スクウェア・エニックス、「プレイオンライン」で脆弱性を確認 アップデートで暫定対応を完了。被害報告は0件
10月6日 バージョンアップ実施
株式会社スクウェア・エニックスは、ネットワークサービス「プレイオンライン」にて、10月6日にプレイオンラインビューアーのバージョンアップを実施した。このバージョンアップは、5日に発表された不正なプログラムによる情報漏洩への暫定的な対策となる。
この問題は、「プレイオンライン」で使われるプレイオンラインIDとパスワードが盗用される恐れがあるというもの。同社は5日にこの問題が存在することを明らかにし、翌6日にバージョンアップによって暫定的な対策を行なった。本格的な対策も、近日中に実施するとしている。バージョンアップは、プレイオンラインビューアーの起動時に自動的に行なわれる。
本件について、スクウェア・エニックスより詳しい回答が得られた。まず今回の問題は、プレイオンラインビューアー(クライアント側ソフト)のセキュリティに関する脆弱性が発見されたことが原因としている。この脆弱性は、プレイオンラインビューアーが実行されているPCにのみ限定されるものの、ウイルスやスパイウェアなどの外部プログラムに悪用された場合、IDやパスワードを第三者に盗まれる可能性があったという。
使用しているPCに適切なセキュリティ対策を施していた場合、ネットワーク経由で情報が盗用される可能性は低かったという。しかし、問題がアカウント情報に関わる不具合だったため、プレイオンラインビューアーの緊急更新という形で対応したとしている。
10月5日時点では、本件に関するユーザーからの問い合わせはなく、被害は1件も報告されていないという。現在は暫定的な対応が済んでいるため、今後被害が出ることはないと思われるが、ユーザーは念のため、キャラクタやアカウント情報を一度チェックしておくといいだろう。
もしキャラクタやアカウントの状態が前回のログアウト時点から異なっていた場合は、まず本人が不在の間に家族などが操作していないか、あるいは知人にIDとパスワードを教えていないかを確認していただきたい。これらに問題がなく、アカウントが盗用されたと思われた場合は、可能であればプレイオンラインのパスワードを変更した後、インフォメーションセンターに問い合わせて対応を仰ぐことになる。
同社の調査により、本人の過失がなく、アカウントの盗用が認められた場合は、不正アクセスとして警察当局へ相談するとともに、ゲームデータへの被害は可能な限り操作する前の状態に復元するよう個別対応を採るとしている。
最近は、特定のオンラインゲームを狙ったウイルスやフィッシングサイトなど、アカウント情報を盗む手口が多様化・巧妙化している。今回は脆弱性の発見と対応が速やかに進んだため大きな問題にはなっていないが、ネットワークに接続するソフトウェアでは、このようなセキュリティの問題はつきものと言っても過言ではない。メーカーの善処を期待するのはもちろんだが、ユーザーもウイルス対策ソフトやファイアウォールなどで、常日頃からウイルスや不正アクセスへの対処を心がけていただきたい。
□スクウェア・エニックスのホームページ
http://www.square-enix.com/jp/
□「プレイオンライン」のページ
http://www.playonline.com/
□ニュースリリース
http://www.playonline.com/home/polnews/news8735.shtml
http://www.playonline.com/home/polnews/news8674.shtml
□関連情報
【10月6日】スクウェア・エニックス、「プレイオンライン」に
IDとパスワードを盗用できる不具合を確認。6日に暫定対応
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20061005/pol.htm
(2006年10月6日)
[Reported by 石田賀津男]
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