|
12月21日より正式サービス開始予定
本作はオープンβテスト開始1週間後にあたる12月21日よりアイテム課金による正式サービスを開始する予定だ。異例ともいえる短いオープンβテストだが、基本プレイは無料なため、正式サービス後もユーザー登録したプレーヤーならば気軽に本作を体験できる。本稿ではオープンβサービスに先行して開催された「ファンタテニス」の説明会から、本作の特徴、さらに今後のアップデートプランについて紹介していきたい。
■ かわいいキャラクタがコートを“爆発炎上”させる、激しく、楽しいテニスゲーム
本作には「ベーシックモード」と「バトルモード」という2つのモードが用意されている。特にバトルモードではプレーヤーの“魔法攻撃”により、地雷が飛び交い、隕石が降り注ぎ、炎が舞うというハチャメチャなシーンが展開する。テニスというテーマに大胆なアレンジを加えたそのテイストが本作の大きな特徴となっている。 通常のテニスルールで進行するベーシックモードでは、サーブの時に現われるゲージによって強力なサーブが打てたり、“スマッシュマーク”にキャラを合わせボタンを押すことで強力なスマッシュ攻撃ができたりと、メリハリのあるゲームプレイが楽しめる。また、Sキーを押すことでスキルショット用のゲージを貯めることができる。ゲージを貯めた状態でスペースキーと方向キーを使って放つことができるスキル攻撃は、ゲームが一瞬ストップしてキャラクタが派手なアクションをするインゲームムービーが挿入され、ボールが自コートのどんな場所にあっても打ち返すことができる。 「ファンタテニス」は、キャラクタがボールを拾う範囲はかなり広く、使用するボタンも少ないため、初心者でも直感的にプレイできる間口の広い作品だ。しかし、ボールのスピードは比較的速く、また、スキルショットのためのゲージを溜める操作が必要だったりと、本作ならではのゲームルールもあって、勝つためには練習を積み重ねる必要がありそうだ。 本作は初心者向けに細かいチュートリアルが用意されていて、ここで基本操作だけでなく細かいテクニックも学ぶことができる。反面、チュートリアルは細かすぎて項目が多い。初心者は基本操作だけ覚えて、他のプレーヤーの動きを見て、改めてチュートリアルで様々なテクニックを学んでいく、ということになりそうだ。うまいプレーヤー同士の試合は長いラリーが続き、とても見応えのあるものになる。本作は観戦モードの導入も予定されている。上級者同士の対戦は人気が集まりそうだ。 バトルモードでは、あたかもMMORPGのようにプレーヤーの“HPゲージ”が表示される。このゲージはポイントを取られたり、“攻撃”を受けると減少する。HPが0になると勝敗が決まる、というルールだ。このバトルモードでは、プレイ中、コートの中にアイテムが入ったカプセルが現われ、これを取ることでアイテム攻撃が可能となる。このモードではボールを打ち返すだけでなく様々なアイテム攻撃を仕掛けつつ、相手の攻撃からは身を守らなくてはならない。 アイテム攻撃は様々な種類が用意されている。コートに地雷を仕掛けたり、ある範囲に隕石を降らせたり、氷柱を落としたり、光弾を放ったり……。地雷を仕掛けた場所にボールを打ち込んだり、ゆっくり進む光弾でプレーヤーの動きをけん制したり、アイテム攻撃はそれぞれの攻撃内容を把握しておけば非常に有効に活用できる。この攻撃とボールの方向をうまく操作することが勝利への鍵となるだろう。 バトルモードではしょっちゅう爆発が起きたり、照明弾で画面全体が真っ白になったり、隕石によってコートに大きな穴が空いたりする。とてもテニスをやっているように見えないド派手なゲーム展開は、思わず笑ってしまう突き抜けた魅力がある。攻撃とボール操作がうまくいった時などはストイックなテニスゲームとはひと味違う爽快感も味わえる。 韓国ではNC SOFTの「Smash Star」や、Gravityの「LOVE FORTY」などオンラインテニスゲームが相次いで登場しているが、「ファンタテニス」はテニスコートを“爆発炎上させる”、というとてもユニークなアレンジで個性をアピールしている。このゲーム展開はテクノスジャパンの「熱血高校ドッジボール部」にも通じる、“熱さ”があると感じた。
本作の対戦はシングルスとダブルスでプレイできる。今後はストーリーモードで1人用のプレイも実装される予定だが、今のところは対戦プレイのみとなっている。特にバトルモードでは、タブルスでプレイすることで、アイテムを拾いまくって相手プレーヤーを攻撃する“攻撃役”と、ボールの打ち返しに集中する“防御役”という役割分担ができ、さらに面白さが増すという。プレーヤーのみならず、観客でも思わず声が出てしまう楽しさを感じた。オープンβ時には是非触れてみたい。
