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【TGS特別号】まったりマイペースで「ファイナルファンタジーXI」の魅力をレポート

ファイナルファンタジーXI連載
~ヴァナ・ディール“近東”見聞録~

東京ゲームショウ2006「ヴァナ★フェス2006」レポート
“あの”4人のヒロインと死闘を繰り広げる「ヒロインズコンバット」
特別アサルト「雲霞の如し」、「クイズなるほど! ザ・ヴァナオネア」など大盛況

 今回は特別号として、「東京ゲームショウ 2006」のスクウェア・エニックスブースより、ステージイベント「ヴァナ★フェス 2006」の模様をお伝えしよう。4人の有名ヒロインが登場し、バトルフィールドで戦うことができるドリームマッチ「ヒロインズコンバット」、特別バージョンのアサルト「雲霞の如し」、そして「クイズなるほど! ザ・ヴァナオネア」など、会場に足を寄せたユーザーが参加できるスペシャルなゲームが終日実施されていた。

 FFXI Creator's voice Ζですてにぃの開発室漫遊記では、イベントの模様がブログ形式で書かれているほか、「ヒロインズコンバット」などの動画も掲載されている。そちらも合わせてご覧頂くとよいだろう。

 また、開発陣によるトークセッションが、ビジネスデイを含む3日間の会期内に都合4回行なわれた。それぞれの回で異なる内容が話され、いくつかの新情報も飛び出している。トークセッションについては3日間の内容をまとめて別記事にて紹介するつもりだ。


ヴァナ・ディールの主役はヒロイン!? 計り知れない個性を放つ「ヒロインズコンバット」

ヒロインズコンバットの模様。ゴブリンの被り物をしているのはFFXI Creator's voiceのですてにぃこと片山理恵子氏
 「ヴァナ★フェス 2006」の中でも特に注目されていたのは、「ヒロインズコンバット」である。これは昨年に開催された「ヒーローズコンバット」のヒロイン版で、サンドリア神殿騎士団団長のクリルラ、バストゥーク共和国ミスリル銃士隊のアヤメ、ウィンダスを代表する三博士の一人であるシャントット、タブナジア自警団のリーダーであるプリッシュの4人がバトルフィールドに登場する。

 ユーザーの注目が集っていたのは、ヴァナ・ディール最強(最恐?)の地位を得ているシャントット様。「FF XI」において“なんでもありの無敵の象徴”とも言えるシャントット様だけに、どのような戦いぶりを見せるのか、想像が尽きなかった。

 試合のルールは、戦士、モンク、シーフ、白魔道士、黒魔道士、赤魔道士という6つのスタンダードジョブからなる6人PTを編成。サポートジョブ、アイテムはなし。ミッションで使用されるバトルフィールド「天輪の間」に、イベント専用アイテム「舞刀会の招待状」をトレードするとイベントがスタートする。

 バトルフィールド内には、ヒロイン4人のうち2人が待機。どちらか1人を倒すと、さらにもう1人が登場するというもので、1戦で4人中の3人と戦える。4人のそれぞれのジョブはクリルラがナイト、アヤメが侍、プリッシュがモンク、そしてシャントット様が黒魔道士だ。体力が少なくなると、クリルラはインビンシブル、プリッシュが百烈拳を繰り出してくるほか、アヤメは定期的に明鏡止水を使用し、両手刀WSを連発してくる。シャントット様は、戦闘開始後すぐに魔力の泉を使ったガIII系の強烈な範囲魔法を浴びせ続けるという、イメージどおりの強烈な戦い方だった。

 固有の特殊技でインパクトが強かったのはプリッシュ。見た目にも派手なドロップキックや、羅刹七星拳といった技をセリフと共に繰り出していた。戦闘中にヒロインが喋るセリフも多彩で、一例を挙げると、アヤメ「花は散るからこそ、美しい……、見事な散り際を見せていただくとしましょう!」、クリルラ「歯を食いしばれ!」、プリッシュ「喰わせろ! ウィンダスタコーーーース!!!」、シャントット「先生に注目ですことよ。この魔法、テストに出ますわよ!」といった具合に、個性的なセリフを喋っていた。

