、DSダウンロードプレイにより1本のソフトで4人まで対戦が可能。またニンテンドーWi-Fiコネクションにも対応し、週に1回の「Wi-Fiテスト」、月に1回の「Wi-Fi模試」が実施され、全国ランクやエリアランクを確認できる。

 3月8日発売予定で、価格は4,980円。CEROレーティングはA(全年齢対象)。

【スクリーンショット】
問題は簡単だが、どれもスピードが求められる。原作コミックのキャラクタが登場する会話シーンもあり、アドベンチャーゲーム的に楽しめる部分もある


「シムシティDS」(C)2007 Electronic Arts Inc. Electronic Arts, EA, the EA logo and SimCity are trademarks or registered trademarks of Electronic Arts Inc. in the U.S. and/or other countries. All Rights Reserved. All other trademarks are the property of their respective owners.
「テーマパークDS」(C)2007 Electronic Arts Inc. Electronic Arts, EA, the EA logo and Theme Park are trademarks or registered trademarks of Electronic Arts Inc. in the U.S. and/or other countries. All Rights Reserved. All other trademarks are the property of their respective owners.
「ドラゴン桜DS」(C)2007 Electronic Arts Inc. All Rights Reserved. EA and EA logo are trademarks or registered trademarks of Electronic Arts Inc. in the U.S. and/or other countries.
原作/三田紀房「ドラゴン桜」(講談社『モーニング』連載) (C)三田紀房/講談社

□エレクトロニック・アーツのホームページ
http://www.japan.ea.com/
□「シムシティDS」のページ
http://simcity.jp/ds/pc/
□「テーマパークDS」のページ
http://www.japan.ea.com/tpds/
□「ドラゴン桜DS」のページ
http://www.japan.ea.com/dragonzakura/
□関連情報
【2006年10月26日】EA、東大合格請負漫画「ドラゴン桜」をゲーム化
DS「ドラゴン桜DS(仮)」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20061026/dragon.htm
【2006年9月22日】都市育成シミュレーションの最新作がDSに登場!
エレクトロニック・アーツ、DS「シムシティ DS(仮)」今冬発売
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060922/sim.htm

(2007年1月16日)

[Reported by 石田賀津男]



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