|
価格:6,090円
「カーゴパイロット」は通常のアドオンソフトとは異なり、「Flight Simulator」本編とは別に起動するタイプのアプリケーションとなっており、「カーゴパイロット」側で経営シミュレーション的な要素をシミュレーションしつつ、実際のフライトは「Flight Simulator」側で行なっていく。別起動となっているため、既存のアドオンソフトにまったく干渉せず、手持ちのシーナリー資産を丸ごと活かせるのが大きなウリといえる。 基本的なゲームの進め方は、まず最初に初期資金を元手に、事務所と機体を購入する。事務所は全世界の主要空港が対象となるが、発着量の多い空港ほど設置費用が高く、また当然航空機も大型になればなるほど初期費用と維持費、メンテナンス費用が跳ね上がる仕組みになっている。従って必然的に最初は田舎の空港に事務所を設置し、小型の航空機からスタートすることになる。 事務所の設置と機体の購入を終えたら、荷主から貨物のリストを受け取る。プレーヤーはこのリストの中から、手持ちの機体性能と、貨物の重さ、飛行距離などを照らし合わせて請け負う貨物を決定していく。運ぶ貨物が決定したら、自動的にアプリケーションが「Flight Simulator」に切り替わり、実際にフライトを行なうことになる。 同作でユニークなのは、貨物運送はすべてプレーヤー自身が行なう必要があるところだ。このため、シカゴを拠点に全世界に同時に貨物を運ぶといったシミュレーションや、自社をUPSやFedEx規模のグローバル企業に育てることはできない。あくまで貨物を受け取り、それを運ぶ、その楽しさを「Flight Simulator」を通じて味わうのが本作の目的だ。 そのかわり、貨物輸送のシミュレーションにはかなりこだわっており、エンジン起動・停止時刻、離陸・着陸時刻、ウェイポイント通貨時刻、高度などがリアルタイムでチェックされ、最終結果が「カーゴパイロット」側に送られ、その内容が報酬に反映される仕組みとなっている。貨物には固形物だけでなく、鶏や豚といった家畜の場合もある。規定の時間を守るだけでなく、生物にストレスを与えない飛行を心がける必要があるわけだ。
なお、自機の外装については、ペイントツールを使って塗装することもできる。もっともまっさらなテクスチャからすべて塗り込むのは大変なので、「世界のエアライン」や「日本のエアライン」など、機体データのアドオンを利用して、それをペイントを使ってモディファイするのが賢い遊び方かもしれない。「Flight Simulator X」には、シナリオモードという一種のミッションモードの実装が大きなウリとなっているが、飛ぶだけでは飽き足らないという欲張りなユーザーには、「カーゴパイロット」は一考に値するアドオンと言えそうだ。
(C)2007 Overland Co.,Ltd. / Just Flight Ltd.
□オーバーランドのホームページ (2006年12月15日) [Reported by 中村聖司]
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp Copyright (c) 2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|