ヒーローズ顔負けの個性を放つヒロインズ
上段がシャントット様、中段がプリッシュ、下段はクリルラ、アヤメ、そしてPTが敗北してしまったところ。強烈な範囲黒魔法を連発するシャントット様、「喰わせろー」と叫びつつドロップキックするプリッシュなど、男性NPCキャラクタに負けずとも劣らぬ個性を放っていた

あのシャントット様がついに冒険者との戦いに敗れた!?
と、思いきや。もう1人シャントット様が現われ、戦ったシャントット様の正体を明かす
 勝敗は筆者が見ていた限り、ほとんどが敗戦という結果に終わっていたようだ。中には普段からゲーム内で遊んでいる熱心なユーザーも見受けられたが、消耗したあとに登場する3人目で惜しくも敗れていた。最初に待ち受けるヒロイン2人と後から登場する1人の組み合わせがどのようになるのかが勝敗を分けており、強烈な破壊力を誇るシャントット様が3人目として消耗したパーティーの前に登場した時には、応援していた来場者からも「もうだめだー」といわんばかりの苦笑いが混じる感嘆の声が挙がっていた。このような状況だけに、死闘の末に勝利した回では、勝利の瞬間に大歓声に包まれた。

 一方、ユーザーに期待通りの恐怖を与えてくれたシャントット様だが、何度か倒されるシーンもあった。本作中、唯一無二といってもいい無敵の存在だけに、敗北する姿が本当に見られるのか!? といった不安もあり、そして、個人的には敗北せずに無敵の象徴であり続けて欲しいという願いもあった。参加者の攻撃によってHPが尽きると「卒業……お、め、デトウ、……グフッ! 」というセリフを発して、シャントット様は突っ伏して倒れた……。

 だが、その直後に、緑ネームのシャントット様がフィールドの中央に出現! 「良い先生でしたでしょ? シャントット先生人形、今なら5億ギルでお譲りいたしますわよ、オーホッホホホホ! 」というセリフと共に高らかに笑っていた。戦っていたのはシャントット先生人形だったのである。シャントット様は今後も“なんでもありの無敵・無敗の象徴”であり続けるようだ。様々な期待と思いに答える心憎い演出となっていた。

 勝利したい、という気持ちももちろんあるが、あのヒロインたちと戦ってみたい! という気持ちのほうが圧倒的に強いであろうイベントだけに、勝利も敗北も関係なく参加者、観衆ともに大変に盛り上がり、満足できる内容となっていた。出展イベントではお決まりのメインイベントとなってきた感のある「ヒーローズ/ヒロインズコンバット」。また次の機会にもぜひ開催してもらいたいところだ。


特別アサルト「雲霞の如し」ユーザー参加クイズ「クイズなるほど! ザ・ヴァナオネア」

特別アサルト「雲霞の如し」。従来のアサルト同様に秘封より進入
 TGS 2006特別バージョンのアサルト「雲霞の如し」もプレイできた。このアサルトは、制限時間内にフィールドにいる敵をどれだけ多く撃破することができるか、その数を競うもの。参加者が使用するキャラクタは、ヒロインズコンバット同様に基本の6ジョブとなっていた。

 このアサルトの最も大きな特徴は、HP、MP、そしてTPに強力なリジェネ効果が与えられていること。TPであれば1、2秒あたり30~40ほどが増加していた。このため、普段ではありえないような絶え間ないWSの連発、範囲魔法の連発ができる、爽快感のある内容だった。

 アサルトの舞台となるのは「マムージャ練習場」。秘封にイベント専用アイテム「秘密訓練場のカギ」をトレードすると、通常のアサルトと同様のエフェクトが挿入されてフィールド内に入る。中には、Pit Spider、Pit Lindwurm、Pit Bugard、Pit Pukが初日には40体、2日目では50体が待ち受けていた。この数は初期配置状態の数で、モンスターを倒すことで追加数が出現するようだ。

