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利用料金:無料(アイテム課金制を予定)
■ アバター機能を重視したカジュアルアクションゲーム「ラテール」
「ラテール」は、横スクロール型のアクションゲームでありながら、エリアの果てで1ステージが終わるわけではなく、エリアの先にはまた別のエリアに繋がっている。ちょうど街を中心に網の目のようにエリアが広がっており、プレーヤーは街から各エリアへと自由に旅することができる。横スクロールマップで、大きなファンタジー世界が構築されているというとイメージが掴みやすいかもしれない。 グラフィックスは3Dではなく、2Dベースのアクションゲームなので、基本操作は前後の移動とジャンプ、そして通常攻撃、スキル攻撃のみとなる。カカッと2度同じ方向キーを押すことでダッシュ状態となり、そのまま攻撃を行なうとダッシュ攻撃が発生する。そのほかにもロープを渡ったり、階段を上ったり、ジャンプで障害物を飛び越えたりといったアクションが用意されている。現時点ではキーボードのみの操作となるが、将来的にはゲームパッドに対応する予定としている。
「ラテール」は韓国では7月に正式サービスが開始され、ユーザー数は未公表。現在、日本に向けたローカライズ作業が行なわれている段階となっている。韓国では主に低年齢層に支持されているジャンルだが、日本では成人以上の男女に加え、子供も視野に入れた幅広い層をターゲットとしている。ちなみに日本の運営チームはディレクター以下、PRまで含めて全員女性で編成されており、女性の感性で運営される珍しいオンラインゲームとなる。
■ 謎の少女イリスを追って謎を解き明かしていくストーリー
実際のゲームプレイは、街ごとに無数のお使い系を主体としたクエストを解きつつ、レベルを上げ、装備を調えて、さらに奥の街を目指して旅を続けていくことになる。クエストを達成すると経験値を得られるようになっており、特に序盤では敵を繰り返し倒すといった作業的な負担が軽減されているのがライト層にはありがたいだろう。 職業は、シールダー、ファイター、レンジャー、マジシャンの4種類で、それぞれ男女が用意されている。職業ごとに異なるスキルツリーを備えており、ブックを購入してスキルを覚え、レベルアップ時に獲得したスキルポイントを割り振ることでその効果を高めることができる。ユニークなのは、笑う、怒る、泣くといったエモーションもスキル扱いになっているところ。スキルブックは、店で買うだけでなく、敵からドロップすることもあり、習得の際は失敗することもあるという。中にはなかなか覚えにくいエモーションもあるなど、遊び心のあるゲームデザインだ。 また、装備にもひと工夫がある。同作の防具は、防御力をはじめとした戦闘に役立つ能力を備えた「戦闘アイテム」と、戦闘にはまったく影響を及ぼさないビジュアル重視の「ファッションアイテム」の2系統があり、性能は「戦闘アイテム」に依存し、見た目は「ファッションアイテム」に依存するシステムを採用している。これにより、性能を気にせずに思う存分見た目にこだわれるようになっている。ファッションアイテムは、店売りと課金アイテムとしての有料販売となる。民族衣装や季節衣装、各種イベントに沿った衣装などを取りそろえる予定だという。 一方、武器に関しては、短剣、槍、杖、鈍器、格闘、片手剣、両手剣と種類豊富で、こちらは店売り品と、モンスターからのドロップ品で若干性能が異なっている。具体的には、ドロップ品には属性効果が付与され、店売り品には何も属性効果が付かない。なお、武器、防具、アイテムを組み合わせることで強化が図れるエンチャントシステムも実装される。 マップは、韓国風のデザインを採用した最大の都市エアリスを皮切りに、日本風の青一、中国風の龍京、東南アジア風のベス、北欧風のベロス、中東風のエルパなどなど、海外展開時にアピールしやすいワールドデザインとなっている。 ゲームはベロスのすぐ側にある修練場からスタートし、低レベル向けのマップ「山林地帯」を乗り越え、大都市エアリスにたどり着く。そこから網の目のようにエリアが四方に伸び、プレーヤーは自由に冒険を開始することができる。ワールドマップには、各エリアごとに対象レベルが明記され、現在位置と、パーティーメンバーがいる場合はその位置もわかる。エリアマップも最初から全域がすべて確認できるようになっているなど、非常に親切な設計だ。 今回、実際にプレイすることができたが、やはり他の横スクロール型アクションと同様にキーボードでのプレイは、一般的なゲーマーにとって違和感が感じられる。ただし、アクションそのものは単純なので、ノンアクティブの雑魚モンスターを相手に、ひとつひとつ確認しながら操作をマスターしていける。 気になる課金アイテムは、手始めに需要の高いファッションアイテムと消費アイテムを揃え、プラスアルファとしてディレイのない消費アイテムや、各種ステータスブースト系アイテム、エンチャントの失敗をなくすアイテム、経験値アップアイテムなどアシスト系のアイテムを拡充していく方針としている。
当初の予定どおり年内サービスインは厳しい状況だが、実際にプレイしてみた限りでは、ローカライズもほとんど終えており、あとは日本語版固有のバグフィックスを行なう段階に入っていた。また、本日11月29日よりティザーサイトがオープンし、「まもなくクローズドβテスト開始」とあることから、βテスト以降は比較的スムーズな展開が予定されている。弊誌でもテスターを募集する予定なので、参加希望者は見逃さないようにしたい。
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□ゲームポットのホームページ (2006年11月29日) [Reported by 中村聖司]
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