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利用料金:各315円~1,260円
ただし、プレイするためには専用のビューアーのインストールと、2Mbps以上の回線速度が必要となる。対応OSはWindowsの場合、Windows 2000 SP4/XP SP2以上、MacintoshならばOSX 10.3x以上となっている。将来的にはWindows Vistaへの対応も行なうとしている。 ゲームをプレイするためにはYahoo! JAPANのトップページから、ゲームカテゴリへ進み、そこから「ストリーミングゲーム」の項目へ進む。サービスを利用するにはYahoo! JAPAN IDを取得し、Yahoo! ウォレットへ登録する必要がある。現在のラインナップは92タイトルで、プレイするためにはそれぞれ料金がかかる。 例えば「魔界村」は3日間で315円。「バイオハザード 3」は45日間で1,260円となっており、10タイトルを遊べる「おてがるゲーム月額パック」、30タイトルのカジュアルゲームを楽しめる「なつかしゲーム月額パック」といった月額パックを798円で販売している。 一部のタイトルは15分~30分程度のお試しプレイも可能になっている。「バイオハザード 3」などセーブ機能を備えたタイトルの場合、サーバー上にセーブデータを記録させることが可能で、自宅のPCでプレイした後、職場のPCで続きを、といった遊び方も可能だ。お試しプレイで記録したセーブデータを、有料サービスに引き継ぐこともできる。 ラインナップは「エクセリオン」や「シティコネクション」といったジャレコのタイトルや、「逆転裁判」、「カオスレギオン」といったカプコンのタイトル、「TOCA Race Driver 2」、「コリン・マクレー ラリー 2005」といった英Codemastersのドライブゲームのほか、セガやシステムソフト アルファーのタイトルも扱っている。基本的に現在サービスされているゲームは以前PC版として発売されていたタイトルだ。 今回サービス開始にあたり、クラビット本社にてコンテンツ事業部ゲームサービス部 部長代理の進藤基浩氏に今後の展望などを聞くことができた。「Gクラスタ」は以前からOCNやニフティなどの複数のプロバイダーにサービスを行なってきたが、これまでは月に数千人のユーザーが利用しているという状況だった。今後は月間で公称570万人が利用する「Yahoo!ゲーム」の1コンテンツとして、数十万人規模のプレーヤー獲得を目標にしていきたいという。 タイトルのラインナップに関しては、Yahoo! JAPANでの提供に合わせて、「マジック・マッチ」や「恐竜とエイリアン」といった米Oberon Gamesのカジュアルゲームが追加されている。今後もOberon Gamesのタイトルは順次追加していく方針で、この他にも新規コンテンツ獲得のために海外、国内を問わず多くのメーカーと交渉を行なっているという。「特に海外のタイトルはパッケージなどで発売されているが、日本での認知度は低い。今後も日本のユーザーに紹介していきたい」と進藤氏は語る。 今後実現する要素としては「ランキング」と「対戦」がある。ランキング機能は3月に実装予定で、タイトルごとにプレーヤーの記録を表示させることが可能になる。対戦機能は、ストリーミング配信と快適な対戦環境の提供、という技術的なハードルにチャレンジしているところだ。対戦を楽しむためのオリジナルコンテンツを企画中ということで、早ければ4月には対応ゲームが提供されるという。この他に、携帯電話向けコンテンツも検討しているが、ストリーミングという性格上、回線速度やパケット量などが課題になっている。 ストリーミング配信、という点を別にすれば、ハンゲームや、ガンホーゲームズなど、現在カジュアルゲームが楽しめるゲームポータルは数多い。多くのゲームポータルではゲームはどちらかというとコミュニティを補助するツールで、無料で提供されるコンテンツも多い。収益はプレーヤーキャラクタのアバターなどで得るビジネスモデルだ。 コンテンツの従量販売を主な収益とする「Gクラスタ」だが、多くのタイトルはPC版がすでに発売されており、ここのみで楽しめるタイトルがまだ無いというのが現状だ。しかし、WindowsだけでなくMacintoshでもプレイできるストリーミング配信サービスは、プラットフォームに依存せず、現在のあらゆるゲームプラットフォームへの展開が可能である。 進藤氏によれば、他のプラットフォームへの展開は未定とのことだが、他のゲームポータルにない、汎用性の高さを活かしたゲームコンテンツの登場に期待したいところだ。ストリーミング配信による対戦、というハードルは解決できればコンテンツの可能性も大きく広がる。「Gクラスタ」ならではのコミュニティをどう作っていくかなど課題も多い。
最後に進藤氏は「特にOberonのカジュアルゲームは一押しです。今後はもっと楽しんでもらうような企画をたくさん用意しています。ご期待ください」とメッセージをくれた。1月30日には新しいタイトルが登場し、今後も続々と追加されていくという。今後の展開に注目していきたい。
□クラビットのホームページ (2007年1月11日) [Reported by 勝田哲也]
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