 作戦が開始されると、最初は従来のプレイのように、前衛ジョブ、後衛ジョブを意識した立ち回りをしていた参加者だったが、戦ってみると、WSが連発可能でありHPとMPにも強力なリジェネ効果が付属しているため、まったく危険がないことが分かる。ほどなくして6人がバラバラに行動し、目に入るモンスターを片っ端から撃破していった。筆者が追った限りでは、2日目に79匹という撃破数を記録したようだ。筆者が見る限りでもかなりの爽快感がありそうなこのアサルト。ぜひゲーム内にもなんらかの形で登場してほしいと思う。

強力なHP/MP/TPリジェネ効果で、爽快に暴れまくる
プレーヤー全員に非常に強力なHP/MP/TPリジェネの効果が加わっており、普通にはありえない立ち回りが楽しめた

来場者が壇上で回答する「クイズなるほど! ザ・ヴァナオネア」
 6名の参加者がステージ上にあがり、早押しやフリップ問題に解答するというイベントが「クイズなるほど! ザ・ヴァナオネア」。出題は1回あたり全15問。早押し問題は4択から正解を選ぶもので、「ゴブリン族の正しいスペルは次のうちどれでしょう? 」や、「黒魔法「スリプル」を使えないジョブは次のうちどれでしょう? 」など、比較的優しい出題が多く、白熱した早押し合戦が繰り広げられた。

 また、フリップ問題では、6つの古代魔法を習得レベルの低い順番に並べ替えるなど、黒魔道士をメインジョブにプレイしている人でも、なかなか分からないような難問も登場。回答者やオーディエンスは程よい歯ごたえのある問題に各々取り組んで一喜一憂していた。最後の15問目は毎回、何かの絵を描いてもらい、オーディエンスの拍手の数で正解を1人選ぶというユニークな問題が出題。筆者がみた回では、チョコボやボムの絵を描いてください、というものだった。予想外の最終問題にとまどいながらも懸命に姿を思い出して絵を描く回答者。拍手の多かった絵を描いた人には、運営・開発陣が描いた正解の絵入りの色紙がプレゼントされていた。

難問、珍問がズラリ。正解者に与えられるヒロミチ君がキュート
写真は出題された問題の一部。最終問題の15問目には必ず何かの絵を描くというものが用意されていた。右下はクイズの正解者席に置かれる「ヒロミチ君」、金色は「スーパーヒロミチ君」だ


驚くばかりの大盛況。写真に写りきれていない左右も黒山の人だかり
 大盛況だった「ヴァナ★フェス 2006」。今回の目玉とも言える「ヒロインズコンバット」をはじめ、アサルト「雲霞の如く」、和やかな雰囲気で参加者、来場者ともに楽しんだ「クイズなるほど! ザ・ヴァナオネア」など、いずれも終始、多数のオーディエンスが押し寄せ、FF XIの魅力の強さをこれでもかと感じさせるものとなった。

 なお、インゲームアイテム「ノマドモグロッド」が抽選で当たるアンケートは、あまりに多くの人が詰め掛け、大変な混雑模様となってしまったため残念ながら中止された。今回のようなイベント取材を例年行なっている筆者から見ても大変な混雑であり、この対応は適切であったと思える。ノマドモグロッドに関しては配布数を増やし、また別の形で提供するとのことだ。

 若干の混乱こそあれど、それもまた本作の人気の高さゆえのもの。ユーザーがワールドの垣根を越えて楽しめるオフラインイベントであり、そろそろ「FF XI」単独のオフラインイベントも検討していいのではないかと思う次第である。


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□スクウェア・エニックスのホームページ
http://www.square-enix.co.jp/
□「ファイナルファンタジー XI」のホームページ
http://www.playonline.com/ff11/

□「ヴァナ★フェス 2006」のホームページ
http://www.playonline.com/ff11/event/tgs2006/

(2006年9月24日)

[Reported by 山村智美 / Pomm]



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