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11月11日 発売
価格:49,980円(HDD 20GB) 交換手順はマニュアルに書かれているが、プラスドライバー1本で作業できる。まずは標準で取り付けられているHDDを確認。弊誌で購入したPS3のHDDを見ると、20GBモデルにはSeagate製の「LD25.1」、60GBモデルには同じくSeagate製の「Momentus 5400.2」が使われていた。どちらもインターフェイスはシリアルATAを採用している。 交換するHDDには、同じSeagate製の「Momentus 7200.1」の100GBモデルを用意した。回転速度は7,200rpm。標準搭載のHDDはどちらも回転速度が5,400rpmなので、より高速なモデルとなる。秋葉原のPCパーツショップにて、約2万円で購入できた。もちろんシリアルATAモデルである。 HDDの取り付けはスムーズに終わり、起動後にフォーマットを求められた後は普段どおりに動作した。もちろん容量もアップしており、ここまでは予定通り。続いて回転速度の高速化が生かされているのかをチェックしてみることにした。
計測方法は、「リッジレーサー7」と「機動戦士ガンダム ターゲット イン サイト」のインストールにかかる時間と、コンパクトフラッシュから257枚、765MBの写真データをHDDにコピーする時間を計測した。なお計測にコンパクトフラッシュを用いているため、本体はすべて60GBモデルを使用した。20GBについては、本体からHDDを抜いて、60GBモデルに換装したうえで行なっている。
■ HDDの高速化は効果薄、容量重視をオススメ まず「リッジレーサー7」と「機動戦士ガンダム ターゲット イン サイト」のインストール時間だが、結論から言うと、3つのHDDでほぼ同タイムとなった。「リッジレーサー7」では9分45秒、「機動戦士ガンダム ターゲット イン サイト」では8分13秒で、1秒前後の誤差が見られた程度だった。 理由は明確にはわからないが、おそらくBD-ROMの読み込み速度が、HDDの書き込み速度に大きく劣っているからではないかと思われる。もちろん今後発売されるほかのゲームソフトで差が出る可能性はあるが、高速回転のHDDを選んでも、インストール速度が改善される可能性は薄いと考えられる。 ちなみにインストール後の読み込み速度だが、「リッジレーサー7」ではステージ選択からゲームの開始まで、およそ5秒程度と短く、HDDの違いによる差は感じられない。BD-ROMでのプレイでは、この2倍から3倍の時間がかかるので、どのHDDでも非常に快適に遊べるのは間違いない。 次にコンパクトフラッシュからのコピー時間だが、こちらは20GBが4分56秒、60GBと追加購入したHDDは4分28秒で横並び。こちらは20GBモデルにのみ、明確な差が現われた。 20GBと残り2機種のスペック上の差はキャッシュの容量で、20GBは2MB、ほかは8MBとなっている。ファイルコピーではこの差が大きくスコアに影響したものと思われる。ただ回転速度については、今回も差が見られないという結果になっている。 結論としては、まず7,200rpmのような高速回転モデルを選ぶメリットは薄いといえる。むしろ回転数が上がった分、発熱が増したり、価格が高価になるというデメリットのほうが目立つ。現時点でHDDを交換するならば、回転数よりも容量を重視して選ぶのがよさそうだ。
20GBと60GBのHDDの差からは、コンパクトフラッシュなどを使って画像や動画などのデータをPS3に移動する場合に限り、キャッシュ容量の大きなものが有効とわかった。このような用途を考えている人は、各種メディアリーダーが内蔵された60GBモデルを選ぶメリットが大きい。ただし内蔵HDDは今後異なる機種が搭載される可能性もあるので、必ずしも差が出るとは限らない。より大きな容量のHDDに交換する際には、キャッシュ容量の多いものを選ぶといいだろう。
(C)Sony Computer Entertainment Inc. RIDGE RACERTM7 (C)2006 NAMCO BANDAI Games Inc.
□ソニー・コンピュータエンタテインメントのホームページ (2006年11月11日) [Reported by 石田賀津男]
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