■ 新キャラ、ペット、ハウジング、ストーリー……今後も盛りだくさんな追加要素
装備できるアイテムも多くの種類が用意される。帽子や靴、服などのコスチュームやアクセサリー、ラケットといった種類が用意されている。つば広の帽子に黒い服の“魔女のコスチューム”なども用意され、オシャレにこだわることができるほか、ステータスをアップさせたり、特殊な技を発動させる装備アイテムなども登場する。また、消費系のアイテムも用意されている。 これらのアイテムはゲーム内通貨か、正式サービス時に導入される現金で購入できる「ファンタポイント」を消費して入手することができる。ちなみにファンタポイントはガマニアなら“GASHポイント”を使って購入するだけでなく、ソリッドネットワークスのサイトからも購入できる。課金アイテムには新しい装備品や、バトルモードで使用できる体力回復剤、特別な攻撃アイテムなどが用意される予定だ。 また、キャラクタについては、オープンβテストの時点では元気な男の子「NIKI」と、魔法を使う女の子「LUNLUN」の2人だけだが、12月21日の正式サービス開始時に長髪の魔術師「DHANPIR」と、凛々しい女海賊「LUCY」の2つのキャラクタが追加される。アカウントを作成した時点ではプレーヤーは2キャラクタを使用できるスロットを持っているが、最大4キャラクタまでのキャラクタスロットを購入して増やすことができる。 装備したアイテムはゲーム中だけでなく、最大16人まで入室できる「チャットルーム」で、友人に披露することも可能だ。チャットルームではコート内を自由に歩き回ることができ、エモーションコマンドでのアクションも可能。現在のチャットルームのフィールドはテニスコートだけだが、今後追加されていく予定だという。 正式サービス後も、アイテムの追加だけでなく様々な要素が追加されていく予定としている。たとえば、キャラクタをプレイ中にフォローしてくれる上、専用の“衣装”をまとうことで更に強力な能力を発揮する“バトルモン”を飼うことができる「ペットシステム」。そしてプレーヤーの勝率や報酬の獲得順位が閲覧できる「ランキングシステム」をそれぞれ1月に実装予定だ。1月後半から2月には自分だけの部屋を持ち、他プレーヤーを招待することができる「ハウジングシステム」も実装される。 ハウジングでは、部屋の中だけでなく外部も飾ることができ、家の外にあるポストを使って友人とのメール交換もできる。家の中には家具を置くだけでなく、ペットを育成したり、入手したアイテムを合成することもできるという。実装当初、家への移動は行き先を指定して直接飛ぶ形になるが、今後の構想としては、MMORPGのようなフィールドに家を配置し、キャラクタを自由に歩き回らせて家を訪問する、といったような“世界”の導入も考えられている。 クエストモードも今後の目玉となっていくシステムだ。「ファンタテニス」には7つの大陸を舞台とした壮大なバックストーリーが用意されていて、プレーヤーは各大陸にいる“ボス”にテニスで挑戦し、これを打ち負かしていくことになる。ボスとの戦いは1vs1だけでなく、複数のプレーヤーが参加する要素も検討中、とのことだ。クエストシステムの実装も2月に行なわれるという。
新アイテム、新コスチュームだけでなく、新キャラクタも追加されていく予定だ。本作のグラフィックスは細部まで書き込まれていて、かわいいだけでなく、どこか暖かなテイストを持っている。どんなキャラクタ、どんなコスチュームが登場するか、アバター要素も大いに期待したい。加えて、ソリッドネットワークスでは2月までにトーナメントイベントなども考えている。各ポータルとの連動企画も進行中だという。「ファンタテニス」を扱うゲームポータルも今後増えていくということで、本作のこれからの展開には注目していきたいところだ。
COPYRIGHT (C)2006 NPICSOFT CO., LTD. (C)2006 SOLID NETWORKS INC.
□ソリッドネットワークスのホームページ (2006年12月14日) [Reported by 勝田哲也]
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp Copyright (c) 2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|