写真で見るプレイステーション 3 Part2
11月11日 発売予定
価格:価格:49,980円 (HDD 20GB)
オープンプライス (HDD 60GB)
株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントが11月11日に発売するプレイステーション 3。前回の記事に続き、クロスメディアバー(XMB)関連を中心に、実機に触れてみてのレポートをお届けする。なお、実際の発売製品とは一部仕様異なる場合があるのでご了承いただきたい。
■ 起動は高速
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起動時に現われる「Sony Computer Entertainment」のロゴ。ここまで約10秒 |
背面のメインスイッチを入れた後、電源ボタンを軽く触れるように押すことで本体の電源が入ることは前回もお伝えしたが、電源投入からSony Computer Entertainmentのロゴが出現するまでが約10秒、そこからXMBの表示までが約2、3秒という起動時間。ちなみに、ゲームが起動するとき以外はプレイステーションロゴは表示されない。
XMBのレスポンスも非常に小気味いい。メディアスロットに各種メディアを接続したり、HDDに大量のデータを蓄積している場合などは条件が異なるだろうが、PSPと同じ様な感覚で各種メニューにアクセスできる。
XMBの項目の並び順としては、左から「ユーザー」、「設定」、「フォト」、「ミュージック」、「ビデオ」、「ゲーム」、「ネットワーク」、「フレンド」となっている。
■ 「ユーザー」/「フレンド」メニュー……ユーザーの設定を切り替えて使用
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ユーザーを切り替えることで複数人でPS3を共用できる |
「CEATEC JAPAN」での記事にも触れられているが、PS3では内蔵HDDにゲームのプレイデータを保存することになる。「ユーザー」において使用するユーザーごとにアイコンなどを設定し、ゲームをプレイする前にセレクトすることで、それぞれのユーザーごとにHDD内のデータにアクセスできる。ゲームのセーブデータなどがこれにあたる。
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「フレンド」にはオンラインプレイ関連の項目が集まる |
これに関連してくるのが「フレンド」の「プレイステーションネットワークにサインアップ」という項目。PS3でのネットワーク機能「プレイステーションネットワーク」へのアクセスには、ユーザーを切り替えるごとにこの項目でサインアップしなおすことになる。同じPS3を共有する複数のユーザーがいる時点で、当然の機能だ。
「フレンド」は、ネットワーク上で「フレンド」登録した相手の情報確認やメッセージのやりとり、チャットが行なえる。
■ 「ゲーム」メニュー……PS2/PSのセーブデータは「仮想メモリーカード」機能で管理
PS3でもPSP同様に、ゲームディスクを入れて本体を起動した場合、XMBを経由せずそのまますぐにゲームが起動された。XMBでのゲームメニューには「ゲームデータ管理」、「メモリーカード管理(PS/PS2)」、「セーブデータ管理」、「PS3ゲームディスク」(ゲームディスクを挿入した場合)といった項目が並ぶ。
PS3では、PS2/PSとの互換性が保たれている。先日発表になった周辺機器「メモリーカードアダプター」を介して、USBポートとPS2/PSのメモリーカードを接続し、PS3のHDDにメモリーカードのデータを読み込ませることが可能。
このメモリーカードのデータは「メモリーカード管理」内の「仮想メモリーカード」という領域に読み込まれる。PS2/PSと分かれて管理されており、取材時にはPS2のセーブデータが7,998KBまで保存できることが表示されていた。そこからの管理画面はPS2/PSのものと同じものになっているという。メモリーカード周りもバーチャルでPS2/PSとの互換性をキープするという徹底振りだ。
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「仮想メモリーカード」方式でPS2/PSのセーブデータをHDD内で管理する |
互換性という点においては、現状PS2/PSにおいてコントローラーソケットを利用したものはPS3では利用できない。例えばコントローラの類だが、専用コントローラを使ったゲームプレイはPS3では現状不可能だ。将来的になにかしらの追加デバイスでのフォローを期待したいところだが……。
■ 「ネットワーク」メニュー……ダウンロード販売は「PLAYSTATION Store」で
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「ネットワーク」では「インターネットブラウザ」などが使える |
ネットワーク周りに関しては細かいことがまだ明らかにされていないが、「ネットワーク」メニューには、「インターネットブラウザ」が用意されている。さらに「PLAYSTATION Store」という項目が設けてあり、こちらで例えば「グランツーリスモ HD」でのダウンロードコンテンツなどを購入することになるのだろう。
また、「ネットワーク」内にあるPSPのアイコンが表示されている「リモートプレイ」も注目したいところだ。PSPを使って、PS3の各種コンテンツ(動画、映像など)を楽しめる。「ある意味超高級リモコン的な使い方」(2006年3月の久夛良木氏の発言より)が可能になるのだろう。これだけではなく、TGS 2006でもデモされていた、PS3を経由してのPSPによるPSエミュレーションプレイもこのメニューを利用して行なわれる予定とのこと。
■ そのほか……
そのほか、細かいところでわかったことを列挙していこう。まず、今回の実機では、HDMIケーブルで接続していたが、解像度を変更しても再起動は必要ない。「設定」メニューから表示最大解像度を見てみたが、480i、480p、1,080i、720p、1,080pの順になっていた。HDMIケーブルとAV MULTI端子を使うステレオAVケーブルなどに差し替えるとどうなるかはわからなかったが……。ちなみに表示できない解像度に指定しても、30秒後に元の画面に戻る。
この「本体設定」ではSCEJが開発中の「THE EYE OF JUDGMENT」などで利用できるUSB接続のカメラのテストも行なえる。
また、アップデートはPSP同様ネットワークからアップデータパッケージをダウンロードし、PS3上でアップデータを実行する形で行なわれるようだ。ネットワーク以外のデータ提供についても想定・検討しているとのこと。オンライン接続環境がない場合でもPSPと同様のフォローを期待したい。
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使用ケーブルと最大解像度は「本体設定」内の「ディスプレイ設定」で指定できる |
USB接続するキーボードの設定 |
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ユーザー名などの入力にはソフトウェアキーボードが使える |
アップデータはPSP同様アップデータパッケージをダウンロード |
※画面は開発中につき、仕様は予告なく変更される可能性があります。
□プレイステーションのホームページ
http://www.jp.playstation.com/
□プレイステーション 3のホームページ
http://www.jp.playstation.com/ps3/
□関連情報
「プレイステーション 3記事リンク集」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/backno/news/ps3link.htm
(2006年10月18日)
[Reported by 佐伯憲司]
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