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価格:2,100円
PS2「THE逃亡プリズナー」は、タイムリミットまでに追手から逃げつづける逃亡アクションゲーム。犯罪都市「ロスシティ」で、無実の罪を晴らすべく逃亡を続ける囚人「アレックス・ターナー」が主人公。元フリージャーナリストのアレックスは、恋人殺しの容疑で収監されそうになるも、自分を冤罪に陥れた犯人を探すため護送車の事故にまぎれて逃走を図る。警察、マフィアの双方から追われるアレックスのタイムリミットは、翌朝までの10時間……。
本作における最大の目的は「無罪を証明するための“証拠”を手に入れ、無罪を勝ち取る」こと。アレックスことプレーヤーは、街中を自由に動き回ることができる。極端にいえば、証拠を手に入れるという努力を放棄して、制限時間までひたすら逃げることも可能。制限時間に到達した時点で、それまでの行動、入手したアイテム、諸条件などから、10種類あるエンディングのいずれかひとつにたどり着く。いわゆるマルチエンディングシステムだが、いわゆる“バッドエンド”的なものはなく、情報やアイテムを2回目以降のプレイに引き継ぐことも可能。ゲームオーバーは、体力ゲージがゼロになるか警察に逮捕されたときのみとなっている。
ゲームは、第三者視点(サードパーソン)で進行。体力ゲージ、スタミナゲージのほかに“注目度”と呼ばれるパラメータが存在。これが高くなると、敵や一般人といったキャラクタに“逃亡犯”と認識され、隠密行動が難しくなってしまう。逆に、低いうちは一般人はもちろん、警官、マフィアに話し掛けても問題ない。会話の内容によっては、NPCから依頼を受けることもある。クリアすれば、ゲームが有利に展開するアイテムを入手できる。会話と注目度は、常に注意しておきたい要素のひとつといえる。 街中には、緊急配備の警察が目を光らせている。前述のとおり、本作において目立つ行動は危険をともなう。しゃがみ、忍び足、回避、着替え、窃盗など、ありとあらゆる特殊行動を駆使してリスクを減らしていかなければならない。時と場合によって、通行人の服をはぎとったり、盗んだ車で走行したり、直接殴りかかるといった大胆な行動も必要とされる。
ただし、剥ぎ取った服が女性用で、それを着用したなら目立たないどころか逆に注目を集めてしまうし、盗んだ車は見つかりやすくマフィアに攻撃されたり一般人に通報されるリスクを負う。直接攻撃に至っては、アレックスは決してケンカが強いほうではないといった具合だ。
困ったときは、マップ上に置かれたアイテムボックスを破壊して利用すればいい。ハンバーガー、ピザ、ステーキは体力が回復。ドリンクは種類によってスタミナ回復、スピードアップ、ダメージ低減など効果が変わる。消臭スプレーは注目度が減少し、ダンボールはスタミナを消費するが身を隠すのに最適。前述のNPCの依頼でもらえるアイテム「ステータス用便利アイテム」は、全部で21種類が用意されている。
警官、マフィアに追いまわされながら、変装、強奪を繰り返してひたすら逃げつづける。立ち向かうか、逃げるか……状況を冷静に判断しないと、あっという間に危機的状況が訪れる。スリルとサスペンスに満ちた、ハードボイルドストーリー。真実をつかむまで何度も遊べる、やりがいのあるゲームといえそうだ。
(C)2006 TAMSOFT (C)2006 D3 PUBLISHER
□ディースリー・パブリッシャーのホームページ (2006年9月6日) [Reported by 豊臣和孝]
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