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Xbox 360特別インタビュー:Chris Lee氏
「フォルツァ モータースポーツ 2」は幅広い層にアピールできる作品

9月21日 収録

 株式会社マイクロソフトより、Xbox 360用レースゲーム「フォルツァ モータースポーツ 2」デモプレイとインタビューの機会が与えられた。「東京ゲームショウ2006」は映像出展のみとあって、この機会を逃すと後悔することは必定。デモプレイとインタビューに対応してくださったのは、マイクロソフト グローバルマーケティング部グループ プロダクトマネージャーのChris Lee氏。まだ開発度が低いとあって直接コントローラーを握らせてはくれなかったが、それでも貴重な話をうかがうことができた。「フォルツァ モータースポーツ 2」に注目している人は、ぜひとも目を通していただきたい。


Chris Lee氏
Chris Lee氏(以下クリス) 本日、はじめて社外に公開することになりました。これからデモを披露しますが、まだ完成度が約60%と低く、バグが出るかもしれません……もちろん製品版では修正しますよ(笑)。フレームレートも製品版では60fpsになります。本作の基本コンセプトは、より完璧なレーシングシミュレーションの創造。コース、車種に至るまで、このコンセプトは徹底されています。

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 ここで、登場車種がいくつか披露された。クリス氏が「バージョン1」と呼ぶ前作同様、基本的にはハイエンドのスポーツカーや高級車がチョイスされている。今作初登場となるランボルギーニ、BMWのほか、シボレー、フォードGT、カマロ、国産車ではランサー・エボリューション、NS-X、スカイラインなど、各国の名車を驚異的としかいいようがないモデリングでち密に再現。前作の車種も約9割がサポートされ、新車を含めると登場車種は300台以上になる。ここでクリス氏に「追加された車種で、クリス氏の一番のお気に入りは?」と質問すると「ランボルギーニ・ガラルド」との返事。これは、クリス氏が若かった頃ランボルギーニ・カウンタックに憧れていたからだという。

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クリス 本作は車を自由にカスタマイズできます。フロントやリアのバンパー、ホイール、サイドスカート、スポイラーなどの新パーツはもちろん、グラフィックレイヤーも前作の数十から数百まで増えています。そのバリエーションは、まさに無限大といってもいいくらい! エンジンは4回まで交換できます。こうしたチューニングを施すことで車の“クラス”が変わります。レースによってはクラスの制約があるが、愛車をチューニングしてクラスを変更し、その愛車を使いつづけることができるのです。

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 車には、さまざまな能力パラメータのほかに“クラス”がある。S、A、Bなどいくつかの段階にわかれており、その横には三桁の数値が並ぶ。これは車の総合性能を数値化したもので、性能に比例して数値が上昇。ただし、すべての車が最高ランクまで性能を引っ張ることはさすがに無理で、車種によって上限が存在するようだ。

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クリス 各車種のディティールも精密に表現しています。テクスチャだけでなく3Dで立体感が伝わるよう作りこんであります。真に迫った画像を楽しんでいただける、ということです。エンジン音が車種ごとに異なるなど、リアルな音を楽しんでいただけます。では、レースをしながら話を続けましょう……。

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 そういって画面に映し出されたのは、初心者向けと思わしきコース。路面にはベストなコース取りを意味する“矢印のライン”が描かれている。レースゲームでは決して珍しい部類のサポート機能ではないが、そこはマイクロソフトだけに後発ならではの見事なアレンジが加えられている。

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クリス ラインのカラーは、車のスピードによって変化します。赤は「スピードダウンしなさい」という意味。緑になったら、それは「もっとスピードアップしてもいいよ」という意味。リアルタイムで変化します……おっと。

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 前方にいたライバル車を追い抜こうとした瞬間「ゴスッ」っと鈍い音。直後、手馴れた様子で視点を変更するクリス氏。もうおわかりだろうが、ライバルカーと接触して破損した部分を見せようというわけだ。壊れたヘッドライトやへこんだスポイラーなどが、実にリアルに再現されている。ダメージには段階があり、軽微な破損から致命的な損傷まで、その演出方法はさまざま。コース上にパーツが脱落することもあり、そのパーツはもちろんレースが終わるまでコース上に放置される。パーツごとに影響が異なるのはもちろん、片側だけダメージを受けつづけると車体が傾くなど、ダイナミックな変化が楽しめるというわけだ。

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クリス コース脇の草をご覧ください……動いてるでしょう? ここでもリアル感を演出しています。

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 突然、車をコース脇に止めるクリス氏。雑草がたなびいている。普通に走っていたら気付かないだろうが、地味だが、そのこだわりは見事という他ない。

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クリス ここで走行をアシストする機能をごらんください。各機能をオンにすると走りやすくなりますが、そのぶんレースで獲得できる賞金が減ってしまいます。上級者はアシスト機能をオフにすれば賞金を稼ぐといったチャレンジができます。

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 ここでちょっと意地悪な質問をしてみた。前作をプレイした人の間では「アシスト機能がききすぎる」という声が一部にあった。だが、これについてはアシスト機能の項目を増やし、ユーザーに選択させることで対応。あくまでもオプションであり、オフにした際「難しすぎる」といった逆視点からのユーザーの声に対する回答でもあるという。

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クリス コースは全部で60以上。前作のコースは大半が収録されていますが、サーキット中心になったためポイント・トゥ・ポイントは無くなりました。実名ではドイツやアメリカの有名サーキットも入っていますし、東京都内などの大都市を走行するといったオプションもあります。

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 こんな話をきいてしまうと「早くプレイしたい! 触りたい!」となるのが人情。だが、未完成の段階で無理に出展して悪い印象を与えるのは避けたいということで、東京ゲームショウへの出展は断念したという。こうなると、発売日はもちろんのこと、その前にXbox Liveで体験……などと考えてしまうのだが。

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クリス 発売は2007年第一四半期を予定しています。1~2カ月といった急なスパンでは無理ですが、Xbox Liveで体験版を配布する予定はあります。

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 Xbox 360といえば、やはりXbox Live対応。オンラインで12人同時プレイはもちろん、新たなフォトモードの搭載により、プレイ中いつでも好きなときにスクリーンショットが撮影可能。撮影した画像は「フォルツァ モータースポーツ 2」WebサイトにいくことでJPEG形式で取得。友だちにメールで送ることなども可能になる。この他にも新しいゲームモードを多数開発中だが、まだ発表できる段階ではないという。非常に気になるところだが、1~2カ月のうちには発表できるそうだ。

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クリス Xbox Liveを使ったユーザーイベントも予定しています。ワールドチャンピオンシップ……トッププレーヤーを招いて東京でトーナメントを開催するのもいいですね。

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 開発にあたっては、各界から情熱を持った数百人が関わっているという。自動車工学の専門家、レーサーからゲームデザイナーに転身した人など、そのバックグラウンドも多岐にわたる。最後に、開発チームを代表してクリス氏からファンへのメッセージをいただいた。

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クリス 「フォルツァ モータースポーツ 2」は、幅広い層に訴えかけられる興味深いゲームになるかと思います。先ほども説明しましたが、アシスト機能のオン・オフといった拡張性もあり、初心者から上級者まで誰でもカーレースが楽しめます。楽しみにお待ちください。

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【スクリーンショット】


(C)2006 Microsoft Corporation. All rights reserved.

□Xbox 360のホームページ
http://www.xbox.com/ja-JP/
□関連情報
【9月20日】マイクロソフト、「東京ゲームショウ2006」のXbox 360出展タイトルを発表
http://watch.impress.co.jp/docs/20060920/mstgs.htm
【「Xbox 360」記事リンク集】
http://watch.impress.co.jp/docs/backno/news/x360link.htm

(2006年9月22日)

[Reported by 豊臣和孝]



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